表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/155

強欲と強欲 12

「おまけにこのご飯」


「芋の塩焼きと豆スープ?」


「献立には肉入り豆スープって書いてあったのよ? それがどこにも肉がないじゃない。おまけにぬるいし」


 おれのには肉が入ってたって言うのはやめておこう。確かにおいしくはないけど、これまでの丸焼きよりはいいじゃない。味があるって素晴らしいね。


 けど、学校じゃなんでもあったからなあ……まあ、プリアの気持ちもわかるよ。


「さっさと成り上がって、王侯貴族みたいな暮らしがしたいものね」


「そうそう、頑張ってねえ」


 おれは帰りたいんだけどなあ。言っても始まらないけど。あと、世界統一が目的じゃなかったっけ。


「で、どうするのよ。ゆー」


「宿でぬくぬくしてても強くはなれないよお」


「してないでしょ!」


 いいかげん丸投げ&挑発はやめて欲しいもんだよ。はあ、一人で動けるようになれればなあ。けど、それはそれでプリアが心配なんだよねえ。


「……今は、剣闘場のことをまとめよう」


「ん」


「目的は、今捕まってる人たちを解放すること。これはいいよね?」


「う~ん……」


「……なに?」


「助けないとだめなの?」


「あのねえ……」


 一緒に近くまで行ってみただろ? 学校にあるウサギ小屋よりひどいところに、人やオークたちが歳とか性別とか無視して詰め込まれてるんだよ。


 おまけに殺し合いをさせられて、それを周りは面白がってみてるんだ。こんなの放っておけないよ。もしおれがもっと強かったら……あの楽しんでみてた人たち、殴るくらいはするかもしれない。


「でも、モニモス(ここ)じゃ敵兵とか罪人を罰する儀式みたいよ」


「害を加えられた相手を必ず罰せられるとは限らない。だからあ、捕まえた奴等を代わりに戦わせて魂を浄化してえ、女神への捧げとするのが正しい理屈ねえ」


「正しくなんかないでしょ」


 敵兵とか罪人とかいってるけど、あんなおじいさんおばあさんとか、子供もいるのは異常だよ。さっきの傷男、あっちのほうがよっぽど罪人ぽいよ。


 だいたい女神ってリロだろ。そんな物騒な儀式させてる時点で、やっぱり邪神じゃないか。


「とにかくこんなのは絶対に間違ってるの。それに、イベントなら助けたほうがいっぱいいいことあると思うよ?」


 やだなあ、結局ゲームに交えて話をするのって。でも、ゲームなんだよねこれって。


「そういうものかしら?」


「そういうものだよ。それでね、やっぱりそれには力不足と思うんだ」


「またレベルあげするのお?」


「ううん。それよりも、装備を固めてみようと思うんだ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ