お家最高 1
「行くよ、全員準備はいいね?」
「「オッケー」」
そして朝がきた。マイさんは元気になったけど、おれたちの疲弊ぶりと子グリフォンを見て、自分も手伝うから体調を整えてから行かないかっていってくれた。本当に嬉しい。
けど、それだといつまでも始まらないから。グリフォンに乗って、出発することにした。特に3匹の子グリフォン(名前がないとあれだから、ヘチ、ボチ、プチって名前をつけたよ)を抑えるのは大変だった。
独り立ちするまで親の背中に乗ったりはしないみたい、メニューを見ると確保したせいか詳しい生態が追加されてた。餌は肉食でなんでもいいんだけど、量がかなり要る。飛ぶ動物はやっぱりいっぱい食べないとダメみたいだ。
そしてグリフォンの旅も結構やっぱりきつかった。めちゃ早くすごい距離を移動できたけど、しがみつくのが大変だしあと寒い! 気持ち悪くなって雷虎さんとかは吐いちゃったし、ランランさんは泣き出しちゃった。
でも、その甲斐あってお昼になる前に、ムーラさんの案内するそのアバウさんがいるっていう村へとたどり着けた。グリフォンをだいぶ離れたところに置いたのは、警戒を避けるためっていうムーラさんの進言。『神訪人』はやっぱり目につくんだって。
村に行くのも、おれとプリアだけってことになった。やっぱりというかスルグさんがごねたけど、ここはおれが言い伏せた。
あ、グリフォンが命令を聞くから子供を今まで通りに世話してってやろうとしたんだけど、どうもうまくいかなかった。主人と自分、それ以外に関してはあんまり関心がないみたい。やっぱり洗脳なのかな。
ともかく、おれとムーラさんとプリアで村へ向かった。
小さい村だった、ニックライの街と比べると余計に小さく見える。家も木でできたのが殆どで、地震が来たらめっちゃ潰れそう。いや、それより火事が危ないかな。
お、でも見えるくらいのところに川があるね。やっぱり水っていうのは大事なんだね。
村の人は痩せてて服も擦り切れてたりしてて、あんまり豊かって感じしないね。こっちを見る胡散臭そうな目もあって感じが悪い、異世界って嫌なことばっかりだね。
「ここだ」
足が止まったのは割かしちゃんとした建物で、『願寄所』って看板がある。え、もしかしてここが『願寄所』の本部? そ、想像してたのよりもその……
「支部だ支部、本部は別にある」
あ、そ、そうだよね……。う~ん、前には荒っぽそうな人たちがたむろってる……あんまり言いたくないけど、イスト会の方が見た目は(あの工場のことだけど)良かったかも。




