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足は大事 7

「巨兵は隠すようにしておいてね、真正面はダメ。で、おびきだしたらマイの『もっと光を(アビスフォーリン)』最大出力で目くらましするの。二発目は考えなくていいから、ありったけでね」


「オッケ」


 チクバさんに従ってくれてるのは嬉しい、その点はムーラさんもキフォンさんもマイさんも同じで安心できる。


「あとはチクバさんの護衛、グリフォンに近づくときに護るの」


 問題はここ、ちゃんとやってくれるか、そもそもゾさんはともかくポインさんは戦いに出しちゃいけないし。となると、残りの人たちなんだけど、どうだろう? 


 結局、おれがやるしかないか。


「どう呼ぶ?」


 チクバさんは雷虎さんに向かって、金切り声をあげてみせた。びっくりしたけど、これがグリフォンの声で、それでおびき寄せるってこと? 


 あ、親指立てて見せてる、そうみたいだ。すごいっていうか、ビックリ特技みたい。


「いける?」


 おれは全員を見渡す、うん、プリアたちは大丈夫みたいだ。スルグさんたちはこの際仕方がない、邪魔をしない限りは放っておこう。


 チクバさんに頷いてみせると、彼女は穴に向かって金切り声を発した。


 プリアが『黒ノ鉄巨兵(ノアシャトゥ)』を築き上げる。よしよし、音をなるべく立てないようにしてくれてるね。


 おれも剣を構え、ムーラさんは鞭を携える。キフォンさん&マイさん、ゾさん、それにポインさん……は、戦闘はいいから下がっててね。


 チクバさんの声に合わせて、穴の中から同じ金切り声が返ってきた。地響きってほどじゃないけど重い足音も一緒になって、にゅっとそのモンスターは顔を出した。


 鳥だね。白いワシの頭(けどおれはワシと鷹の違いがよくわかんない。ワシの方が何となく偉そうだからワシってことで)が穴から出て来た。続いて体も、ライオンみたいだ。爪はいかにも鋭そうだし、そもそもトラックぐらいの大きさがある……間近で見てると流石に緊張してきた。剣でどうこうできる相手じゃなさそうだね。


 のそのそとチクバさんの方へ向かっていく。おれたちは眼中にない感じで、プリアの巨兵も死角になってるみたいだ。羽も洞窟にいたせいか畳まれてる。いける。


「プリア!」


 おれの掛け声と同時に、プリアの巨兵がグリフォンに飛び掛かかった。……よし! 羽を抑えて後ろからのしかかってる。これならいくらでかくても―


「―‼ ―‼」


 い、いや、結構抵抗してる! まじかよ、あんなに大きな巨兵なのに……それとこの金切り声が耳に悪い……。


「ゆー、いくよ」


 そ、そうだ刻印を押さないとダメなんだ。チクバさんを守って……、とはいえ、ちょっと間違うとあの巨体に潰されそうだね。


「わ、わかった! いくよみんな!」


「承知した」


「目くらましいくよ!」


「あ、そ、そうだみんな目をつぶって!」


 いけないいけない、マイさんの目つぶしを忘れちゃうとこだった。焦るとよくない、冷静に冷静に。


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