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7話 小鬼狩りじゃぁぁぁ













小鬼ゴブリン狩りじゃぁぁぁってどうやって群れとか探そうか




御主人様マスター、索敵魔法と呼ばれる魔法が存在します。それを使用すると魔物だけではなく人間など魔力を持つ者の存在が感じられるのです。』



どうやってやるんだ?それって。



『簡単ですよ。まず魔力を周囲に薄く拡げて行く』


うん



『そうすると拡げた魔力に魔力が有るものが触れるとその存在を感じられるのです』



おぉ~




『生き物は全て魔力を持っていますので何処にいるかすぐに分かります。これを索敵魔法と言うのです。』




魔力を広げるか、こんな感じかな?

俺の体から目に見えないオーラのようなものが広がっていく。



御主人様マスターの元いた世界には魔力という概念がないと聞きましたがそれを始めてでこんなに上手く使えるとは。かなり才能がありますね。』



マジで!?やったね、せっかくファンタジー世界に来たんだ魔法使えなきゃつまらないよ。



そんなことを話しながら魔力と思しきオーラを広げていると禍々しい気配が20、いや30くらい集まっているのを感知した。



『これが魔物モンスターの気配です。禍々しく感じるのは仕方ありませんよ。人間と魔物モンスターはもちろん、魔物モンスター同士でも争いは起こりますからね。魔物モンスター同士は強きが正義ですから、より強くなろうと本能がそうさせるのです。』




そんな本能必要か?魔物モンスターがどんどん強くなっちゃって人間にとっての敵が強くなっちゃうじゃん。



『ですからこれも世界のルールの1つなのです。人族同士で争うことで人族が減る事を防ぐには人族共通の敵を作るしかないのです。それこそが魔物モンスターの王、すなわち『魔王』。魔王を誕生させるには弱肉強食の魔物モンスターの世界で生き延びれなければなりません。その為に魔物モンスター同士で争うような本能を植え付けられているのです。』




なるほどなぁ、魔王は一匹狼って訳だ。現状魔王っているのか?




『いえ、一番新しい魔王で232年前に勇者に敗北した”血染の魔王カレディウス”ですね。それから神託は行われておりませんが、秩序神カタルシスに魔王になれと言われたのであれば条件を満たした時すぐに神託を執り行うでしょう。』




で、その魔王はどうやってやられたの?



『神託が降りた次の日に当時最強と謳われたS級冒険者パーティー”破壊クラブ”が魔王がいるという城に向かい城ごと破壊して魔王を討伐しました。』



破壊クラブ怖っ!?やる事おかしいだろ!魔王と戦わずに城ごと倒したのっ!?S級冒険者ってどらくらい強いの?



『どうやら破壊クラブのリーダーのステータスが私の記録の中に残っておりますが閲覧しますか?』



ええ、ぜひ。見てみたいと思う気持ちはありますよ



『絶望しないでくださいね?自殺しないでくださいね?こんな猛者は今はいませんから安心してくださいね?』



え?そんなにやばいやつなの?え、ちょっと怖いんだけど!?



『いいですか?本当にいいんですよね?はぁ〜、これですよ、ご覧ください。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■名前:マリオ

■種族:人間

■ステータス

LV:3648

HP:28725

MP:8

攻撃:63458

防御:52849

敏捷:4


スキル:斧術Lv18

槌術Lv22

剣術Lv8


◾️称号:破壊神 限界を超えし者 神獣殺し 龍殺し S級冒険者 魔王殺し 国潰し

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



………うっそぉん。え?人間だよね?いや、へ?




『あれは例外です。称号の国潰し、どういう意味かわかりますか?彼は5メートルほどの木槌を地面に叩きつける事で地震を起こし小国を瓦礫の山に変えたのです。なんでも酔っ払ってやってしまったらしいですよ。』




『それからS級冒険者は変人奇人変態人外の集まりとされるようになったそうです。ただ平均的なS級冒険者のステータスがこちらです。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

◾️名前:

◾️種族:人間・魔人・獣人

◾️ステータス

LV:80〜130

HP:400〜600

MP:400〜600

攻撃:400〜600

防御:400〜600

敏捷:400〜600

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


こんな感じですね。』




あれ?俺これ少し頑張れば普通に勝てない?マリオのインパクトが強すぎてS級を勘違いしてたけど弱くね?全ステータス500超えてS級なら魔王だっけか?攻撃防御を499で止めたまま他を伸ばすってのは出来んのか?




『本来この世界の生物はレベルアップすると勝手にステータスが振り分けられます。



よってそのような事はあり得ないのですが、御主人様マスターが自分で振り分ける事が出来るのはカタルシスがキャラメイク時に自動振り分けの設定をオンにするのを忘れていただけでしょう。



オーメンはああ見えて几帳面ですからしっかりと自動振り分けにしてると思いますよ。』




魔王ですよって神託が降りた時いつもの魔王よりも何倍も強くなってるってことか面白いな。




お、小鬼ゴブリンの巣に着いたぞ。見える限りでは小さな村って感じか?隠密を掛けずに威圧スキルだけでやってみるか。




御主人様マスターの威圧スキルはLv15ですから、神獣も威圧することが出来るんです。だから普通の魔物モンスターや、人間に向けて威圧を放ったら心臓発作で一瞬で死んでしまいます。お気をつけください。』



そんなヤバイ力なのか?


『ええ、マリオ以外なら死にますね』



マリオヤベェーな、『マリオヤベーですからね。』



おし、威圧スキル発動!


森に静寂が訪れる。全ての生き物が強大な力によって呼吸することすら許されていないかのようにパタパタと小鬼ゴブリンが倒れていく。



天を翔ける竜は強大な力に羽を動かせず墜落し、地を駆ける獅子は恐怖を抱き発狂し、地に生える植物は強大な力の奔流に巻き込まれ一点を中心として倒れてゆく。



この日、神聖マルス国とゼーテ王国の境界に位置する始まりの森に住む生物は一斉に大氾濫を始めた。



まるで天を翔ける竜よりも、地を駆ける獅子よりも強大な力から逃げてゆくかのように。後に“始まりの大氾濫”と呼ばれる魔物モンスター災害はこうして始まった。









はぁ、威圧スキル強すぎたな。



『ええ、御主人様マスターを中心とする力の奔流により木々は折れ曲り竜は墜落し獅子は狂乱しましたよ。おかげさまで始まりの森にいた生物は皆、神聖マルス国とゼーテ王国に逃げて行きました。』




そこまでだった?



『ええ、これからは威圧スキルを抑えながら使うべきでしょう。並大抵の精神力では狂乱しますよ。それよりもいいんですか?この森にはもう生物が一匹たりともいませんよ。竜ですら逃げて行きましたから。』



あ、あはは。何も言えないわ、あぁ俺は何も悪くない!とりあえずゼーテ王国行くか。



『そうですね、人間として暮らすならゼーテ王国で冒険者業でも始めますか?あなたの能力は

①隠密からの奇襲

②威圧で皆殺し(味方ごと)

武具作成クリエイトウェポンによる百剣の同時攻撃

④普通にチート剣術で倒す

の4つですからね。』



そうなんだよなぁ、③はまだ一度しか使えないからな。威圧ってどれくらいかければいいんだ?



『そうですね、冒険者ギルドに行けば絡まれるのがテンプレですからね。S級相手なら威圧8くらいでいいんじゃないですか?チンピラ相手なら威圧4くらいで。ちなみに私からもお願いなんですが、カッコいい口調でお願いしますね♪』




まだ勇者と会いたくないんだけどあいつどこにいるの?



『祐介さんならエリス帝国かと思われます。』


あ、どこそれ?



『エリス帝国は神聖マルス国の北東、ゼーテ王国の東に位置する大国です。確か今皇帝が病で伏していて後継者争いが激化しているとか。』



楽しそうだな、介入してみるか。どんな状況なんだ?



『第1候補は第2皇子ヴェールズ、国民からの評判は低いですが、犯罪で得た金を貴族達に配っているようですね。典型的な豚王族です。



第2候補は第1皇子チャールズ、国民からの評判は厚いですが病弱で次期皇帝には相応しくないとヴェールズとその一味から批判を食らっているようです。



第3候補は第1皇女ディーヴァ、民に優しく美しいと言われていますが、真実は人間を奴隷のように扱うゲス王族ですね。ただし政治の腕は一品らしいです。



第4候補は第3皇子エルハルト、軍を率いておりカリスマ性があるが実の所只の戦闘狂で、戦い続けていたら帝国軍総大将にさせられていただけのようで、本人は後継者争いに参加するつもりはないようです。


どれを駒として使いますか?』



近づきやすさで言ったら第1皇子か第1皇女だな。

扱いやすさで言ったら第1皇女だな。

皇女を、女王に祭り上げるぞ。



『了解しました。どんな感じで進めますか?』


冒険者ギルドでまずA級くらいまではいきたいな。そのあとはエリス帝国の裏組織を束ねるぞ。そしたら皇女のとこまで行って秘密裏に洗脳と応援をする。



『分かりました。情報を集めておきます。御主人様マスターの分裂体に私の意識を移しておきます。』



え?どういうこと?意識を移すって?



御主人様マスターが作り上げた人としての器に私の並列思考の意識を移します。そうしますと御主人様マスターの脳内にいるだけの私が外の情報を得ることができます。エリス帝国に潜入捜査を行ってまいります。』



ラス先生に迷惑がかからないならいいけどね



『わかりました。御主人様マスターの分裂体を1000の虫に擬態させエリス帝国に潜入捜査を行います。』



そして俺から黒霧が漏れ出て1メートルほどのサイズになると1000体の蝿や蟻、蝶などに変化して飛んで行った。全部にラス先生の思考が埋め込まれていると思うとぞっとするな



『何か言いましたか御主人様マスター❤️』



い、いえ。何も言っておりません。じゃ、じゃあ行こうか、ゼーテ王国の最初の都市へ!



『ちなみに都市名はゲルトですよ』























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