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3話 フラグじゃないですか






「知らない天井だ。」



『お目覚めですか御主人様マスター。ここはゼーテ王国南端《始まりの森》最奥部遺跡跡です。』



「へ?どゆこと?ゼーテ王国?君は誰?」




『私の名前はサポート機能(人工知能ラプラス)と申します。御主人様マスターの脳内におりますので念じるだけで会話は成立します。』



あぁ、サポート機能(人工知能ラプラス)くん



か、忘れてた。てか自分の姿が見えないんだけど。あれ?と、とりあえずステータスオープン!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■名前:フォルトゥーナ

■種族:ベビーアニマG級

■ステータス

LV:1

HP:50

MP:50

攻撃:10

防御:10

敏捷:30

固有スキル:夢想の書(レヴェリーテキスト)Lv1

サポート機能(人工知能ラプラス)Lv1


種族スキル:不老Lv−

浮遊Lv−

吸収Lv−


スキル:鑑定Lv15

偽装Lv15

剣術Lv15

威圧Lv15

洗脳Lv10

収納インベントリLv10

隠密Lv10

◾️状態:カタルシスの呪い(特大)

オーメンの呪い(特大)

◾️称号:転移者 呪われし者 チート野郎

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ベビーアニマ?なんだこれは?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

◾️種族:ベビーアニマG級

◾️説明:神々が生み出した原初の生物であるアニマの幼体。


始まりであるが故に終わりが無く、終わりが無いが故に始まりが無い。


ただそこに存在しているだけで生物として活動していない。自我さえあれば何にでも進化できる。


姿形は直径1メートルほどの霧で出来た球体で色は自由に変えられる。



モンスター脅威度では最下級のG級。存在しているだけで害はないので、害獣扱いはされない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



改めて自分の体を見てみると、まるで鋼の錬◯術師の『フラスコの中の小人(ホムンクルス)』じゃ無いか!いや、全く同じだろ!色が変わるのは嬉しいけれども!嬉しいけれども!



この体伸びるのかな?体を伸ばそうと念じてみる。あら不思議どんどん体積が高くなっていく。あっという間に自分がいる部屋を覆っていく。



あれ?隣になんか空間があるな。霧をある程度人間の形に固めて浮遊する。真っ黒な浮遊霊だなこれじゃあ。それに顔ないし。隣の部屋を見るとなんということか!お宝がざっくざく。そういえばここは遺跡だってサポート機能(人工知能ラプラス)が言ってたな。



『ようやく思い出していただけましたか。悲しかったですよ、話しかけようとするたびに思考に耽るので無視されているのかと……』




ご、ごめんね?ちょっとはしゃぎすぎちゃって。いや、初めての異世界だよ?羽目外しても良くない?



『いえ、御主人様マスターがいいならそれでいいですが、現状めっちゃ弱いですよ?剣術スキル持ってても人間の体じゃないのでしっかり剣持てないですし。レベル上げに進化を繰り返さないと死にますよ?』




こっわっ!?やべーよ、急に醒めてきたよ、進化しなきゃならねえんだよ。わ、わかったよ!此処の宝を収納インベントリに入れたらすぐレベル上げに行きます!



『よろしい、それでこそ我が御主人様マスターですね。(さてさて、御主人様マスターが生き残るために戦略を立てなければいけませんね)』



僕改め俺は宝を収納インベントリに入れ遺跡を出ていた。サポート機能(人工知能ラプラス)は長ったらしいので以降ラスと呼ぶことにした。ラスに頼ることになる。



ここらの魔物モンスターは殆どがG、F級モンスターだ。小鬼ゴブリンでもF級だというのに俺はG級。



お!ゴブリンの群れじゃん、4体か、定番だな!いざ、鑑定!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■名前:無し

■種族:小鬼ゴブリンF級

■ステータス

LV:4

HP:20

MP:0

攻撃:15

防御:10

敏捷:5


スキル:棍棒Lv3

悪臭Lv4

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



御主人様マスター小鬼ゴブリンの群れです。体が大きくなるように念じて彼らをその霧の中にご案内いたしてあげてください。』



怖いけどラスがやる気なのでやるしかない。俺よ、広がれ!モクモクモクと体がどんどん広がっていく。見渡す限り黒霧に覆われ小鬼ゴブリンたちはバタバタと倒れていった。




なんだ?俺の霧は毒効果でもあんのか?



『違いますよ。この霧は言わば御主人様マスターの体の一部。それが鼻や口から肺に入り込んだのです。寄生に近い形ですね。小鬼ゴブリンの体内に入った御主人様マスターの一部が体内で暴れまわり全滅ということです。この能力と、洗脳スキルを応用すればどんなやつだって操れます。』



な、なるほどかなり怖い効果だな。



御主人様マスター、レベルアップしましたよ。ステータスPを振り分けてください。加えて種族スキル吸収により《鬼の因子》を獲得しました。』



早い早い!とりあえずステータス!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■名前:フォルトゥーナ

■種族:ベビーアニマG級

■ステータス(60P)

LV:7

HP:50

MP:50

攻撃:10

防御:10

敏捷:30

固有スキル:夢想の書(レヴェリーテキスト)Lv1

サポート機能(人工知能ラプラス)Lv1


種族スキル:不老Lv−

浮遊Lv−

吸収Lv−

《鬼の因子》


スキル:鑑定Lv15

偽装Lv15

剣術Lv15

威圧Lv15

洗脳Lv10

収納インベントリLv10

隠密Lv10

◾️状態:カタルシスの呪い(特大)

オーメンの呪い(特大)

◾️称号:転移者 呪われし者 チート野郎

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



おお、これか!60Pを振り分ければいいのか。

夢想の書(レヴェリーテキスト)を使えるようになるにはMPが必要だからな、MPをあげるか。逃げるように敏捷も大事か。よし!出来たぞ。



《鬼の因子》ってのはなんだ?



『《鬼の因子》を所有しているアニマ種は進化先に鬼系統の進化先が選べるようになります。そして倒した鬼の姿を取ることができます。現在御主人様マスターはあやふやな人型と本来の形である球体の霧状の2つの形を選べましたが、現在はゴブリンの姿にもなれます。』



『試しにやってみますか?物理攻撃が通るようになりますが。ちなみに人間を倒せば《人の因子》を獲得できます。あっ!ステータスはそのままですよ。』



いいや、小鬼ゴブリンの姿なんてなりたくないし。でもめっちゃ強くなって小鬼ゴブリンの姿で暴れたら面白そうじゃない?なんで最弱の小鬼ゴブリンがあんなに強いんだ!みたいに。



『それもできますよ。しかしひとまずは進化を目指しましょう。ポイントを振り分けましたか?』



ああ、できたよ。これでどうだ?ステータス!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■名前:フォルトゥーナ

■種族:ベビーアニマG級

■ステータス

LV:7

HP:62

MP:74

攻撃:16

防御:16

敏捷:42

固有スキル:夢想の書(レヴェリーテキスト)Lv1

サポート機能(人工知能ラプラス)Lv1


種族スキル:不老Lv−

浮遊Lv−

吸収Lv−

《鬼の因子》


スキル:鑑定Lv15

偽装Lv15

剣術Lv15

威圧Lv15

洗脳Lv10

収納インベントリLv10

隠密Lv10

◾️状態:カタルシスの呪い(特大)

オーメンの呪い(特大)

◾️称号:転移者 呪われし者 チート野郎

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



HP:MP:攻撃:防御:敏捷の割合を

2:4:1:1:2にすればかなり割合的にはいいんじゃないかなと思ったんだけど、ラスどうかな?



御主人様マスターかなりいいじゃないですか。本来御主人様マスターは魔法で勝負する形です。アニマ種は物理攻撃を行いませんので。ではこのままゴブリンを探して進化しますか。』



ゴブリンでこんなに成長できるならとりあえず倒しまくるか。そういえば食事ってどうなんだ?ゴブリンなんて食いたくないんだけど。



御主人様マスターは馬鹿ですか?口もないのにどうやって食べるつもりですか?アニマ種は食事、睡眠等必要ありませんよ。なにせ本来自我などなく存在しているだけの生物なのですから。』




ま、まじかもう食事楽しめないのか。



『《龍の因子》などの高位生命体の因子を獲得できれば人化できますがね。人化状態でも食事は不要ですよ。味は楽しめますが。』



よし!どちらにせよ人間社会に潜入するには人化は必要だな。龍倒そうぜ!俺は龍になるんだ!



『どう考えてもフラグじゃないですか?』



こうして旅は始まった。

















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