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転生したので貿易していこうと思う  作者: もちぞう
第三章
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日常

 次の日。ちゃび達と共に起きた俺は、冬の寒さが落ち着き始めたのを感じた。外は少しずつ春を感じさせるようになってきている。ちゃび達も活動が活発になってきている。今日の予定はない。ちょうど学校も休みだ、今日は皆が皆遊びに行く。まあ、お店組は今日も働くが。それはそれとして、今日は朝から出前を取った。これも俺の力、貿易に関する力だ。俺の目の前に在るメニューウィンドウは出前・国産ウナギとなっている。魔力で一括で買い求めアイテムボックスにしまい込む。みんなを起こしていき、食堂に集まる。みんな大体はスッキリした顔をしている。何人かはまだ眠そうな瞳をしているが、まあ起きるだろう。みんなが席に着き、一斉に皆の前にお重を出す。皆が期待に満ちた表情で開けた。



 「うわー!」と声がこだまする。みんな覚醒したようだった。ちなみに味噌汁もついている。皆が匂いにつられて次々に箸を持ちだす。そして早い順に食べて行き、「うまーー」とか「うめーー!」とか「なにこれ!」とか次々と声が上がる。朝からちょっと重いかと思ったが皆健康な子供達、みんなが平らげていった。ちなみにウナギは二段になっているやつだ。勿論、拓郎、翔太、詩織もこれだ。みんな幸せそうに食べ進める。子供たちにお小遣いを渡し、解散させた。働いてる組にもお小遣いは渡した。



 一端の料理人だがまだまだ子供なのでこれでいいのだ。という事で今日も一日動き出す。食べ終わると、冒険者、職人、肉体労働者、使用人などが顔を出し始める、もう子供たちはスタンバっている。注文が入り始めた。この時まだ薄暗い夜明け前のことだった。賑わいは段々とまして行き食べた物はそのまま去っていく。冒険者は昼のハンバーガーを、使用人たちはサンドイッチを、手に手に嬉しそうに去っていく。幸せに満ち溢れていた。



 あるものは、冒険先、王都の外の森の中で獲物を狩り討伐証明部位を剥ぎ取り、獲物を埋めて片づけてから、街道に出て一息つきハンバーガーの包み紙を開けてワクワクとした様子で仲間と一緒に食べ始める。



「今日も美味そうだなこれ。」

「へへへ、だな、お!お前それなんだ?黄色いの挟まってるぜ。」

「へっへっへ、これはなぁチーズバーガーって言うんだ。今日から始まったんだぜ。良いだろ?(笑)」

「なんだそれ!!どこにあった!新商品かよ!」

「一口くれ!」

「俺も!」

「俺も」

「なんだお前ら見つけらんなかったのかよ寝ぼけてたんじゃねーか?まあ3個あるからいいけどよ。ほら」

「うぉ!うめー!!」

「なんだこれ!まじか!まじか!」

「俺も!うおーーーー!!うめー!」

「おお!予想通りこれが一番だな!!うめー!!おおい!お前ら!一口って言ったじゃねーか!!」

「「「おおう!わりぃ!」」」



 とかなんとかやり取りしつつ賑やかに食事していた。



 ところ変わり、ある貴族の邸宅ではメイドと執事が働いていた。料理人と一緒に食事の準備をしつつ、庭の掃除や洗濯物、空き部屋の掃除などが始まっていた。そうして色々こなし昼となる。前まではご主人様のご飯の配膳などを任されるとどうしてもお腹が減って仕方なかったが、今はあのご飯がある、使用人界隈では有名な、ホーク工房のサンドイッチ、あれがあれば頑張れる。なによりご主人様のご飯より美味しそうという不敬極まりないご飯だった。ちなみに、ここの料理人もホーク工房のファンである。旨いし何より量がいい。質・量ともに最高峰なのだ、ただ如何せんちょっと高い。だがそこはお遺族様の使用人、高給取りだ。普段使う事のないお金をここにつぎ込んだ。



 もちろん蓄えもある、蓄えがなくともあそこの飯は食わないでいられない。そういうメシだ。何とも言えず美味いのだ。最低限の人員を残し昼休憩に入る。



「みんな集まったな、食おうぜ!」



 料理人が声をかけて広い厨房でみんなで食べる。



「そうですね、いただきましょう、朝から我慢してきただけはありますから。」執事

「はい、いただきましょう。」メイド

「速く速く!」メイド2

「だな!おれぁ今日はカツサンドだぜ!肉が!肉が!念願の肉だ!」料理人

「ほう!それは興味深い!私はいつも通りポテトサラダと、ツナサンドです。これこそ至高!」執事

「いいなあ!肉!一つください!代わりに一個好きなの取って良いですから。」メイド

「おう!じゃあ、ポテトサラダな!ほら!」料理人

「どこにあったんですかそのカツサンドとやらは!」メイド2

「なんだか、新商品っぽかったぜ!今日初めて見たしな、食品サンプル見たら肉だったしな。これは!と思ってな。」料理人

「へぇ、よく見てましたね!私もそれがいいです!一個ください!!」メイド2

「ねえねえカインズ!おやつ!あ!何それ!」カイル

「カイル様これは俺達の昼食です。」カインズ料理人

「へぇなんか美味しそうだね!」カイル

「一つ食べますか?カツサンド。」カインズ

「うん!カツサンドって言うんだ!」カイル

「では、我々もいただきます。」カインズ

「「「いただきます。」」」

「はむ!ん?いただきます?あ!!美味しい!!」カイル

「食事の挨拶ですね、う!うめぇー!!」カインズ

「うまうま!!」メイド

「やっぱりこれですね、うん、美味しい。最高だ。」執事



 こうして3時のおやつはカツサンドとなった。この日からカイルも使用人仲間に入るのだった。そしてこの日に「朝早く起きればもっと沢山美味しいものが食べれますよ坊ちゃん」と言われて。何日か後に使用人に囲まれて初めてのホーク工房デビューを果たす。その日から連続で通うようになることは、まだ誰も知らない。急にお小遣いをせびりだした息子に、朝食を一緒に取らなくなった息子に何かあるものと思い当主はなぜ一緒にご飯を食べなくなったかを問いただすと、自分もお忍びで使用人に混じって朝食を食べるようになる。それを後日知った妻と兄弟が加わり当主は苦境に立たされる。



 そしてそれは、この貴族の屋敷の恒例行事となる。また、カイルは新しい学校がここの給食を採用していると聞き転校を考える。そして実際に通う事となる。その年から貴族科もできて大いににぎわせることになる。



 その頃ホーク工房王都支店では子供たちが多く訪れていた。まだ学校に入る前の子供達だ。少ないおこずかいを使い何とか食べれないかと話し合っている。何とか足りたようだった。そこかしこのテーブルで皆ポテトの食べ放題に参加している。普通にご飯を頼んでいる商家の子供もいる。



「ポテトうめえー!」子供

「おにいちゃん、あたちも!」妹

「ほ、ほら沢山食えよ。」子供

「俺も食べたい!」弟

「ああ!ほら!」子供



 このように子供たちがスラム街に来れるようになったのも拓郎のお陰だった。治安が回復していた。



 なお、ポテトの食べ放題というのは子供たちに沢山食べて貰おうと拓郎が考えたもので何人で来ても食べ放題にできるという子供だけの特権・食券だった。ちなみに大人は購入しようとしても買う事は出来ない。そういう魔道具だった。魔力回路から年齢の認証をしている特別な物だった。それを利用して子供たちが多く訪れていた。ついでに子供たちを学校に勧誘しておく。それもこの食堂の役割だった。



 そして夜は()けて行く。





























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