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転生したので貿易していこうと思う  作者: もちぞう
第一章
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初仕事






起きた・・・・。起きたぞ起きた、うっかり二度寝するところだった。ベットがあったおかげで寝心地が良く二度寝しそうになるほどっだった。昨日に比べるとだが。昨日はソファーのような固い椅子に寝たので今回は柔らかくてよかった。貿易があるので今度布団を買ってみるのもいいかもな。そのようなことを考えつつ準備をする。準備といっても簡単で身だしなみをチェックするだけだ。それにしても昨日はもうかったな。一人350円のものを10000円で買ってもらったので9650円の儲けだ、それを人数分なのでかなりの額になっただろう。俺はどんぶり勘定なのであまり細かい計算はできないのでそこらへんは勘弁してほしい。



「ふぁああ」


まだ少し、眠たい。もう少し寝ようかと思うが、仕事が今日からなので自重する。


コンコン


「はーい」

「もう少しで仕事の時間ですよ」


受付の女の人の声だ。わざわざ迎えに来てくれたらしい。なのでそのまま扉を開けに行く。


ガチャ


「起きてましたね。おはようございます。」

「おはようございます。わざわざありがとうございます。」

「いえいえ、起きているかわからなかったので、お節介かもしれませんが起こしに来ました。」

「ありがとうございます。二度寝しそうになってたので助かりました。」

「この季節は布団が気持ちいいですからね。」

「はい、うっかり寝過ごすところでした。」

「ふふふ、では仕事場に案内しますね。」


そう言って歩き出す、俺はカギを閉めて追いかける。気を使ってくれているのかゆっくりとした歩調だった。


「仕事場は私たちと一緒でギルド内になります。出張して鑑定することになる場合もありますが基本はギルドで行われます。元々ここの支部には鑑定士の方がいなかったので目利きできるベテランの方がやっていた業務が結構ありまして、その場合ミスがあるのでそれが今回からなくなるということで、ギルドでは歓迎しているんですよ、実は。鑑定士自体がごく少ない人数しかいないので希少価値が高いんです。」


「そうなんですか、それは良かった。」


なんか歓迎されているらしかった。よかった、向こうの世界ではバイトも碌にやったことがなかったので緊張しているのだ。二度寝しようとしていたが。


「手の空いてるときは、こちらの業務も手伝ってもらう事もあるかもしれない、でも大体は鑑定専門だから。」

「わかりました。でもそうすると大変そうですね。」

「そんなことはないわ。本当に人手が足りない時くらいだもの、大丈夫よ」

「じゃあ一応安心しときます。」

「そうするといいわ、ふふふ」


話しているいとギルドについた。ギルドに入って挨拶する。もう込み始めている。ちょっと待っててといわれ放置された。女の人は業務を手伝っているようだ。目の回る忙しさだったがようやく収まったころには結構な時間がたっていた。


「おまたせ」

「あ、はい」

「じゃあ、説明するわね。基本はカウンターで鑑定をしてもらうことになるわ。クエストで持ち込まれた薬草や採取物を鑑定してもらうのが主な仕事になるわ。他は依頼されて鑑定するくらいかしらね。」

「はい了解です」


仕事内容はとりあえずわかってきた。あとはやってみてって所かな。


「じゃあ、とりあえず中に入って」


と促されて中に入る。ちょっと緊張してきた。初仕事なのでお手柔らかにお願いします。などと考え事をしていたら、最初のお客さんがいらっしゃった。


「おはようございます」

「ああ。クエスト報告頼むぜ。」

「かしこまりました、薬草採取ですね。これ鑑定してもらえる?」

「はい、」


結構な数あるが一気に鑑定していくと、一枚似た葉っぱが入っていた。


「この一枚以外は大丈夫ですよ」

「ありがとう、さっそく見つけてくれたのね」

「全部で34枚になります、銀貨3枚と銅貨4枚です。お受け取り下さい。」

「おう一枚混じっちまったか、この見分け方が難しいんだよな・・・」

「うちは新しく鑑定士をやとったから確実よ。」

「おおー、それはご苦労なこった。」

「ありがとうございました。」


これで一件落着だな。


「ふぅ、なんとか大丈夫でした。」

「大丈夫よそんなに緊張しなくても。」

「それでも、間違わないか緊張もしますよ。」

「そうね、初めてだものね。」

「とりあえず、なんとかなってよかったですよ。」

「ふふふ、まあ次はもっとリラックスしてね。」

「はい」


その後は4、5人来たが落ち着いてできた。それにしても、間違いが結構な数あってほとんどの人が偽物も混じっていた。混じってなかったのはベテランに見える年かさの冒険者だけだった。そういえばソロの人が多いような気がする、なにかあるのかな。昼休憩に入ったので聞いてみよう。


「冒険者ってソロが多いんですか?」

「なかなか気の合う人がいないと組もうと思う人が少なくてね、組んでる人は最初から組んでるし、組んでいる人のほうが有名になりやすいから、みんな組みたがっているんだけどね。」

「そうなんですね、なかなかうまくいかないものですね。」

「ええ、命を預けあう相手になるからみんな慎重になるのもわかるんだけどね。」

「そうですよね、自分もなかなか難しいと思います。それでも組んでみたいですけどね。」

「冒険者にも興味があるの?」

「ええ、少し。俺も男なのでそういう事には興味がありますよ。」

「そうなのね、男はみんなそうなのかしら。」

「多かれ少なかれ、そういうところはあるんじゃないですかね。」

「そうよね、少し意外だったものだからついね」


俺も、落ち着いたら鍛えるのもしないとと思っていた所だったのでちょうどよかった。訓練場で鍛えよう。


「訓練場は誰でも使えるんですか?」

「ええ、無料で使えるわ。」

「それは良かった。」

「冒険者はお金がかかるものね。」

「そうなんですね、気を付けます。」

「ふふふ、冒険者になる気満々だね。」

「とりあえず、色々やってみようと思っているので、冒険者もいいかなと。」

「でも命の危険があるから気を付けてね、今更かもだけど。」

「はい、気を付けます。」


昼休憩なので飯を食べようと思う。


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