表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したので貿易していこうと思う  作者: もちぞう
第一章
3/97

街の中

3話目です、ここまでそんなにないのに長かった。

街に出てきた。さっき食べたサンドイッチの殻がアイテムボックスにあるそれを貿易にチャージしてみる。1円になった。よし、これでリサイクルできるようになった。気になったことは片っ端からやっていったほうが良さそうだな。


「どこからまわろうかなっと」


考えていたことも、終わらせたので、街をぶらぶらする。今更だがこちらの言葉はわかるようだ、店の看板が読める。鍛冶屋に道具屋、飯屋に宿屋いろいろあるな。その他にも色々な店がひしめき合っている。


「さて、どうしたものか・・・」


さっき飯食ったばっかだし、どうしたものか。鍛冶屋でも見ていくか。歩いて中にはいってみる。武器や防具が並んでいる、どちらかというと武器が多く並んでいるようだ。剣に槍に弓、一通りそろっている。それにしてもどれもが、きれいに磨かれていて輝いている。どれもが一級品とわかる武具ばかりだ。


「なんか探しものか?」


奥からずんぐりとしたおっさんが出てきて言った。ドワーフだ。


「いえ、近くを通ったもので見物です。」


でも薬草採取とかありそうだし、ナイフでも持ってたほうがいいかな。金を持ってないからな何も買えないんだが。っ!?そうだ貿易でナイフも買えそうだな。


「そうか」

「はい」


近くにあったナイフを手に取ってみる。何となく魔力を流せるような気がしてやってみた。流れる。循環もさせられるようだった。


「魔力を流すならこっちの方がいいぞ」


そういって手渡されたものを鑑定してみる。


”ミスリルのナイフ”


そう表示された。


「ミスリルのナイフですか・・・軽いですね。それに魔力の流れもいい。」

「なんじゃ鑑定もちか?」

「ええ」

「なら目利きはできるわけじゃな?」

「ええ、まあ」


なにか頼み事かな?


「こっちにある剣を鑑定してもらいたいんじゃが、いいかのう?」

「ええ、いいですよ」


”ミスリルとアダマンタイトの剣”


「ミスリルとアダマンタイトの剣ってでてますよ」

「やはりか、薄々そうじゃないかと思ってたんじゃ。ああ代価は払うぞ。」


銀貨2枚を手渡してきた。それを何となく、受け取ってしまってから、適正価格を知らないことに気づく。


「適正価格はいくらくらいなんですか?」

「ん?こんなところだと思うぞ。物によって値段が全然違うしな。宝石やなんかはもっとするぞ。」

「そうなんですか。」


思わぬところで、臨時収入がはいったな。よかった、とりあえずお金が手元にあって。お金の価値もしらないけど聞いたらおしえてくれるかな。


「あの、銀貨2枚で何が買えますか?」

「高い宿屋に4泊できて飯付じゃな。ナイフで言えば結構いいやつが買えるぞ。屋台の飯ならひと月分くらいの食費になる。」

「なるほど、飯にするとひと月ですか・・・」

「そうだ、金には困ってなさそうじゃが、なにかあるのか?」

「いま働き口は決まったんですが、お金がなくってですね、ちょっと困ってるんです。」


思わぬところで悩みが解決しそうなので口が軽くなる。ついでに悩み相談してしまった。


「なら、いくつか見てもらいたいものもあるし、ちょっくら働くか?」

「はい、できるならお願いします。」

「じゃあ倉庫のほうに来てもらえるか?こっちじゃ」


返事を返しながらついていく。カウンターの奥のほうに倉庫があった。物の数がすごいことになっているが、丁寧にしまわれている。


「あったここにあるやつじゃ。全部で10個くらいじゃな。かんたんじゃろ?」

「はい、すぐ終わります。」


 






            ♢      ♢      ♢      ♢









あの後、店を出て一息ついたところだった。鑑定の仕事を終えたあといろいろ手伝いという名の見学をしていた所、なんと魔法による精製もできることがわかりその手伝いをしていたら、結構いい時間になってしまっていた。結果いい値段の給料を手に入れることができてホクホクなのだが、その上、初心者用のナイフまでもらってしまった。これは良かったのだが貰いすぎなような気がして申し訳ないと思っていたら、精製なんてのは本来息の合った職人同士がやる物で滅多に得られない物を今回得られたんだとか。なにかわからないうちに、いろいろと過ぎ去っていったのでよくわかっていないが、もし暇ならまた手伝いに来てほしいと頼まれた。というわけだ。



とりあえず心配事もなくなったし、ギルドマスターの所に顔を出して、仕事のことを聞いて、住むところを確認してだな。



そうと決まれば、冒険者ギルドにゴーだ。



まもなく冒険者ギルドにつく。朝方に混んでいたのはどうにか解消されたらしい。受付の獣人のお姉さんに声をかける。


「あの~?ギルドマスターに用事があるんですけども・・・」

「タクローさんですね、案内します。ついてきてください。」

「はい」


すぐに通されるなんてギルドマスターはもしや暇なのだろうか。とどこか当たっていることを考えていると、扉の前だった。


コンコン


「失礼します」

「入れ」


ガチャ


「タクローか、座ってくれ。」

「失礼します。」


女の人が一礼して下がっていく。


「早速だが、酒を出してくれ!飲みたくて我慢してたんだ。」

「あ、ああ、はいわかりました。」


貿易の画面を操作してビールを購入っと。アイテムボックスから取り出して手渡す。受け取ったもう片方の手には栓抜きがスタンバっていたW。


「どうぞ」

「かぁーーーーー、やっぱり異世界の酒はうめぇなー」

「喜んで貰えて何よりです。聞きたいことがあるんですがいいですか?」

「んお、なんだ?」

「仕事がいつからなのかと、住むところはいつから住めるのかが聞きたいんです。」

「ああー、それなら住むところは今日から住めるし仕事は明日からだな。金がないんだったら前借りもできるぞ。」

「お金のあてはさっきついたので当分大丈夫です。」

「そうか、ならよかった。」


しゃべっている間も、美味そうにビールを飲んでいる。普段飲まない俺でも飲みたくなるような飲みっぷりだ。なにかおつまみでも出そうか、っとウィンナーがいいな。焼けた出来立てを目の前にだす。よかった皿はプラスチックだがあつあつのものが出てきた。


「おつまみにどうぞ。」

「おっ、ありがてぇ。じゃあ一つ貰おう、んお!?これもうめぇ!!ぷつっとはじけて肉汁が溢れてくるぜ、ジューシーでうめぇ!!」

「俺も一つ、うまい!」

「これでビールをきゅっと、っぷは、サイコーだぜ!!」


それはサイコーだろうな、飲まない俺でも美味そうだものな。俺もサイダーでも飲もうかな。メニュー画面をポチってサイダーを出し飲む。


「キンキンに冷えててうめぇー!!!」

「なんだ、それも新しい飲み物か?一口くれ」

「どうぞ」

「なんだっ、この柔らかい容器は!?それにこの味、シュワシュワしてうまいな。」

「気に入っていただけたようで何よりです。」

「異世界のものは本当に素晴らしいな。」

「ありがとうございます。」


食べ終わった皿を回収しておく、こういうゴミはこちらの世界じゃ処理できないだろうからな。飲み終わった瓶も回収しようとしたら声をかけられた。


「その瓶は譲ってもらえないか?」

「?何かに使うんですか?」

「液体を入れるのに適してるし、綺麗だからな、高く売れる。銀貨1枚でどうだ?今朝のを合わせて銀貨2枚だ。」

「いいですよ、どうぞ、ラベルが邪魔なら水につけておけば取れますよ。」

「おお、そうか、助かる」

「俺が飲んでいた奴は回収しますね。」

「あれも、興味深かったんだが仕方ない、諦めるか。どんな素材でできているのかもわからないからな。」

「そろそろお暇(いとま)しようと思います。家のほうはよろしくお願いします。」

「おう、帰る前にもう何本か酒を置いて行ってもらえないか?」

「何本がいいですか?」

「5本いや10本で頼むあいつらに自慢したいからなW、金は銀貨十枚で足りるか?」

「ええ、足ります、すごく多いくらいです。」

「しかし、瓶が一本銀貨1枚だからな、少なくてもそんなもんだ、高級品だな。」


お金と引き換えに瓶10本だす。そしたら、下の酒場で飲むからついてこないかと言い出した。飯はおごってくれるそうだ。金はあるがこの世界のご飯に興味があるのでご相伴にあずかることにした。家については受付で聞けばいいらしい。


下に降りていくともう日が暮れ始めたためか飲んでるやつらがちらほらいる。ギルドマスターが下りてきたためかみんなが注目していて、その後についていくと嫌でも人目に付いた。ギルドマスターが声をかける。


「美味い酒持ってきたぞ、すこしわけてやる!!」


そうすると酒場にいたやつらが歓声を上げる。


みんなジョッキを持っている。


これに注いだらすぐになくなりそうだ。


ギルマスが顎をしゃくって示してくるので酒瓶を10本だす。


ギルマスは一本手に取り栓を抜く、そして近くにいたやつの木のジョッキに注いでやる。


すると途端にそいつは酒を一口、うめぇーと叫びだす。


そのあとは一人ずつそれを繰り返していく、皆口々に美味いといって飲んでいく、最後の一本になったときには人だかりができていた。


「他に飲みたいやつやお代わりしたいやつは、一本銀貨1枚で売ってもらえよ!」


そうするとワラワラと人だかりが移動してくる


人だかりをさばいていると、ギルマスが寄ってきた


「いい商売になったな」

「ええ、ありがとうございます。」


最後の一人に酒と代金を交換しながら話す。


「じゃあ俺はそろそろお暇します。」

「じゃあな気をつけろよ」

「はい」


そう言って受付により、家へ案内してもらう。集合住宅のようで、受付のお姉さんも住んでるそうだ。よろしくお願いします。と頭を下げておく。「こちらこそ、よろしくね」と軽い感じに返された。その後、部屋の中の説明と、明日の仕事の説明をしてくれた。今日起きた時間くらいから今の時間帯までの勤務で主に鑑定が仕事になるそうだ。後は明日詳しく説明し他の仕事もできればやってもらうとのことで話が付いた。そして明日歓迎会を夜に行おうと思っているという話をされた。その時お金を払うので、異世界のお酒や料理を振舞ってほしいといわれた。それをなんとなしにOKしてしまった後で値段をどうしようと思い悩んだ。とりあえず聞いてみると、一食500から700ゴールドくらいという事だ。異世界のメシという事で一食10000ゴールドほど出すといわれた。それでOKを出しておく。


歓迎会の交渉もおわったので、お金について聞いてみる。


銭貨 10

鉄貨 100

銅貨 1000

銀貨 10000

金貨 1000000

大金貨10000000

白金貨100000000

黒金貨1000000000ゴールド


という感じらしい。


もう暗くなってきたのでおしまいにする。


「ありがとうございました」と言って別れる。


一人になると途端に疲れがやってきた。


部屋のベットに腰かけると瞼が重くなってきた。


長い1日お疲れさん。


おやすみ。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ