日常
おはようございます。今日もいい天気ですね。清々しく起きられた。いい朝だ。昨日は寝る前に、サーシャから自慢してきたことを聞いていた、宿屋の娘さんが大絶賛していたとのこと、それに何度もいいなぁとぼやかれてしまったらしい。それは大変だったなと相槌を打った。それでも、話は続いて何度も欲しいといわれたそうだ。そのたびに兄からもらったプレゼントだといって切り抜けたそうだ。切り抜けられたかと言うとそんなこともないようなのだが一応大丈夫だったそうだ。庶民がつけられるネックレスなどはほとんど売ってないので当たり前なのだが。どうしようもないな。それに、サーシャには石鹸も売ってもらってる、なかなかの売れ行きのようだ。売上からおこずかいもあげてるが、なかなかたまっているようだ。
と思い出しながら、朝食を食べる、朝食はクリームシチューだ、ホワイトシチューもクリームシチューも一緒だろう。わからんけど。そう言う訳で皆食べている。
「今日は何か連絡あるか?」
「ないよ」ザシャ
「俺もないよ」ジーク
「私もないわ」サーシャ
「そうか、ごちそうさま、」
「「「「「ごちそうさま」」」」」みんな
「兄貴ぃ昨日鎧を作ってくれないかって冒険者が来てたよ?」ギル
「そうか、結構値が張るっていったのか?」
「うんでもいいからほしいって言ってた」ギル
「そうか、じゃあ、今日はその人の所に案内してもらおうかな。」
「うんわかった。」ギル
「他にはない?」
みんな首を振っていた。
よし、じゃあ今日はその人の所に行かないとな。
みんなに昼飯を渡す。ちなみに今日は焼きそばパンだ、食べてみてのお楽しみという事でみんな大事にしまってる。みんな意外に昼は楽しみにしているようだ。俺が作った水筒も渡す、今日は麦茶が入っている。たまにジュースなども入れると子供たちは喜ぶ。まあお茶でも飲み切ってくるのだが。朝キンキンに冷えた物をもって昼にはちょうどいい冷え具合の物を飲んでいる。出かける前に一口飲んでいるものもいる。
まあそろそろ行こうか、みんな準備万端だ。
「じゃあ行こうか、いってらっしゃいみんな。」
「「「「「行ってきまーす」」」」」みんな
いつも行ってきますだと味気ないので今日はいってらっしゃいだ。
ギル達と一緒にサーシャを送りに行く。
「兄さんは今日は鎧づくり?」サーシャ
「まあ、そうなると思う。」
「そう、頑張ってね、お仕事」サーシャ
「おう、まあ適当に頑張るよ。」
「テキトーはだめだよ?」サーシャ
「ああ、わかってるよ、適当だよ。(笑)」
などと会話していると着いた。
「ほら、行ってらっしゃい。」
「行ってきまーす」サーシャ
「あ、サーシャ!この人がお兄さん?」宿屋の娘
「うん、そうだよ」サーシャ
「どうもサーシャの兄です」
「お兄さん!!私にもあの髪飾りを作ってほしいんです!!」宿屋の娘
「それはなあ、なんとも、お世話になってるから作ってもいいんだけど、どうしようか?」
「ほんとですか?!!すみません初めましてなのに・・・。」宿屋の娘
「ああ、いや大丈夫だよ。また、帰りにでも持ってきますよ。」
「ほんとですか!?嬉しいです!!ありがとうございます。」宿屋の娘
「こら!!あんたはなんてこと頼んでるんだい!!迷惑に決まってるだろう!!」宿屋の母
「えーと、大丈夫ですよ?うちの子がお世話になってるようですし、このくらいは。」
「ほら、お兄さんもああいってるし、いいでしょ?」宿屋の娘
「ほらじゃない!ほんとにあんたはもう、お世話になってるからって貰える額じゃないんだよ本当に。」宿屋の母
「いいですよ、自分で作ってるものなので気にしないでください。」
「すみませんねぇ、本当に大丈夫なんですか?」宿屋の母
「ええ、大丈夫ですよ。」
「本当の本当ですか、ご迷惑じゃないですか?」宿屋の母
「ええ、お世話になっているので、これくらいはさせてください。」
「本当に、ありがとうございます。ほら、あんたも言いなさい。」宿屋の母
「ありがとうございます!!」宿屋の娘
頷いておく。もう浮かれているようだ。顔がだらしなくなっている。にやにやしているのを必死で抑えようとしている、そんな顔だ。まあ、大丈夫だろう。お母さんの分も作ったほうが良さそうだな。喜んでくれると思う、もしかしたら恐縮するかもしれないが、良い物を作って送ろう、そしたら喜んでくれるはずだ。
「じゃあ今はこれで、サーシャもまた後でな。」
「うん、」サーシャ
宿屋の親子は頭を下げている。サーシャと言葉を交わし宿屋を去る。お母さんまで出てくるとは思いもしなかった。あんだけ恐縮されるといい物を作らないとならないな。何を作ろうか、サーシャ達よりいい物を作ったら拗ねちゃいそうだな(笑)。まあそんなに急に技術は上がらないけどな。
ギル達と冒険者ギルドに向かって歩き出す。まあ、また後で考えようか。
「ギル達に頼んできたのはどんな人なんだ?」
「なんか、パーティの人で盗賊やってる人なんだって、音が出にくい装備が欲しいって言ってたよ。」ギル
「そうか、十分音は出にくくなっていると思うんだけどな、まだ少ないのが欲しいとなると厳しいかもしれないな。まあなんて言うかはわからないんだけどな。」
「多分だけど、そのままの鎧でいいようなこと言ってた気がするよ。」
「じゃあ大丈夫か、今日は来てるかな。」
「大丈夫だと思うよ、毎日来るって言ってたもん。」
「そうか、なら大丈夫だな。」
ギルドについたそのまま中に入る。
「おおう、来たかお前たち。」ロラン
「あ、昨日のおじさんだ」ギル
「おじさんはないだろうおじさんは・・・。」ロラン
「ぷ、おじさんて言われてますよ」サラ
「ロランもそんな年か」グラン
「お久しぶりです皆さん」
「おおー、お前さんじゃったのか、鎧を作ったというのは。」マーリン
「ええ、そうなんですが、皆さんだったとは、俺も思わなかったですよ。」
「聞いたと思うが今回頼んだのは俺たちだ。特にロランの鎧をどうにかしようと思っててな、渡りに船だったわけだ、それで、物珍しい鎧を着た集団がいたんで、話を聞いてみたら面白そうだと思ってな。それで頼んだわけだ。」グラン
「そうだったんですか、何となく流れはつかめました。鎧は一人分でいいんですか?」
「それは、見てから決めようと思ってな、まだ決めてないんだ。」グラン
「それは、良かった、この鎧は切られると傷が広がってしまうので気を付けてくださいね、固い部分は大丈夫ですけど。」
「そんな欠点があったとは、気づかなかった、でもそれは皮鎧も一緒だしな気にしなくていいぞ?」グラン
「そうですか?じゃあ後は、どの程度音がしないと良いのか教えて貰えますか?」
「ああ、それは、草木に当たっても音がしないほうがいいんだ、なるべく抑えてくれるとありがたい。」ロラン
グランが目を向け促すとロランが話してくれた。
「じゃあ、ちょっと作ってみますね、」
そういうと、ゴムを召喚する、っもちろん人型にして着れるようにする、サイズもぴったりのはずだ。
「「「「おおーー!」」」」宵闇の光
「まあこんな感じで作ります、」
「詠唱はしないんじゃな、すごいのう」マーリン
「私もまだまだなのに!」サラ
「やっぱりすげーなお前さん」グラン
「すげーな」ロラン
「ははは、まあ気にせずに。着てみてください。」
「お、おう、」ロラン
ロランが鎧をつけてみる、今着ている服の上から着た。
「おおう、ぴったしだな、よくこれだけぴったりに作れるな」ロラン
「まあ、慣れですよ、ギル達はもういいぞ、ありがとな」
「俺たちももう少し見てる。」ギル
「そうか、わかった、どうです着心地は?」
「おう、いいぞ、ぴったしだ、動きやすい!」ロラン
「それでですね、強化はどこら辺をしますか?ばらばらに強化できますよ?」
「おおー!じゃあ胸と背中と脇腹、あと腹も頼む!」ロラン
「胸と、背中と、脇腹と、腹ですね、よっと。」
強化板を張り付けていく、固いところは固く、柔らかいところは柔らかく、強化していく、それでも動きが阻害されないように気を付けながら。端から見たら、鉄板が勝手に鎧に張り付いているように見えるだろう。ゴムが退けられてそこに鉄板が収まっていく。面白い光景が広がっていた。
「軽い打撃なら吸収しますよ」
そういうと、構えるグランとロラン、するといきなり蹴りを腹に食らわせた。
それでも堪えた様子はない
「ほう、こりゃすげーぜ、ほとんど衝撃がなかったぜ、すげーなこりゃ!」ロラン
「俺は思いっきり蹴ったのにな、何ともないとは、すげーな!」グラン
「ははは、思った以上でしたね、俺も初めての実験でひやひやしましたよ。」
「なんだ、初めてだったのかよ!」ロラン
「ええ、すみません、なんか」
「まあ、いいけどよ、痛くなかったし」ロラン
「これで決まりでいいですか?」
「ああ、だけど、あのがきんちょみたいにかっこいいのがいいぜ」ロラン
「全身鎧ですけどいいんですか?」
「ああ、かっこいいからな!」ロラン
という事で全身鎧を作っていく、体に合わせてぴったりになるように微調整していく。そして装備してもらうと、そこに鎧武者が一人、現れた。カッコいい。
兜と面もしている、それがまた似合うロランであった。
「どうだ?」ロラン
「カッコいいじゃねーか」グラン
「わしももう少し若ければの・・・。」マーリン
「爺さん魔術師じゃねーか(笑)」グラン
「なにこれでも杖術はお手のもんじゃわい」マーリン
「他の人はどうしますか?」
「「「作る!」」」3人
どうやら気に入ってくれたようだ、兜には耳の所に穴をあけ音が聞こえやすくしたし、内側を柔らかく改良したものは衝撃も吸収するようで、期待が高まったようだ。
サラは胸があるので、デザインに困る、さすがに男女共用にはできない、仕方なく、胸の形にそったものを作る、もちろん装備は伸びるので大きくても入るのだ。と言う訳で違う形に鉄板を仕込んでいく、この時、色は白くして鉄板の色を綺麗な青紫色にする、酸化被膜を作り色を付けた。白と青紫のコントラストが綺麗だ。白はゴムを白くし、酸化被膜は青紫の深い色合いを出しておりなおのこと綺麗だ。
サラとマーリン爺さんはこの白と青紫の色合いにする。二人とも白いローブを着ているので似合うだろう。グランも忘れてはいない、ただ、ロランより硬さを重視したものになった、胸の装甲は厚くなり衝撃がほとんど通らなくなった、殴ったロランが驚いていた。殴った手も全然痛くなかったが、殴られたグランはびくともしていなかった。
グランも兜と面をつける、サラとマーリン爺さんは兜なし、面なしだ。爺さんが残念そうにしていた、だが、鉄板の深い青色には驚いていた。
「宝石ではないのにこの色合いとは恐れ入った。何とも言えない色合いで綺麗じゃのう。」マーリン
「私も、これは、初めて見ました、すごくきれいで何とも言えない色合いです。すてき。」サラ
「それは何よりです。初めて作ったのでうまくいってよかったです。」
「これを、初めて作ったとは、言葉もないわい。」マーリン
「ほんとですね、これを初めてとは思えませんね」サラ
酸化被膜を作ったものを、白いゴムに縫い付けるように留めていく、留めた所のゴムを固くし取れなくする。酸化被膜のついた鉄板の強化も忘れない、鋼にしておく。これで完成だ。
「爺さんたちの装備もすげーな!これまたかっこいい物をつくるじゃないか?」グラン
「ははは、喜んでもらえて何よりです。」
ロランの物は金属にゴムを被せて音が出ないようにする。
全員に気に入ってもらえたようだ。しかし金額は考えてなかったなどうしよう。
「こんなにいい物を作ってもらって、ありがとうな、急な依頼だったのに助かったぜ」グラン
「俺の鎧もありがとう、気に入った」ロラン
「この靴が何気に素晴らしいですね」サラ
「わしもこの鎧は気に入った、ありがとうと言わせてもらおう」マーリン
「代金なんですが、いくらくらいがいいのかわからなくてですね。」
「そうか、それなら金貨5枚はいくじゃろう」マーリン
「なら、金貨5枚ずつで金貨20枚ですね、」
「ちょっと待ってくれ今とってくる、・・・・・。ほい金貨20枚だ。」
ギルドに預けていたようだ。
それを受け取る。
「切れたりしたところは、魔法で繋げられますのでやってみてください、ほら、こんな感じです」
ゴムを切ったものを出し、それを繋げて見せる、これは意外となれればすぐにできるようになる。マーリンとサラがじっくりと見ていた、ゴムを渡しやってみてもらう。
「彼の物を、繋げたまえ」サラ
大体つながった。これはいけそうだ。
「修復」マーリン
こちらはほぼ完ぺきだ。
「そんな風に、何かあったときは、修復して使ってください、鎧はもっと切れにくくしてありますので、いくらか安心できるとは思います。」
「おおー、それはありがたいな」グラン
「面はここをこうすると固定できますので、やってみてください。」
「お、ほんとだ、こりゃいい、これで男前が上がったぜ。」ロラン
「ほんとほんとこれで男前が上がった。」グラン
「ほんとですね。」サラ
「男前じゃわい。」マーリン
みんなが男前だと褒める、鬼のような面なのにな。結構かっこいいと思うのだが、どうだろう?かっこいいよな?誰に対しての質問だって感じだがな。なんかそればっかり言っているような気がしてきたが、まあ、仕方がないような気もする、誰も同意してくれないしな、そういう事でこの話は終わりにする。
知らぬ間に人だかりができていて、職員も混じっていた(笑)。
みんな仕事はいいのかな・・・?まあ大丈夫だろう今は暇な時間帯だしな。
「じゃあ俺はこれで、失礼します。」
「ああ、いい買い物をさせてもらった。」グラン
「ありがとう」ロラン
「ありがとうございます」サラ
「礼を言う」マーリン
「いえいえ、こちらこそ、ありがとうございます。温泉なんかはどうですか?」
「毎日入らせてもらってるよ。」グラン
「ああ、あれはいいもんだな」ロラン
「肌がつるつるして気持ちいいですね、気に入ってます。」サラ
「若返るような気がするわい。」マーリン
「それは良かった、ゆっくりしていってくださいね。」
「ああ、そうさせてもらうよ。」グラン
「じゃあまた会いましょう」
「ああ、また」グラン
宵闇の光の面々が頭を下げていた、こちらも下げ返してギルドを出る。
「兄貴綺麗だったね、あの鎧、俺らのはやってくれないの?」ギル
「なんだ、やってほしいのか?黒のほうがかっこいいだろ?」
「そうなんだけどさ、なんか綺麗だったからついね、」
「そうだろう、力作だしな。ここらへんじゃ見ないからな・・・。黒くしてやるのもいいかも、透き通った黒になるしな。」
「いいな!それ俺のもやって!!」ギル
「俺も!」サージ
「俺も」ダル
そういわれてはやるしかないので、やってやる、みんな着ているので、鉄板についた黒いのを取り新しく黒く加工していく、青みがかった黒にしてやる、全員の加工を終える。
「おおー綺麗だ!少し青いのがまたいい!」ギル
「そうか、それは工夫しといてよかった。」
全身の装備なので結構時間がかかった。よかった工夫しといて、黒だけだとあまり変化がわからないと思ったのだ。
やって正解だったな。道端でやる事じゃないよな。歩きながら話をする、魔道具を遠隔から操作できるように魔力操作することを教える。子供が手の届かない魔道具をつけるために教えたのだった。すぐにできるようになった。
「もう行ってもいいぞ」
「わかった、じゃあ行ってくる」ギル
「「じゃあ」」ダル サージ
「ああ、じゃあな」
なんか言葉遣いが似てきたな、じゃあとかな(笑)。おし、俺も家に帰って、髪飾り作るか。その前に昼だな。
家に帰ってきた。カギを開ける、開いていた、どうやらちびっ子たちがいるようだ、友達を連れてきたようだ。
「「お邪魔してまーす」」友達
「ゆっくりしてってな、」
友達と言えばお菓子だろう、ドーナツを出してやる、一人2個づつくらい食べられるように出す。
「みんなで食べてな」
「いまご飯食べたばっかり(笑)」
「そうか、いらないか」
「「「「「いる!!」」」」」みんな
「そうか(笑)、仲良くな」
「「「「「はーい」」」」」みんな
家になんもないけど、何して遊ぶんだろ?ボールでも作るか、大きめのゴムボールを作って出してやる。
「これで遊んでもいいぞ。」
「わーい」
「「「「何それ」」」」みんな
「ボールっていうんだ、キャッチボールしたりして遊ぶんだ、ほれ」
そう言って近くにいた子に投げて渡す。それを上手くキャッチする。なかなか上手だ。外でやってもらう、ボールを渡したから何人かでやっている。それにしても、同じくらいの子供がよく集まったなといった感じだった。みんな、ここら辺の子供なのかな?ドーナツは後で食べることにしたようだ。
俺は仕事部屋に行く。カギを開けて入る。一応カギを付けているのだ、みんなの部屋もだが。俺の部屋には何も置いてない、作品を置こうかな、グラスとか皿とか。まあそれは後にしよう、まずは飯だ、俺も焼きそばパンを買って食べる。うん、美味しい、焼きそばの紅ショウガが効いてて美味い。紅ショウガがいらない人は多いのかな。
などと考えながら食べる、この量ならすぐに食べ終わる。ごちそうさま。なんだか、一人の時は、いただきますを忘れてる気がする、しっかりしないとな。
食後すぐだが、仕事を始める。髪飾りの改良を考える、色をどうしようかとか、形を変えようかとか、色々浮かんでくる。肝心のデザインが浮かんでこない、どうしようか、スズメにしようか、よし、スズメにしよう!勢いで決めてしまう、そのくらいの勢いがないと決まらない気がした。
と言う訳でスズメを作ることにした、コロッとした可愛い物をイメージする、更に茶色でもふもふなのをイメージする、そして、ガラスで作り出す、どうやら表現できたようだ、うまくいった。ヘアピンを作る、鉄を上手く曲げて髪留めにする、そこにできたスズメをくっつけていく、銀の鎖をつけその先にスズメを取り付ける、銀を埋め込むようにしてっと、完成だ。スズメが翼を広げた所を上手く描写している、かわいいコロっとした姿が印象的だ。宿屋の娘メリーに似合いそうだ、名前はサーシャから話を聞いた時は確かメリーだったと思い出したのだった。
メリーの母、アンナの分はどうしようか、蜻蛉玉にしようかな、大人だし深い色合いも似合うだろうから、濃い青色にしようかな、それと綺麗なオレンジ色にして、夕焼け空のようにしようかな。山の稜線を描いて円状の図柄にした、回って見ても夕焼けが見えるようにした。まあこれで大丈夫だろう、蜻蛉玉のてっぺんに銀を埋め込んで鎖とつなぐ、その鎖をヘアピンにつけて出来上がりだ。
これで一応頼まれた品はできたな。あとは渡すだけだな、おし渡してきてしまおう。
と言う訳で、宿屋へと向かうのであった。子供たちは、外で仲良くキャッチボールをしていた。楽しそうだ。
野球やサッカーを教えてもいいかもしれないな。お金を稼げるスポーツになったりしてな、身体強化があるから前の世界よりすごいことになりそうだ(笑)。
お、ついた、中に入ってみる、今は暇な時間らしく、客はあまりいない、ただサーシャがいた。
「あ、サーシャ、女将さん呼んできてもらえるかい」
「うん、わかった」サーシャ
しばらくして、サーシャと女将さんのアンナさんが戻ってきた。
「こんにちは、どうも、できたので持ってきました。」
「こんなに早く!?驚いた、仕事が速いんですね。ありがとうございます、わざわざ。」アンナ
「お母さん!!できたんだって!?私の髪飾り!」メリー
「うるさいよ、あんたは仕事でもしてなさい」アンナ
「いいじゃない、今は暇なんだし、お母さんこそ仕事してきたら?関係ないんだし」メリー
「あんたねぇ、ほんとにもう、どうしようもない子だね、はあー」アンナ
「あの、できたのをお渡ししますよ」
「ありがとうございます!!」メリー
「これです。」
スズメの髪飾りを渡す。
「わぁー、かわいい!これ貰っていいんですか?」メリー
「いいですよ、どうぞ。女将さんもこれどうぞ。」
「あたしにもあるのかい!?ありがとう。ほんとにすまないねぇ」アンナ
「綺麗!!見せてお母さん」メリー
「ほら、あんたのも見せておくれ」アンナ
どうやら二人で見せ合っているようだ。俺はそろそろ帰ろうかな。
「俺はこの辺で、」
「ありがとうね、私までもらえるとは思わなかったよ。」アンナ
「ありがとうございます!!」メリー
「ふふふ、これは俺からの気持ちですので、サーシャをよろしくお願いします。」
「サーシャのことは任せてくれていいよ。」アンナ
「私にも任せてください!」メリー
「じゃあ、お二人にお願いしますね。」
頭を下げて帰る、サーシャもこちらを見ていたようだ、手を振る、振り返してくれた。そういう事で、訪問は終わりだ。おし、帰ろう。まだ子供たちは遊んでいるかな。
帰り道、そんなことを考える、ドーナツも食べてもう帰っただろう、多分そのはずだ、もうそろそろ帰る時間のはずだしな。
家に着くとちょうど帰るところだったようだ、みんなに挨拶する。
「気を付けて帰りなよ。じゃあ。」
「「「はい!」」」子供たち
子供たちが元気よく返事して帰っていった。楽しんでいたようで何よりだ。
ちびっこ達も元気よく遊んで疲れたかな。
「兄ちゃんボールありがとう」
「おう、楽しかったか?」
「うん!」
どうやら、楽しんで遊んだようだ。クリームシチューが残ってるのでそれで晩御飯を済まそう。何して遊んだか聞きながら、クリームシチューを温め直す。朝から遊んでいるので結構いろんな遊びをしているようだ。
おし、温まった、先に食べちまおうか。
「先に食べちゃおうか、」
「「「「「うん!」」」」」みんな
食事中もみんな元気だった、それも、食べ終わると段々眠くなってきたようだ。ササっと風呂に入って寝かせてしまう。そしたら、みんな帰ってきた。
「ただいまー、あ、兄貴他のみんなもあれやってほしいって」ギル
「そうか、了解やっとくよ、飯食べちゃいな。」
「はーい、」ギル
みんな鎧を脱いで置いていくので、違いが分かるように名前を刻んでやる。みんな勉強してるので、自分の名前くらい読めるのだ。ちっちゃい子たちも練習しているので読める。それに覚えがみんな早くて羨ましい。俺はどのくらいかわからないが、まあそんなに良くはないだろうと思う。
という事で、作業を済ませてしまう、暗いな魔道具を付けよう。魔道具を手が届かなくてもつけられるように教えとく。みんな覚えが速くて助かる。速いのはいいことだ。
ちなみに食うのも速い、誰に似たのかわからないが、俺じゃないと思いたい。みんな風呂は自分でも沸かせるようになった、なので、お湯が冷めたら自分たちで、沸かしなおす、それが日常だった。俺の出番が減って悲しいと思いきや、なんか成長を感じて嬉しくなる今日この頃。みんなはそれぞれ訓練を怠ってないので、かなり腕を伸ばしている。ダルなんかはグラスを自分で作れるようになった、形は簡単なのだが。それぞれに得意分野を伸ばしている感じだ、ただ、お湯を沸かしたり、日常で使うものは最初に覚えさせたため比較的に皆、出来ていると思う。
なので、明日あたり、また魔法を教えてやるのもいいかもしれない。みんなの気になる魔法を教えられたらいいのだがな、そこまで魔法に明るいわけではないので難しいところだ。まあ、大体は感覚で何とかなるか!!!無駄に勢いをつけてみた、何かが変わる気がした、気のせいじゃないはず、確かに変わったものがある、その変わったものがいい方向へ向くように祈っている。いいことがありますように。
よし今日はこのくらいにするかなもうちびっ子は寝てるし、サーシャ達も帰って来たしねようかな。
サーシャが今日のことを話したそうにしているので、とりあえず、話を聞いてやる。やっぱり今日のことは、サーシャも予想外のようだ、どうしてこうなったのか、わかるが、予想はできなかった、といった感じだった。まあ、それでも俺は大丈夫だったので、大丈夫だったと伝える。そしたら、ほっとしたようだった。まあ、自慢しすぎて迷惑になったんじゃないかと思ったのだろう。半分正解だったが、迷惑ではないので、ちょうどよかった、サーシャの働き先がわかったのもそうだが、得たものも多くあった。まあ、結果オーライな感じだった。それを伝えると、更にほっとしていた(笑)。まあ心配しすぎだ、迷惑ではないが、迷惑はかけれるだけかけたらいいさ、そんな気持ちである。まあほどほどにだが(笑)。滅茶苦茶されたら困るのだ、収拾がつかなくなりそうだ。なのでそれは、言わずにおく、サーシャは大丈夫だろう。そんな期待のような本当のようなことがありつつ、今日も寝る時間が近づいてきた。よし、そろそろ寝よう、そう伝える。
「よし、そろそろ寝ようか。」
「ええー、もう少し話していたい!」サーシャ
「まあ、もう今日はいいんじゃないか?今日のこともあるし、聞いてみたら休みがもらえるかもしれないぜ?」
「そうかな!?休み欲しいな!」
「お願いしてみるのもありだと思うぜ。」
「わかった聞いてみる!」
「何かしたいことでもあるのか?」
「夜更かししておしゃべりしてたいな!」
「まあ、それは休みがないとできないな。」
「うん、だからほしいのっ」
「取れるといいな、お休み」
「うん!」
「じゃあ、寝ようか」
「うん、わかった」
「おやすみ」
「おやすみなさい」
部屋に帰っていった。
明かりの魔道具を消し、ろうそくをもって部屋に向かう。
自分の寝床まで行き、横になる、みんな寝ているようだ、気持ちよさそうに寝ている。
ふう、と息を吹きかけて蝋燭の火を消す、そしてそれを、枕元の床に置く、この部屋にも窓を付けたので、明るくなると自然と目が覚めるようになっている。
よし寝よう。
おやすみなさい。




