瞳
朝の天はメルヘンだった
空と雲の塩梅がそうさせた
僕はそう感じたのだ
けれどそれも一瞬で喪われた
瞼を閉じたから
くだらない、実にくだらない
だいたいはそんなもので出来ている
僕はそう感じている
浅い呼吸を繰り返している
肺はひどく冷めていた
そして星が終われていく
ひとつふたつみっつぐらい残して
でも最初から輝きには気付けない
消えていったことさえ気付かない
本当は無限にあったこととか
おとぎ話のようにニコリともせず
唱えるだけの僕の最低なコトバ
もういらないよって言ってくれればいいのに
遠慮しないでよ
どーせ流して捨てちゃうから
くだらない、実にくだらない
だいたいはそんなもので出来ている
僕はそう感じている
でも君たちは違うでしょう
だって瞳が深呼吸してるから