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時間戦士は永遠の夢を見るのか・平行宇宙編

平行宇宙編AMラジオ「Amikana & Mika」:第21回「好みもコピーされる?」

作者: 刹那メシ
掲載日:2026/09/14

挿絵(By みてみん)


<次のお便りです。『アミカナさん、ミカさん、こんばんは』>

<「こんばんは!」>

<『二人とも同じ男性を好きになる可能性はあると思いますか?』とのことですが……>

「あー。まずですね、皆さんが私達に抱くイメージは、美人双子姉妹だと思うんですが……」

<『美人』は要らないけどね>

「ラジオを聞いてると分かると思うんですけど、そもそも、性格が違いまして」

<まあ、そうだね>

「これ、不思議だよね。私はミカのコピーのはずなのに。しかも、遺伝子とかじゃないんだよ。何ていうか、生物学的な不確実性なんてなくて、純粋に機械的に複製されてるのに」

<まあ、言いたいことは分かるけど。量子頭脳だと別なんじゃない?>

「量子だから?」

<……意味分かって言ってる?……>

「……」

<ね? やっぱり性格違うでしょう? あ、性格じゃなくて知能レベルか>

「うるさい!……まあ、複製された後は、別々の人生を歩んでいますので、違いはそこから来るのかな?」

<そうかもね。実際、アミカナ3もアミカナ5も性格違ったしね>

「ああ……前回の衝撃がまだ残っている……」

<まあまあ。で?>

「なので、性格が違うと、当然、好みのタイプも違ってくるわけで……」

<同じ男性を好きになる可能性は低い、ということですね?>

「そうですね。……あ……今、ディレクターから突っ込みが入りまして、『お前ら、同じ男と付き合ってるじゃないか』と」

<あー、そう来ますか>

「えーとですね、本編を知らない人のために説明しますと、まず、私アミカナは、人間であるミカを複製したアンドロイドになっております」

<はいはい>

「で、以前ゲストで来た片仮名シオン、彼は人間なんですが……あ、正確には強化人間?」

<あー、それ言うと話がややこしくなる!>

「そうね。で、人間である片仮名シオンを複製したアンドロイドもいまして、名前を、『こころざし』に『おと』で『志音』と言います。これが紛らわしい! 漢字志音って呼びますね」

<で、私ミカは片仮名シオンと>

「私アミカナは漢字志音と……まあ、お付き合いさせてもらっております」

<要は、人間同士と、アンドロイド同士のカップルなんです>

「はい。なので、さっきのディレクターの、『お前ら、同じ男と付き合ってる』ってことになるんですが……。これが……」

<いいよ。アミカナの方が声を大にして言いたいんでしょ?>

「いいの? じゃあ言いますけど。これが、ぜんっぜん違う性格で!」

<まあ、正反対だよね>

「そう! 何を複製したんだって感じなんです。マジで失敗してるんじゃない?」

<……それだと、志音君が失敗作ってことになるよ>

「え?! それは可哀想!」

<まあ、どうしてそうなったかは置いといて……>

「はい。つまり、彼氏サイドも一緒なのは顔だけで、性格は全然違うから、同じ男ではありません!」

<ねえ、一度志音君も呼んだら?>

「え? やだ! 彼、一般人だし」

<アミカナ3も一般人じゃん>

「いや……彼女ほどの個性は全くないから。呼んでもつまんないよ」

<ひどい言い方>

「なので、同じ男性を好きになる可能性は、かなり低いと思います」

<でも、私、志音君、結構好きだけど>

「……え?……」

<何か、健気な感じがして……>

「待って待って! もうまとめるところだから、急に変なこと言わないで!」

<焦ってる? かわいい!>

「私、ミカが志音と話してる時、いっつもドキドキしてるの、心臓ないけど」

<なんで?>

「だって……アンドロイドの負い目があるから……機械より生身の方がいいかも知れないと思って……」

<うん。その言い方は、色々と誤解を招きそうだけどね>

「だって! 生身の方が、温かくて、柔らかくて、しっとりしてるでしょ!」

<うん。三つ目が完全におかしいね>

「とにかく! うちの彼に色目使うんじゃねぇ! この泥棒猫がぁ!」

<……ええと、ちょっとアミカナがラジオであることを忘れそうなので、そろそろ締めますね>

「……」

<取り敢えず、我々の顔の好み『だけ』は一緒だったってことかな?>

「……え……私は、志音の顔、別に好みじゃないけど……」

<え?……彼に言ってやろ>

「ああ! やめて! 普通に凹むから。彼、結構繊細なの」

<はい、アミカナの、彼に優しい一面が見られたところで、以上! 『AMラジオ>

「……アミカナ・アンド」

<ミカ』でした>

<バイバ~イ!>

「ねえ、ほんとに取らないで……」


挿絵(By みてみん)

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