最終章:愛の告白と感動の未来
事件が解決し、全ての悪意が消え去った後、雅史は栞に向き合った。
「栞さん。君はもう、自由だ。君の父親の真の復讐は終わった。君の望む正しい道を進んでくれ」
栞は、雅史の目を見つめた。
「私の望む道は、雅史さんの傍にいることです」
「だが、俺は君の父親を裏切った男だ。君の人生に、俺は相応しくない」
「違います。父が私に真実を託したのは、孤独な雅史さんを救うためだった。父は知っていたんです。雅史さんが、自分の罪の意識に押し潰され、愛を見失うことを」
栞は、雅史の胸にそっと顔を埋めた。
「雅史さん。私は、あなたを一人の男性として愛しています。父の娘として、あなたを救うことが、私の愛と償いです」
雅史は、彼女の純粋で強い愛に、涙が溢れるのを感じた。
「…栞。俺は、君の愛を受け取る資格はないかもしれない。だが、君を誰にも渡さない」
彼は、彼女を抱きしめた。
恩人への償いは、恩人の娘への愛という形で、大逆転の結末を迎えた。
雅史は、高収入プログラマーとしての地位を失うことはなかったが、恩人への裏切りという過去を背負い続ける。
しかし、彼の人生には、愛と絆という、新しい価値が生まれた。
雅史と栞は、師と恩人の娘という、世間には理解されない複雑な絆で結ばれ、切ない愛の物語を、新しい未来へと刻み始めた。




