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晴れの日も雨の日も  作者: 遠藤 敦子
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 それから約2週間後、僕は郵便受けに手紙が入っているのを見つけた。表面には「悠斗へ」とだけ書かれている。差出人は不明だけれど、きっと望子が直接郵便受けに投函したのだろうと考えた。恐る恐る中身を確認すると、数枚の便箋に綴られている。


悠斗へ

別れ話もしないで、突然悠斗の目の前からいなくなってごめんなさい。

本当は直接悠斗に話すべきだったけど、その勇気はなかったので手紙に書いています。

私は本当に弱くて、そんな自分が嫌になる。

何からどう話せば良いんだろう。

今更話したってどうにもならないけど……。もう全部悠斗に話すね。


 いったい望子は何を話すつもりなのだろう。僕は息を飲み、次の便箋を読む。


結論から言うと、大学時代の元彼との間に子どもができて悠斗と付き合い続けられなくなった。

元彼は責任取るって言ってくれて、もうすぐ結婚する。

私と元彼は大学1回生の頃に付き合ってた。同じサークルで知り合った。

でもデート中に元彼が遅刻してきて私が不機嫌そうにしてたら、「もう面倒くさいわ」って言われて別れてしまった。

私はそれからずっと彼のことを引きずってて、新しい恋をしようなんて思えなかった。

悠斗の前に付き合ってた人とはバーで出会って、アプローチされて付き合ってみたけど、なんか違うってなって2ヶ月で別れた。

そんな時、女友達に無理やり連れてこられた街コンで悠斗と出会って付き合い始めた。

悠斗に告白された時、すごく嬉しかったよ……!

悠斗といれば大学時代の元彼のことは忘れられるかなって思っていた。

でもどうしても彼のことが忘れられなかったの。

悠斗がナッシュビルに行ってた時、大学時代の元彼から連絡が来て2人で飲みに行った。

久しぶりに彼と会って懐かしくなって、そのまま彼の家で抱かれた。


「……は? 俺がナッシュビルに行ってた時に元彼とヤったってこと?」

 僕は思わず、誰もいない1人暮らしの家で声に出してしまった。大学時代の元彼氏と2人で飲みに行き、元彼氏の家に泊まっていたという事実だけでもショックを受けるような出来事だ。それなのにさらに抱かれたなんて、もう言葉が出なくなってしまった。僕がナッシュビルに出張していた頃、望子に浮気されていたのだから。なるほど、それで元彼氏との間に子どもができたというわけか。僕は頭が真っ白になった。けれど、どうにかこれまでの状況を整理しようと頭を動かした。

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