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晴れの日も雨の日も  作者: 遠藤 敦子
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 ナッシュビルに出張してからも、相変わらず僕と望子は毎日LINEでやりとりをしていた。また土日のみにはなるけれどFaceTimeでのビデオ通話もして、同棲する家探しのことや将来の話もする。海外出張が決まってからも特に喧嘩はしなかったので、仲良くしていた方だと思う。



 3ヶ月間のナッシュビル出張が終わり、僕は日本に帰国した。空港では望子が迎えにきてくれたけれど、どこか元気がないように見える。きっと京都から関西国際空港への移動時間もあって疲れていたのだろうと、僕は考えていた。

 関西国際空港から電車で京都に戻る。僕の長旅からの疲れや時差ボケもあり、タリーズでお茶するだけだった。望子はホットティー、僕はホットコーヒーにする。フレンチトーストも気になったけれど、食欲がなかったので次の楽しみに取っておくことにした。それから解散し、僕は久しぶりに1人暮らしの家のベッドで眠る。


 帰国後もやりとりを重ねていたけれど、ある日を境に望子のLINEに既読がつかなくなった。事故に遭ったのか、入院したのか、忙しいのか、よくわからない。今までならどんなに忙しくても返信があったのに、急に途絶えてしまったので僕は戸惑っていた。まさかブロックされていないだろうなと思い調べてみると、望子にLINEをブロックされていることが判明する。

 話し合いもなしにいきなりブロックなんて、という気持ちだ。僕に不満があるなら言ってくれたら良かったのにと思ってしまった。職場に出勤しているか確認したかったので、望子の職場に

「もしもし、中田望子の友人なんですけど、急に連絡がとれなくなって。そちらに出勤してますか?」

 と電話してしまう。職場に電話したところで意味はないのに、冷静にはなれなかったのだ。電話口の女性は

「申し訳ないですが、そういった個人のことにはお答えできなくて……」

 と返す。女性からしたら僕は「いきなり職場に電話してきたストーカー男」にでも移ったのだろう。事実、そう思われても無理はない。しかし急に望子と連絡がとれなくなり、取り乱していたのだ。食欲もなくなって、短期間で10kgも痩せてしまった。職場で

「福盛くんどうした?」

 と聞かれることが増える始末だ。結婚前提で付き合っていた彼女にいきなり連絡を絶たれたなんて言えるわけないので、「まあ、いろいろありまして……」とごまかすことが続いたけれど。こんな状態で誰にも会いたくないので、土日はどこにも行かずに家にこもるようになった。

 

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