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ヒロインと悪役令嬢の夢

作者: 箱崎裕治
掲載日:2023/10/04

私の名前はリリー、マクガイア侯爵家の娘です。

私は8歳の頃前世の記憶を取り戻しました。

その記憶によればこの世界は前世で遊んだ乙女ゲームの《桜の花の咲く頃に》の世界と言うことです。

ゲームでは私は悪役令嬢で主人公に婚約者が恋をして、それに嫉妬したわたしがヒロインを虐めたことにより婚約者から婚約破棄され国外追放されると言う話です。

そして9歳になると物語通り王太子と婚約しました。

どうやって婚約破棄を回避しようか考えていると専属メイドのアリーシャから不審な手紙がお嬢様に届いたがどうしますかと執事長のカルロスから連絡が在ったと報告された。

どう不審なのか聞くと一部を除くと読めない文字で書かれているとのことだ。

カルロスにどうして破棄しないのか聞くとお嬢様に見せないと大変な事になると言う勘が働いたと言う。

手紙の安全は確認したとのことなので手紙を受け取り読んでみる。

すると王太子に興味は無いけど母を助けたいので話がしたいと書かれていた。

これは話をしないといけないと思いカルロスと相談し執事に書かれている住所にむかえに行かせた。

そして私はヒロインのアリスと話し合う。

オープンテラスで飲み物を一口飲み話し始める。

「母を助けたいので話をしたいとはどう言うことなの」

「話の通じる転生者で助かったわ、私の望みは貴族の娘になって王太子と結ばれると言う話では無くて生きている母とお店をする事なの」

「つまりゲームのシナリオには興味が無いと言うこと?」

「ええ、母さえ助かれば貴族には興味が無いわ」

「つまり私に治療費を出して欲しいということ?」

「ええ、母さえいれば前世の料理人の記憶を生かして料理屋をやりたいの」

「この世界の調味料で上手くいくの」

「前世で味噌も醤油も作り方は知ってるし、実際に味噌は手作りしてるからお金さえあれば醤油も作れるわ」

「私も懐かしいから食べれるならた食べたいけど幾ら懸かるの」

「作業場だからそれなりなんだけど私には手がでないの」

「なら将来の量産を考えて家の傘下の商会を噛ませましょうか」

「確かにそれなら調味料作りばかりでなく私の夢の料理屋をやれるわね」

「それじゃ一週間後から始めるとしましょう」

「あと私の父であるハウル家が私を探せない様にしてもらえない」

「確かに念のためその方がいいわね」

そうして商会で味噌と醤油の試作を始めアリス親子には工房の近所に密かに引っ越して貰った。

後はハウル男爵が娘を探せないよう夫人に秘密のルートで話を伝えた。

そして時間が流れ私は王太子と結婚をしてヒロインのアリスは母と夢の料理屋を営むのだった。


一作ぐらい平和な話をと書いてみると山とオチがあるか不安ですが投稿してみました。

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