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第40話 三人で家族。

「くちゅくちゅ……ちゅぱ……」


 真矢ちゃんとフレンチ・キスを終える。

 ようやく彼女も慣れてきてくれたおかげで、お互いに楽しむ余裕が出てきた。

 そんな様子を真弓さんがニコニコと嬉しそうに笑みを浮かねながらみてくる。


「ちゅちゅくちゅ……ぬちゅくちゅちゅ……」


 なので、今度はと真弓さんに長いキスをする。

 そして全てが終わった後、真弓さんも真矢ちゃんも息絶え絶えになりながら、ベッドに裸で倒れ伏す。


「……本当は夢にいるのかもしれないな。

 こんなにも可愛い真弓さんと真矢ちゃんが二人とも僕のお嫁さんになるなんて」


 僕はそうポツリと不安を覚えながら言う。


「そんなことは無いわよ」


 っと金髪ツインテールの少女、真矢ちゃんが起き上がって僕の膝の上に寝転んでくる。パイナップルのような匂いがして、またムクムクと僕の性欲が上がってきてしまうが、ステイゴールドである。

 明日は、真弓さんの会社への初出社日だ。無理は出来ない。

 僕はエロ漫画の主人公の様に何回も出来る訳では無い。

 二人を満足させるために一回ずつぐらいが限度だ。正直、エロ漫画やゲームで盛られている設定は女の子より、男の性欲や男根の強さだと思う、うん。

 それに真矢ちゃんの下のベッドの布地を観ると生々しい赤い色がベッドにしみついており、無理をさせることもできない。

 明日の真矢ちゃんは恐らく、ガニ股だろう。

 仕事に支障が出なければいいが。


「和樹さんは、ちゃんと私にくれた通り、視野を広げて可能性を拾っただけだもん。私はそれを返せてよかったと思うよ」


 真矢ちゃんがニヘヘと笑いながら、軽いキスを求めてくるので返す。


「そうですよ。

 和樹さんが頑張ってくれた。そうして私達二人とものことが好きになちゃったんですから、良い事なんですよ。

 少なくとも私達三人の中では悪いことでは無いんです」


 負け時と、長い黒三つ編みをした可愛い真弓さんがキスを求めてくるので、チュっとかるいキスで返す。

 林檎のような匂いと共に離れる。


「この感触は夢ですか?」


 そう笑顔を向けて聞いてくれるので、


「現実ですね」


 っと、返すことが出来た。

 三人の物語はここから始まるし、恐らく三人だからこその問題もおきたりするかもしれない。

 けれども、視野を広く持って、選択肢を広げれば、出来ないことなどない筈だ。

 改めてそう思うのであった。

 おしまい。

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