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正義の存在理由 声劇台本

利用ガイドライン


・生放送、裏劇、各種使用OKです

・台本無断配布禁止

・動画制作、商用利用する場合は一度ご連絡ください

・文章改変、キャラクターの性別改変はNGです

・放送のどこかに作者名とURL記載お願いします


登場人物表

ヒーロー♂:

ヴィラン♂♀:


ヒーロー「とうとう追い詰めたぞ!ヴィラン!さあ、俺がお前の悪を止めてやる!」


ヴィラン「ははは、僕がそう単純に終わるやつだとでも思うのかい?」


ヒーロー「まだ策があるって言うのか?」


ヴィラン「いや、正直もう限界だ。僕はもうすぐ死ぬだろう」


ヒーロー「……珍しく素直だな?」


ヴィラン「だけど、ただで死ぬのは惜しいからね、最期に君に愛の告白とでも思ってね」


ヒーロー「なんだ、気持ち悪い」


ヴィラン「君は、自分の始まりを覚えているかい?」


ヒーロー「はじまり?」


ヴィラン「ヒーローとして活動をはじめた理由だよ」


ヒーロー「そりゃあ、お前たち悪の組織が活動をはじめて」


ヴィラン「違う」


ヒーロー「は?」


ヴィラン「お前は、物心ついた時から正義感が強く、悪いやつが許せない。そうじゃなかったか?」


ヒーロー「それは、そうだな」


ヴィラン「だがな、世界は思ったより平和で複雑で、派手な悪なんて存在しない。そうだろ?」


ヒーロー「派手な悪代表が言えたセリフか?」


ヴィラン「僕は君をずっと見てきた」


ヒーロー「何の話だ。命乞いならもっと分かりやすく」


ヴィラン「違う!むしろ僕こそ、君とこの世界の延命措置だ!」


ヒーロー「はあ?」


ヴィラン「君がただの正義感の強い青年ならこんな事にはならなかった。だが、君は持っているエネルギーが強すぎた」


ヒーロー「なんの、話だ?……」


ヴィラン「本当は分かってるんだろ?ヒーロー。そのままのエネルギーで一般的な悪に対応してたら、人を殺すか自分を殺す」


ヒーロー「まさか、そんな」


ヴィラン「そう、まさかのまさか。僕は……君のために生まれたんだ」


ヒーロー「嘘だ!嘘だ!」


ヴィラン「そう信じるなら僕にトドメをさしてみな。君は、何度もそれを繰り返す」


ヒーロー「うわぁ!!」


ヴィラン「うっ!……それでいい。君の正義感は、僕しか受け止められない」


ヒーロー「死ね!悪が!」


ヴィラン「……愛してるよ。ヒーロー」


ヒーロー「そんな、そんなはずは無いんだ……あれ、なんだこれ?俺から剣につたって、何だこの気持ち悪い光……ヴィラン?」


ヴィラン「……はは、随分分かりやすい愛し方だね、ヒーロー」


ヒーロー「復活、した!?……姿も微妙に違うような」


ヴィラン「これが君の望みさ!より強くなって僕が帰ってくる。……こんなに早いとは思わなかったけどね」


ヒーロー「……これが、俺の、望み?」


ヴィラン「……どうしてだろうな、こんな事、世界の迷惑でしかないのに……さあこい、ヒーロー!」


ヒーロー「なるほど、そうか、俺は……人を救いたいんじゃない。お前を倒したいんだな……ヴィラン!」

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