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9月8日  作者: Stow
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満月の夜に

あれからもう10年が経った。


SNSで君の名前を入力して検索をかけるけど、

全然知らない人しか出てこなくて。


共通の友人を見つけては君の名前を探している。



もしかしたら、この世界にはいないんじゃないかと思ってしまうけど

きっとまだ世界のどこかで同じ時代を過ごしているよね



10年前に伝えた言葉は今も変わらず、胸の奥にいるよ。




たとえ君が僕を嫌いになっても、僕は君が好き。



好意を信じれない君に

ありったけの想いを込めた言葉。



友人として受け取ってくれたあの言葉は、

今も継続しているよ。




恋愛感情なんて持たなければ良かった。


君と出会った場所から離れなければ良かった。



そしたら、今もきっと

笑顔の君に僕は会えることが出来たのに。




初めての恋だった。

初めて伝えた想いだった。



この想いが交わるものでないと、初めて知った。


10年前、君の提案を拒んだのは僕自身。

好きだと伝えてもなお、友達のままではいられないよ。




全て壊して、全て捨てて、全て忘れて

どこか遠い街へ僕は行きたかった。



全て大切にして、全て残して、全てを覚えたまま

僕だけ遠い街へと来てしまった。



気持ちが蘇るのは

あの時の言葉があるからかな。



君が好き。



君に恋なんてしなければ良かった


君を好きにならなければ良かった


君に想いを伝えなければ良かった



君が好き



君に恋をしたから、僕は幸せだった


君を好きになって、誰よりも大切な人が出来た


君に想いを伝えたから、僕は自分の気持ちに素直になれた




君が好き。


満月の夜に君のことを想う。



同じ世界に

同じ時代に

同じ場所を過ごせた君へ



どうか今も幸せであってほしい


どうかこれから先も幸せであってほしい




10年前の想いは今も変わることなく僕の胸の奥にいるよ


10年後もきっと僕は君のことを思い出す。





大好きな君へ贈る、届くことのない想いをここに。


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