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プロローグ
薄暗い所に俺は居た、周りは一面壁に覆われていて目の前には鉄格子がある。
どこか牢獄のような場所に閉じ込められているようだ。
「目が覚めたかい?君はこれから処刑される」
目の前に黒服の男が現れ彼にそう言った。
俺が処刑?あれはハメられたんだ!
こんなとこで死ぬなんてごめんだ。
「俺は悪くない!ここから出せ!じゃないと……あれ?」
能力が使えない?
「そう言えば一ついい忘れてたよ、今さっき修羅の烙印を押させてもらった。これで君は能力使えないただの凡人さ」
修羅の烙印ーーそれは大罪人の者に付けられる印。
俺の右手にはその烙印がしっかりと刻まれていた。
俺が処刑されるまであと三日ーー