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カナデと桜花の日常

今回は百合成分をたっぷり加えました!

というより、加えすぎました(つд;*)

桜の咲く公園、木の棒を持って歩いてくる少年…


まただ、またこの夢だ…


トラウマは人の心の奥深くまで根付いている。その傷を背負い、人は生きていく…


木の棒を持った少年は少女を叩く、少女がやめて、痛い!と叫ぶが少年は止めずに叩き続ける。


ちょっと、なにしてるの!


そこへ、眩しい髪の少女がやって来た。少年の棒を奪い、どこかへ投げ少年に掴みかかる。呆然として見ていると少女は少年を押し倒し、握りしめた拳を叩きつけた。

                  、、、、、

当然、少年は泣きながら去っていった。黄金の少女は叩かれていた少女に手を差し出した。


少女は訪ねる。


「貴女は、誰?」


黄金の少女は、ふわり、と笑う


「私の名前は……」


ジリリリリリリリリ!!


「うっ…もう朝……なの?」


目覚まし時計の音が鳴り、夢の世界から現実に戻ってきたボクは重い体を起こし、執事服へと着替えた。


「…名前…なんだったっけ~…」


夢の少女を思い出しながら、タオルを持ちお嬢様の帰りを待つ。


現在、お嬢様はランニングをしている。本人曰く、日々のトレーニングを欠かしたら体型が維持できない、とのこと。


「ふぅっ!ただいま戻ったわよ。」


「お帰りなさいませ、お嬢様。お風呂にしますか?朝食にしますか?」


「そうね、桜花にするわ。」


「かしこまりま……え!?」


聞き間違いかな、聞き間違いだよね…


「あの…お嬢様…今のは…」


「ふふっ、二度は言わないわ。」


ニタァと悪戯っぽい笑みを浮かべるお嬢様。一体ボクは何をされるんだろう…と身構えていたが。


「冗談よ、背中を流してちょうだいな♪」


クスクスと上品に笑いながらシャワールームへと移動していった。



「それでは…し、失礼します。」


「あら、そんなに緊張しなくてもいいのに。女同士なんだし」


そう言われましてもー!!


シャワーで汗を流すお嬢様。


肌はすべすべで、繊細で…髪も絹のようで…羨ましいくらいボリュームのある胸…引き締まったお腹、小さすぎず大きすぎないお尻…


こんな完璧美少女(パーフェクトレディ)の前で緊張しない人はいないと思う。


「桜花…?」


「あっ…申し訳ありません…つい…見惚れてしまって…」


「あら、私の体に…?ふふっ。」


「はうぅ…」


「とりあえず、優しく洗ってくれる?」


「ぅぅ…はっ!は、はい!失礼します。」


肌を傷つけないようにするため、素手で洗いなさい。とGやこと、おG様に言われた。


ハンドソープを手に付け、泡立て、ゆっくりと…首から洗っていく。


「んっ…なかなかっ、気持ちいわよ?」


「…っ!あ、ありがとうございます。」


そして胸に…


「んっ…」


「っ……!!」


ぽよんっ、ぷるっ、むにっ、の三連コンボ。同じ女性として…同い年として、従者として羨ましく思う。


ふと視線を自分の胸に落とす。


つるっ、ぺたっ、ぷにっ、の三連コンボ


正直に言います、泣きたいですお嬢様…(つд;*)


そのままずっとお嬢様の胸を触ってる訳にもいかないので((むな)しさも増すから)手をお腹へ


「んっ、くすぐったいわっ、ふふっ♪」


「も、申し訳ありません!」


「いいのよ、んっ、楽しいし。」


ふわぁ…すべすべだ…


無駄な脂肪がなく、綺麗な肌である。自分の腹に目を落とす。

幸い、スポーツをしていたおかげか負けていない。


よしっ…!お嬢様と同じ!


それから、腕、足、お尻、と場所を変えては心の中で喜んだり、悲しんだりしながらシャワーを終えた。


次は朝食、トースターにパンを入れ、焼いている間に、目玉焼き、ウインナーを焼く。(目玉焼きは半熟でウインナーは焼き目が付くまで焼く。

更に、今朝仕入れたばかりの野菜を洗い、切り、皿に盛り付ける。レタス、トマトその中にチキンを入れる。こうして栄養のバランスを考えたサラダが完成。

パンを取りだし、マーミー牧場のバターを塗り皿に、別の皿に半熟目玉焼きとウインナーを載せてお嬢様の元へ。


コップを置き、ファーマランドの牛乳を注ぐ。


「お待たせしました、お嬢様。」


「あら、いつもありがとね。」


「いえいえ、執事ですから。」


ここまでにかかった時間、たったの5分。


お嬢様もこの時間感覚に慣れたのかツッコミを入れることは無くなった。


一週間前…


             朝


「大変お待たせしました、朝食です。」


「あら、ありが…早くないかしら?」


「気のせいでは……?」


             昼


「お嬢様、こちらランチになります。」


かかった時間3分、ちなみにカップ麺ではない。


「あら?もうできたの!?」


             夜


「こちら、ディナーになります」


かかった時間4分


「…貴女もしかしてスタ〇ド使いなの…?時を止める程度の…」


「お嬢様…ボクは人間をやめた吸血鬼ではありませんよ…」


というような事があった。



時間は流れ午後、お嬢様のティータイム。


「桜花、貴女も一緒に飲まない?」


「い、いえ…お嬢様と同席するわけには…」


「あくまでも友人としてよ、たまには息を抜きなさい?」


「し、しかし…」


「二度は言わないわ。」


「はい…失礼します。」


「んっ、よろしい♪」


やはり、お嬢様には敵わないなぁ…


お茶を注ぎ、お嬢様と対面する。改めて見ると、整った顔立ちに、サファイアの様な目、眩しい金色の髪と、とても美しい。


ボクなんか…黒で短髪で貧乳で…女らしくないもんなぁ…


と、落ち込んでいると、顔に出ていたのだろう、お嬢様が優しく笑って


「貴女も、結構、いえ凄く可愛いけど?」


と言ってくれた。


今、自分がどんな顔をしているか分からない…けど…悪い気はしなかった。


「ありがとうございます、お嬢様。」


「っ…!ほら、その笑顔…もう…可愛いじゃない…」


「ふぇぇぇ!」


「私より可愛いなんて許さないんだからぁ!」


「お、お嬢さ…んんっ!やめっ!」


「ほらほらぁ、おっきくなぁれー!」


「やぁ、やめぇっ!」


どこを何して大きくなるのかは伏せておきたいと…


「ふふっ、さてお昼寝するから後はよろしくね?」


「はぁはぁっ…はい!」


やっと地獄(?)から解放され、ボクは仕事に取り掛かった。

次回は、カナデと桜花が街に出掛けるお話になるかと思います!


頑張らないと…((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル

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