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いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ

本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!


ブクマ登録、リアクション、評価も頂きまして

本当にありがとうございます!(*^_^*)

アルバートの体が(かし)ぐ。

このまま倒れるかと思いきや

ドン!と片足をつき踏ん張った。


「か、閣下!ご無事ですか!?」


駆けつけた数人がアルバートの安否を確認しようとするも

彼は動かない。

不安になった1人がその体に触れようとした時

アルバートは大きく息を吐きながら

頭をゆっくりと上げ、目を開けた。

するとそこには、かつて彼が持っていた

黄金の光が宿っていた。


「その者を捕らえておけ。間者だ。他にもまだいるかもしれん。気を抜くな」


短く指示を出すと、すぐさま前線に戻っていった。

先程まで毒矢に犯され

喋ることすらままならなかった男が

急に息を吹き返し、軍神の如く剣を振るう姿は

一部始終を見ていた者達の理解の範疇を超えていた。


そして、さらに理解し難い現象が起こる。

戦うアルバートの体を赤い光が包みこんだ。

決して熱を帯びているわけではなかったが

まるで燃えているようなその様は

「竜の息吹」と形容するに相応しい様相であった。


凄まじい勢いで、その場の敵はほぼ倒された。

それと同時に、アルバートの体を覆っていた

赤い光が消えていった。


     *     *     *


『残念だが今回はここまでだ。これ以上はお前の体が持たん。なに、案ずるな。この俺がいる限り、この戦は負けねぇよ。直に援軍が到着する。よく見とけ。本物の神子の戦いを』


頭に先程と同じ声が響き

それを最後に声は聞こえなくなった。


途端に体の力が抜け、その場に膝をついた。

激しい疲労感に襲われ、立ち上がることもできなかった。


だが、敵の大半は片付いてた。

これでもう大丈夫なはず…なのだが、何か違和感がある。

何だ?何かを見落としている気がする…一体何を…?


ドドドドドドドドド…………


な、なんだ!?地響き?どこから?

まさか、敵の援軍か!?しかし、その気配は無いと先程…


いや、待て。

ダンテも砦の隊長も「一個大隊程度」と言っていた。

しかし、今しがた戦っていた目の前にいる軍はどうだ。

せいぜい中隊程度ではなかったか?


鈍った頭をフル回転させて、どうにか導き出した答えは

俺の勘違いと、情報の伝達ミス。


俺の勘違いは、最初に衝突した部隊が

敵の総員だと思っていたこと。

情報の伝達ミスは、大隊が分かれていたこと。


つまり、倒した敵は全体の中の一部のみで

今接近しているのはその残り。

決して援軍ではなく、むしろ本隊だろう。


恐らくは先鋒部隊との戦闘中、混乱に乗じて俺を暗殺し

士気が下がったところで、本隊が合流し

一気に攻め落とす算段だったのではなかろうか。


「クソッ!なんてことだ!…一体、どうすれば…」


仲間の手を借り、どうにか立ち上がると

敵軍騎馬隊の影は、もうすぐそこまで迫っていた。

絶体絶命とはこのことだ。


しかし、先程の声が思い起こされる。

「直に援軍が到着する」

確かにそう言っていた。

まさか、敵の援軍ではあるまい。


すると、どこから現れたのか、敵の騎馬隊とはまた別の

分隊規模の騎馬隊が、敵軍に向かい

一直線に突っ込んで行った。


一体何者だ?

こちらに目もくれず進んでいくあの者達は

味方…なのか?

まさか、先程の声が告げていた「援軍」とは

あの者達のことか?

あれしきの人数で、あの大軍に挑むつもりか!?

いけない、止めなければ!犬死するだけだ!

そうは思うが、体が思うように動かない。


そうしている間に(くだん)の分隊は、敵軍の正面に陣取った。

そしてなんと、全員が馬から降りた。

呆気に取られていると、不思議なことに馬だけが

こちらに向かって走ってきた。


俺達の側まで来て止まった馬を見れば

先頭を走って来た馬の馬銜環(はみかん)

何かが括り付けてあった。

取り外して広げてみれば、それは短い手紙だった。


「後は任せて。その子達をお願い」


やはり、あの人数で向かうつもりなのだ。

しかも馬から降りて。


なんと無謀なことを!

しかしこうなってしまったら

思うように動けない今の俺には見守ることしかできない。


彼らを信じることにした。

だがしかし、不安と焦燥の中

見守る俺の目に飛び込んできたものは

己の目を疑うような、信じられない光景だった。

ここまでお読み頂きありがとうございました。


続きが気になる!

もうちょっと読んでみないとなんともな〜

と思った方は、ページ下部から

リアクションや評価、ブクマ登録など

して頂けると、筆者頑張れます!


よろしくお願い致しますm(_ _)m

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