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いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ

本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!

きっと母様は、私に過酷な訓練を強いていたことに対し

「ちゃんと愛してあげられなくて」

と言っていたのだろう。


…そんなことない。

母様がちゃんと私を愛してくれていたのは分かっていた。

確かに、最初は山や洞穴に置き去りにされて

なんでこんなことをするんだろうって思ってた。

でも私が無事に帰って来た時は、泣きながら私を抱きしめ

「よく頑張ったわね。偉いわ!」

って褒めてくれた。

だから、辛くても乗り越えられたんだ。

私の体に神様が宿るから、その力に潰されないように

強くならなきゃいけないと理解してからは

より一層頑張れた。

その度に、私のことを「自慢の娘」って言ってくれた。


あの夜だって、異変に気付いて

真っ先に駆け付けてくれたのは母様だった。

私があの時声を上げなければ

母様に向かって走っていなければ

私を庇わなかったら…母様は死なずに済んだかもしれない。

そんな後悔の念をすっと引きずることになったのだ。


その後駆け付けた仲間達により、私達は発見されたが

母様は既に事切れており、私はパニックで過呼吸を起こして

間もなく意識を失った。


『我らが愛し子よ。なぜ泣いている?』

「レイロン様…ヒック。アスター様…母様が…ヒック…死んでしまったの」

『なんだと!?リーパーが?なぜだ?簡単にやられるタマではないだろう』

『キャロライナよ、何があったか話せるか?』

「うん…グスッ」


夢の中に現れたリュウ神様は

ゆっくりと私を落ち着かせてくれた。


普段は大神殿にある、それぞれを象った像の中で眠り

神子の呼びかけに応じて姿を見せることが常だったのだが

レイロン、アスター両一族の直系の子孫であり

生まれた時から黒の逆鱗を持っていた私は特別だったらしく

私の心の機微に応じて、夢に現れてくれることが多かった。

その日も、駆け付けてくれたリュウ神様に

事の顛末を全て話した。


『なんということ…』

『許せねぇ!どこのどいつだ!八つ裂きにしてやる!』

『キャロライナの話から察するに、経験が浅い者が紛れているか、仕事を舐めているかだな』

『なんでだよ?』

『大事な仕事を前にして、そのような無駄口を叩くようじゃ、たかが知れてる』

『なるほど』

『そして下手人は、他国の者の可能性が高いな』

『あ?そりゃまたなんでだ?』

『この国の者が、アスター族の子どもに手を出せばどうなるか、知らぬはずがあるまい。そして目的は、キャロライナの命ではなく、拐うこと。つまり、神子の存在と、役割については知っていたということだろう。恐らく、帝国の歴史についてはあまり詳しくないではなかろうか』


あの時、犯人の1人が言っていた。

「アスター族だかなんだか知らねぇけど、ガキ1匹拉致るのに…」

アスター族のことをよく知らないようだった。

神子の存在について言えば、聖騎士として国を守護した

という歴史は、間違いなく存在し伝わっているが

神子が転じて大公家が生まれたという話は

諸外国には伝わっていない可能性が高い。


皇帝が自らの立場を脅かされることを恐れての愚行から

大公家が生まれたというのは

他ならぬ皇室の醜聞だからだ。


『キャロライナ、今は辛いだろうが耐えるのだ。母の仇を討ちたいだろう?』

「グスッ…うん!母様に酷いことをした奴らにやり返してやりたい!」

『よし!いいぞ。それでこそ俺らの神子だ』

『良くお聞き。目覚めたらまず、ギルドを作るのだ』

「ぎるど?」

『あぁ、専門分野を生業とする組織のことだ。まずは、傭兵あたりがいいだろう』


レイロン様の話ではこうだ。

まず傭兵ギルドを設立し、資金を集め人脈を作る。

その後情報ギルドを設立し、私を拐おうとした者達

ひいては、母様を殺した下手人及び、依頼人の情報を

集めるというものだった。


『時間と労力こそかかるが、闇雲に動き回るより、よほど信憑性のある情報が手に入るはずだ』

『とりあえず、スコヴィルに話してみろ。反対はしねぇと思うが、もし協力しねぇようなら俺に言え?力ずくでも言うこと聞かせてやるよ!』

「フフッ…はい!分かりました!」


いつもの調子を少し取り戻した私を見て

安心したように、リュウ神様は消えていった。

そうして夢から覚めると、あの日から丸3日経っていた。

私はずっと眠っていたようだ。


母様の葬儀は終わっていたが、埋葬には間に合った。

最後のお別れはちゃんと言えた。

それと、母様が死に際に私に渡そうとしてくれていた

形見の品も受け取った。

それはどうやら、母様が私の父である人から譲り受けた

証明書のようなものだということだった。


それから私は、爺様を始めとする一族の皆に

夢でレイロン様から言われたことを伝えた。

反対などあろうはずもなかった。

特に爺様は、大切な一人娘を殺された挙げ句

溺愛している孫娘をも危険に晒されたとあって

人一倍気合が入っていた。


「必ずや、儂の目に光があるうちに、全員まとめて仕留めてやるわい!」

ここまでお読み頂きありがとうございました。


続きが気になる!

もうちょっと読んでみないとなんともな〜

と思った方は、ページ下部から

リアクションや評価、ブクマ登録など

して頂けると、筆者頑張れます!


よろしくお願い致しますm(_ _)m

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