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翌朝、ギレウスとスコヴィルは首都に向けて出発した。
2人を見送ったリーパ-は、数日間落ち込んでいた。
見かねたカイエンヌが、声をかけるまでは。
「それで?気持ちはちゃんと伝えたの?」
「え!?あ…うん。彼も…っていうか、彼の方から伝えてくれた」
「マジ!?良かったじゃん!そっかそっかぁ…まぁ、だからどうってことも…」
「あ…それが…実はそのままの流れで…」
「え?…はぁっ!?あんた、それ…マジで!?」
「うん…その…最後だからって…」
リーパ-からの衝撃の告白に、カイエンヌは驚きを通り越し
呆れて天を仰ぐこと数秒、思い出したように
リーパ-に詰め寄った。
「あんた、薬は?」
「え?何の?」
「避妊薬だよ!ひ・に・ん・や・く!分かってる!?相手は今や皇帝なんだよ!?」
「あっ…急なことだったから、そんなの…ど、どうしよう!?」
「その日から何日経ってるの?」
「…10日…」
「あちゃー…こりゃもうデキてないことを祈るしかないね…リーパ-、いい?万が一デキてたとしても、その子が彼の子だってことは、絶対外部の人間には明かしちゃダメだよ!?」
「うん、そうだよね。もしデキてたら、その子は間違いなく依り代の資格を持った子になる」
「そーそー、皇室に知られでもしたらマジで面倒いから」
己の迂闊さにまたもや落ち込みかけたリーパ-だったが
自分の身をここまで案じてくれた親友の身も
また心配であったことを思いだした。
「ねぇ、そういえば、カイエンヌの方はどうなの?」
「何が?」
「ほら、変な男に絡まれてて嫌だって言ってたじゃない」
「あー…アレね。うーん、もう慣れたかな。大丈夫だよ」
「慣れたって、そんな…」
「まー、とにかく私のことはいいから、あんたは自分の心配でもしてなさい」
「うん…気を付けてね」
そんなやり取りから3週間程が過ぎた頃
単身、スコヴィルが戻ってきた。
首都に滞在し、前皇帝の葬儀、埋葬から
ギレウスの戴冠まで、しっかりと見届けてきたらしい。
スコヴィルの目から見ても、リーパ-とギレウスが
想い合っているのは分かっていた。
だからこそ、リーパ-が落ち込んでいるのではないかと
心配したが、存外元気な様子に一安心したのだった。
スコヴィルが帰還した翌日、そろそろ大公領を出て
次へ行こうかという話になると、驚くべきことに
カイエンヌがここに残ると言い出した。
なぜかと問えば、どうやら件の男がカイエンヌに本気らしく
何度もアタックを受けているうちに、カイエンヌもまた
絆されたのだという。
皆驚き反対したが、リーパ-はすんなりと受け入れ
祝福した。
この間から、なんとなくそんな気がしていたし
カイエンヌは1度自分で決めたことは
絶対に貫き通す頑固さを持っているということを
親友のリーパ-は、よく分かっていたから。
今回は屋外で火を囲み、盛大に送別会を開催した。
その後、一抹の寂しさを抱えながらも
カイエンヌをその場に残し、次なる地へ旅立った。
それから2ヶ月後、リーパ-の体に異変が起きた。
四六時中眠くなり、料理の匂いに吐き気を催した。
そして何より、月のものが止まっている…。
十中八九そうだろうと思いながら、覚悟を決めて
去年双子の男の子を出産した、トリニに相談した。
案の定懐妊だろうと言われ
スコヴィルへの報告は早い方が良いということで
そのままトリニに付き添われ、父の元へ。
当然スコヴィルは烈火の如く怒り、酷く叱られはしたが
堕ろせとは言われなかった。
ともすれば、生まれてくる子は神子になる。
自分達が盾となり守ることはあれど
自分達の手でこの子を殺すなど、ありえない話であった。
リーパ-は、初めての妊娠、出産、ましてや夫がいない
なかで、不安を感じながらも、ギレウスとの間に
消えることの無い繋がりができたことが
何より嬉しかった。
* * *
そうして、十月十日、母様のお腹でしっかり育ち
私が生まれた。
生まれた時、既に背中には、黒い逆鱗を持っていた私は
外部には徹底的に秘匿され、神の依り代となるべく
地獄のような特訓を受けることになるのだった。
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