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いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ

本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!


第2章スタートです(*^_^*)

昔々あるところに、2柱のリュウの神様がいました。


蛇のような長い体に、白銀の美しい鱗と立派な角

長い髭にアメジストの瞳を持つ()の神様はとても頭が良く

人間達からも尊敬され、慕われていました。

名前は「レイロン」といいました。


太い足に、真紅の鎧のような硬くて大きな体

立派な翼に黄金の瞳を持つ()の神様は

とても力が強く、戦うことが大好きで

人間達からは恐れられ、嫌われていました。

名前は「アスター」といいました。


ある日のこと、いつものように好き勝手暴れている

アスターに向かって、レイロンが訪ねました。


「アスターよ、お主はなぜ物事にすぐ戦いを持ち込もうとするのだ?」

「そっちの方が手っ取り早いからだ。戦って勝った奴の言う事を聞いてりゃいい。問題を解決するのは、いつだって暴力だ」

「なんと短絡的な…。しかし…ふむ、まぁ、そうだな。問題を解決するのは暴力だという話には、概ね同意する」

「そうだろう?」

「だが、一口に暴力と言っても、お主が使う力のようなものだけを暴力と言うのではないぞ」

「あ?他にもあるってのか?」

「あぁ、もちろん。権力、財力、影響力…あらゆる”力”と呼ばれるものは全て、暴力になりうる。力の扱い方を間違えて、暴走させてしまった結果が暴力となるのだ。しかも厄介なことに、この暴力というものは、他者のみに向かうものではない。暴走しているが故に、己にも向かってくることがある」

「あー、なるほど。確かに昔、自分でも制御しきれんほどの力を出して、最終的に尻尾が吹っ飛んだことがあったな。そういうことか?」

「んん〜、まぁ…うん。そうだ。だから、できる限り暴走させないように力を制御する必要がある。それに、力を振るう時には、最適なタイミングというものがあるのだ。と、いうわけで、今後は我と手を組まぬか?」

「なんでそうなるんだよ?」

「そうすれば、お主の力が必要な時に、必要なだけ発揮できるよう、手筈を整えよう」

「ほう!そりゃいいな。そうすりゃぁ俺も人間共から尊敬されるか?」

「…尊敬されたかったのか。もちろんだ。守護神様と崇め奉られることだろう」

「よし!決まりだ!これからよろしくな、レイロン!」


こうして手を組んだ龍と竜の神様は

まず手始めに、自分達の安住の地を得るために

国を作ることにしました。

自分達が作ったその国をロマリアナと名付けました。


2柱はその姿を人間の姿に変え、人間と交わり

自分達の子孫を増やしていきました。

そして、国としての形ができ、機能し始めた頃

東側にランカスター、西側にサントーレ

そして南側にラグリスという国ができました。


初めはどの国とも仲良くできていました。

どの国もまだ若く、未熟だったからです。

しかし、月日と共に国が育ち

各国共に、欲をかくものが現れ始めました。


そして、そのような愚か者が選ぶ道は

決まって「戦争」でした。

戦争により他国の地を奪い取り、己が世界の王として

君臨しようと考えるのである。


ある時ついに、ランカスターが

ロマリアナに攻め込んで来ました。


「ふぅ…一度は信じてみたものの…やはり人間とは愚かな生き物よの。アスター、出番だぞ」

「やーっとか!待ちくたびれたぜ!」


アスターは()()()()()を向かわせ

攻め込んできたランカスターの軍をことごとく

蹴散らしていきました。

しかし…


「やれやれ、小賢しいというかなんというか…」

「人間共の基準で言えば、()()ってやつなんじゃないか?


なんと、ロマリアナがランカスターと戦っている間に

その隙を突いて西側のサントーレが攻め込んできたのです。

ところが、残念なことにレイロンには

全てお見通しでした。

しかもロマリアナにいるのは、戦いを好む竜の神です。


「まったく…浅はかなことこの上ないな。とにかく、アスター、頼んだぞ」

「おう!任せとけ。全部()っちまっていいのか?」

「歯向かって来る者は皆殺しで構わん。ただし、一部の王族と武器を持たぬ民は決して傷付けるな」

「あいよ!」


ランカスターとの戦いに一族だけを向かわせ

アスター自身はサントーレを迎え討っていたのです。

本来の竜の姿で。

アスターの装甲のような体は、どんな攻撃も通すことはなく

その炎の息吹で全てを焼き払いました。


その後、軍を失い王が不在となった両隣の国は

レイロンの手腕により、あっという間に属国となりました。

レイロンは、各王族の中で「最後まで戦争に反対していた」

賢い娘を生存させ、自らの妃とすることで

各王国の血脈を残すことを約束し

ここに、ロマリアナ帝国が誕生したのでした。


こうして帝国内が落ち着き、安定した頃合いを見計らい

リュウ神達は


「疲れた。ちょっと寝る。たまに様子を見に来る」


と言い残し、神殿に建立された各自の石像に宿り

眠りについたのでした。

ここまでお読み頂きありがとうございました。


続きが気になる!

もうちょっと読んでみないとなんともな〜

と思った方は、ページ下部から

リアクションや評価、ブクマ登録など

して頂けると、筆者頑張れます!


よろしくお願い致しますm(_ _)m

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