麺龍から塩味
麺の店を繁盛させる龍の話を書いていたら、変な方向になりました。
深夜一時になるとさあ、駅前にある広場は、ちょっとした娯楽エリアになるんだよ、あ、なるんだよ!
運がよけりゃあ、誰でもその屋台を見付ける事が出来るのさ、出来るのさ!
紅い暖簾にゃあ、崩れた文字で、『麺龍らあめん』って書かれてるう、あ、うまそな風味を漂わせてるう、そりゃあスッゲエうんめえラーメンうんめえラーメン、振る舞われるさあ!
「塩味効いてるうんめえラーメン、うんめえラーメン、下さいなあ、下さいなあ!」
「へい、らっしゃい!
塩味ラーメンへい、お待ち、へい、お待ち!」
「こっちもこっちも、下さいな‼
塩味ラーメン、下さいな‼」
「へいへい、お待ち!
塩味ラーメン‼」
ここの屋台の塩味ラーメン、隠し味にゃあ何と麺龍、何と麺龍の塩味鱗を使うのさ、あ、使うのさ!
噂によりゃあ麺龍ってのはさ、塩味の他に、あ、塩味の他に、醤油味に、味噌味に、豚骨味まであるんだよ、あ、あるんだよ!
「そして何と、ここだけの話さ、レアな麺龍の味はよ何と、味はよ何と、カレー味だとさあ!」