第八話
そもそもの話、ここは何処だろうか。
ここは何処?ってさっきも考えてた気がする。
取り敢えず割りきるしかない。
場所の考察をしてみよう。
前提として、私は死人である。そして死後の世界へとは一度も行っていない。
パターン① 私は目が見えていないだけ。
パターン② ここは転生者の待機場所である。
パターン③ もう既に私は死後の世界へと来ている。
パターン④ 私は幽霊。
パターン⑤ 私は思考はできるも意識だけが無い状
態。
取り敢えずこのくらいかな?
まず、除外できるものから探してみよう。
パターン①は仮に目が見えていないとして、看護師さんなりなんなりが流石に来ていないとヤバイ時間である。除外。
パターン②は此処が転生者の待機場所として、他の転生者たちの姿も見当たらないし、さらにいえば、どんだけ待つんだよ!っていう話である。でも、可能性的にはあるかも。
パターン③は可能性としては高い。この候補の中だと一番それっぽい。
パターン④は私の思考がおかしくなっちゃったかな?除外。
パターン⑤も可能性的にはあるかもしれない。でも、そんな状態ってどんな状態よ!?
というわけで、候補は三つに絞ることが出来た。可能性の高い順番に並べると、
一、もう私は既に死後の世界へと来ている。
二、ここは転生者の待機場所である。
三、思考することしか出来なくなっちゃった。
と、こうだろう。
私は思い付くだけ色々な案を出したが、特にこれといって確信を得る候補は出なかった。