第四話
何故だろう。確かに私はこの家の大屋さんにお金を払い、この家を貸してもらっているのだが。取り敢えず、誰にどうやって許可を貰ったのかは聞かなければ。
「貴方達、許可を貰ったときのことを教えてくれない?」
と聞くと、素直に話してくれた。
話はこうだ。
まず、子供たちは大屋さんに許可をもらいに行った。そして大家さんは「はい??」っと返したという。
終わり。
いやそれ、絶対に聞き取れなかった感じじゃん。
ここの大屋さん、耳悪いしなぁ。
てゆーか、それで何でうちに来たんだろう?
というわけで、そう言って帰ってもらった。
全く。どうやったら疑問を肯定と聞き取れるんだろうか。
そうでなかったとしても、許可はでないだろうし。
やけに自信満々だったけど、まぁ、子供だからか。
そう思い、研究所を片付け始める。
あれ?そういややけにこの部屋、綺麗なような?
全く。何か違和感あるなと思えば、まさか子供の遊び場にされただなんて。
でも、一応綺麗だし、私の物は特に無くなったり壊れたりとかはしてないから、許してやろう。
…
……
………
でも本当に、子供が遊べるようなものなんか置いてないし、そんなにこの部屋、広くないんだけど。綺麗とはいっても普通に汚部屋なんだけど。
何であの子達、こんなとこにきて遊ぼうと思ったんだろう?