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第三十三話
私が詰め込まれた馬車には母上も同乗していて、母上はこう言った。
「いい?リア、貴方がしたいことって魔法の研究なんでしょう?」
私はこくりと頷いた。もう頭が考えることをストップしている。でも、会話内容だけは覚えておかなくちゃ。
「いくら怪しい研究といっても、そのくらいなら許可くらいはしてあげるから、家出なんて言わないで。私だって大変なのよ。
貴方は転生者みたいだから言うけど、この世界って私が前世でやっていた乙女ゲームに似ているのよ。かなりおかしいのかもしれない世界。でも、変えられるんだもの。多分、大丈夫って私は思っているの。」
「なにが?」
「貴方が男を好きになって、自分の好きなことまでほっぽりだして、恋愛にかまけていること。」
!?




