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第三十二話
「リア、貴方、自分が何をやらかそうとしているのかわかっているの?」
「え?家出じゃないの?」
「うーん、言っちゃったのね。というより本当だったのね。
真面目な話をするわね。シェクリア・サレプス。貴方は貴族としての、具体的にはサレプス公爵家の長男であるという自覚が足りていない。
いい?貴方は、長男なのよ。これは、貴方が思っている以上の責任が乗っているの。下手をすればサレプス公爵家という家が途絶えてしまうというくらいに。貴方は、もっと長男としての責任を持ちなさい。
…いくら貴方が転生者だと言っても、ここは別の世界。であると同時に、立場も違っているはず。もっとよう考えて行動しなさい。」
と、そう母上は言った。
私の頭は色々なことが駆け巡っていた。
転生者?長男としての責任?違う。私は自由を得たいだけ。そんなものはすでに、ほっぽりだしている。
私は混乱している頭のまま、馬車にのせられ、結局自宅に戻ることとなった。




