32/40
第三十一話
準備できたし、もうそろそろいい時間だ。この時間なら、なるべく気付かれないように、逃げることが出来るはず。
というわけで、窓から飛び降りて塀をよじ登って、町の入り口まで行こうとしている。
よし!行くぞ!
「あら?シェクリアったら、一体どこに行くつもり
なのかしら?」
「母上っ!?」
なんと言うことだろう。この時間に、母さんが起きていたなんて。最悪だ。あ、薬飲むの忘れてた。
「なんでここに母上が!?」
「それはこっちの台詞よ、シェクリア。貴方った
ら長男なのに家出なんかするつもり?させるつもり
はないわよ。
何で私が怪しげな実験のことを見逃してあげたと思っているのよ。」
マジか、全部知られていたのか。でも、よくよく考えればあんなに顔を会わせていなかったし、様子を見に来るのは当然か。
どうしようかな?




