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第二話
私が魔法を創りたい理由、分かるかい?その辺の話をしよう。
私はある日、ビビッときた。
そうだ、魔法を創ろう、と。
まあ、そんなところだろう。私は何か急に閃いたのである。
抽象的すぎるって?まあまあ、良いじゃないか。
だって私、そういう人だし。
というわけで、過去の話ばかりしていたから現在の私のことを知らないであろう現在の私のことを話そうと思う。
私は現在、27才独身(おばさんだとは言わせない)のとある企業の会社員である。そして私は会社員であると同時に魔法研究所(通称魔研)の所長である。
え?研究員はいるのかって?
やだなぁ、研究所なんだからいるでしょ?
…って思ったか?
いないんだよ!私一人!寂しっ
ということでそこには触れないでいただきたく思う。