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救世の巫女  作者: うみ。
第1章 別れ、転移、そして出会い
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女の子と一緒に寝るなんて(とき)が小さい頃に一緒に寝ていた時以来だ。


ソファに腰かけルーナが食堂で買ってきてくれた硬いパンをかじりながら当時のことを思い出す。


あの頃の(とき)は何かと俺にべったりでどこに行くにも引っ付いてきたのを覚えている。


とは言ってもそれこそ小学生くらいの話だが。


あの時は(とき)の寝相の悪さによく困らされたものだ。


困らされたのは寝相の悪さだけじゃなくて、よく彼女のわがままにも振り回された。


まぁ、(とき)のわがままに振り回されるのは今も変わらないし、可愛い妹のわがままを聞くというのは兄の特権だと思っている。


親父は仕事でいつも家にいないし、母は(とき)が産まれた時に死んでしまった。


だから俺ら兄弟はいつも2人でいたし、俺は(とき)の兄であると同時に母親代わりみたいなものだと勝手に思っている。


自然、たった1人の妹を甘やかしてしまったし、俺は彼女に甘えられると弱い。



(とき)のことを考えると自然と口角が上がる。



ぼやっとそんな事を思い出しながら、水浴びに行ったルーナを待っているが、パンを食べ終わってもルーナは戻ってこない。


というか、本当に一緒に寝るのだろうか…


もちろん嫌じゃない。


……むしろ嬉しい…かも知れない。


しかし常識で考えて出会って間もない少女と同じベッドで寝るなんて事が果たして許されるのだろうか?


正直言って柄にもなく少し緊張している。



なんだが落ち着かなくて、なんとなく先にベッドに横になってみる。


昨日も寝たことには寝たのだが、野ざらしの草の上だった為、なんだがすごく久々にちゃんと休めている感じがする。


今日だって日中は歩き詰めだった。



知らない世界に知らない言葉、知らない人々。


俺は一体これからどうするべきなのだろう?


俺はちゃんと…鳴神を…助けられるだろうか……?


妹に…(とき)に……また会えるのだろうか…。



1人静かな空間で横になっていると思考がついつい弱気になってしまって良くない。


(とき)にはよく怒られた。


俺の頭の中でごちゃごちゃ考えたところでどうせろくな事思いつかないんだから相談しろと。


確かにその通りだが、なかなか直らない。



「ふぅー…」



大きく息をつく。


ともかく今はその日を生きていくことで精一杯だ。


明日は…お金を稼ぐ方法を……見つける………それ…から………ルーナ……………に……あとは………。



読んでいただきありがとうございました!

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