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俺と僕と君達と

作者: 閑日月 大河

教室に机が雑然と並んでいる。そんな中、一人の女子が角の席でうつむいたまま座っていた。その席は教師が入ってくる右前のドアから一番離れたところにある左後ろの窓際に位置している。


彼女はいじめられている。教師にバレないよう周りの生徒達から陰湿にいじめられている。情けない話だが俺はどうすればいいかわからなかった。


ある日、学校が休みになった。


休みの翌日、やはり彼女はいじめられていた。ただ一ついつもと異なる点があった。いつもならばバレないように一つも物を残さないはずなのに、その日はある物が机の上に置いてあった。それが邪魔で教科書も開けないようだった。どければいいのにと思うがそういうわけにもいかないのだろう。彼女はいつも通り堪えるようにうつむきながら座っていた。


その次の日、また学校が休みになった。


翌日、教室に着くとやはり彼女はいじめられていた。ただもう一ついつもと異なる点があった。いつもならばいじめの主犯格だったはずなのに、その日は彼女と同じいじめをされていた。席が隣だからだろうか。彼もまたうつむいていた。


次の日から一週間学校が休みになることが決まった。


翌日、荷物を持ち帰るため教室に入った。……が、一度教室を出た。そしてドアの上のほうを見てもう一度入った。


全身の毛が逆立った。教室の奥から手前に整然と並ぶ30個もの机がすべて同じ様子だった。休みであるにもかかわらず、皆席に座っていた。そして皆同じいじめを受けていた、、、?


ようやく記憶がつながった。途端、生徒全員が顔を上げた。皆の視線は僕の目に向いていた。


僕もいじめられる

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― 新着の感想 ―
[良い点] 成る程、考えさせられますね。イジメという問題は理不尽でしかありませんので。 [気になる点] 三点(…)が、…と、、、の時があるのは使い分けでしょうか? (ついでに、……と二回使うのが良いと…
[良い点] おお...?んん?あーなるほど!白い花瓶が置かれていたんですね。つまり幽霊さんだ。休みになったのもそれで説明がつきますよね。つ ぎ は あ な た だ 怖いですね、私だったら窓からジャンプ…
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