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皮肉と、弱気

彼女の視点


 『同情』


 それは小さい頃に知った言葉。


 他の知り合いの保護者が「雪華ちゃんはおかあさんいなくてかわいそうだから仲良くしてあげてね」と言っているのが聞こえたとき。



 可哀想だから仲良くされるのか。


 そうじゃない、そうじゃない!!


 私はいつだって、お母さんがいる子はたしかに羨ましかったけど、コウがいてコウの家があって、出張が多いけど父もいて、ハルがいて。


 休みの日には太陽みたいに笑うゆうちゃんが待っていてくれて。


 私には私の幸せがあるのに。


 それをなにも知らない人たちが境遇を、家庭を、聞いただけで哀れまれるほど悲しい人生送ってない。



 お母さんにはもっとずっと、たくさん生きていてほしかった。


 そんなの当たり前だ。


 もし、自分の寿命を削れれればその分を渡せるのなら喜んで渡せただろう。


 傍に、ずっとそばに、居てほしかった。


 

 家事に当てる時間、遊んでいる子が羨ましいときもあった。


 でも、私は必要とされたくて。


 同情じゃなくって、ごく当たり前の役割が、居場所が。


 母が欠如した空間を、代理はできないから長女として、コウたちに助けてもらいながら来た。


 ハルも長男として、同年代の子より頑張っていると思う。


 小さいときは何度か癇癪を起こしていて、他の友達のお母さんを見ると怒り出して。


 怒らないと、きっと泣きそうだったから。


 そしてもう泣かないと、男の子だから頑張ろうと、そう思ってきているんだろう。




 それなのに。


 今でも、母の膝枕を思い出して泣いている私に、あの人は自分の母親も死んでいれば私のように楽だと言う。


 母の味を覚える前に失った。


 自分で家庭の味を模索して、料理をしてきた。


 その私の食事がどんなにしんどい思いからきたのか。


 安達のお母さんに習えば良かったけど、それは魚の捌き方とかくらいで、あとは母が残したレシピに頼った。



 曖昧な記憶と、父の感想を聞きながら修正を繰り返して。

 

 そして、あまりに遠い母の味に、フライパンを投げ出して密かに泣き出した日もあった。


 それでもどこまでも失敗繰り返しても、「食えればうまいよ」そういってダブルハルもコウも、よくおかわりをした。


 あれも同情だって言いたいの。



 コウもハルも春も、嘘なんかつかない。


 ーーーーそう、言い返したかった。



 あのわけのわからない人は嫌いだ。


 そして、言い返せなかった自分も嫌いだ。




 言葉って、暴力だ。


 目には見えないのに、あざにもならず、まだえぐられた傷からはおびたたしい血が流れいるような感覚。


 あれだけ露骨に侮蔑されたことも、なかった。




 なんで、初対面であれだけ言われるの。


 私がなにか気に障ることでもしたの。



 そんなに同情されたいのなら、されればいい。


 私は、要らない。いらないのに。



 勝手に同情されて、勝手に楽してると言われて。


 勝手に決めつけられて。


 勝手に憐れまれて、馬鹿にされて。



 次の日、私は学校を休んだ。




 それを皮切りに、私の不登校が始まった。

もう、テキは嫌ってください!!そういうキャラとして存在しておりますw

実際、これの男バージョンのやつに似たような目にあったのでアレンジかつ、ス◯ッとジャ◯ンみたいになればいいかなーって。そして引きこもったヒロインを、男どもはどうする!!

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