表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神怪だって、人間です!!  作者: サツマイモ
教師・涼風羽天編
95/140

すずかぜクラス ラジオの5月

「ささ、始まりますよ!」

「え、何?」

「何と言われたら、あれですよ!私が卒業までにやりたいことですよ!」

「…ほえ。確かに、ゴールデンウィークを終えてすぐのホームルーム後にそんなこと言われていたけれど」

「だから、結さん!やりますよ!」

「まあ、千歩譲って私がやるのは良いとして、席となりだし。でも、なんで今なの?授業中なの?」

「良いじゃないですか、どうせ暇ですよね?」

「どうせ、授業中は寝ているからいいけど。でも、そんな言い方されたらさすがに傷つく」


「ああ、それはすみません。では、準備は良いですか?」

「え、ああ」

「茶畑いろはと?」

「うん?ああ、羽黒結の?」

「いきなりラジオ!!」

「はあ⁈これ、ラジオにすんの?手紙回しているだけだよね?レポート用紙切り取ってやり取りしているだけだよね⁈」

「まあ、まあいいじゃないですか」

「良かねえだろう!聞いたことないよ、文書でのラジオって」

「おいおい、目的は言いますから」

「…うーん。それで納得しろっていう方が難しいと思うけれど」


「では、趣旨を話しますね。ええ、茶畑いろはとクラスメイトのいきなりラジオとは、名前の通り、何の予告もなく、何の予兆もなく、出演者にも知らせず、気が向いたときに気の向くままにお送りする、ラジオ番組なのだ!」

「…もういいや、そういうことで」

「では、さっそくお手紙が来ております」


『じゃあ、羽黒!このページ読め』

『…はい。…よって、この命題は偽である』

『はい、ありがとう』


「おおと、いきなりの先生からの指名ですが、見事かいくぐりましたね。でも、教科書を見ていなかったように思うんですけど、よく分かりましたね」

「え?大体の理由は年長者である君の方にあると思うんだけど…。簡単に言うなら、今日の授業は第4単元の4時間目、それの序盤だから、大体この辺のページなんだよ」

「…へえ、それはもう常人ではないですね」


「まあ、それがG-1クラスに呼ばれた所以だからな」

「あ、手紙の内容と被っちゃいました!手紙では、どうしてあなたはG-1クラスに呼ばれたのかっていうことだったので、所以は言えんっていうダジャレを言ってもらおうと思ったのに」

「…いろはさんって、文字になった途端饒舌ですね」

「え、そ、そうかな」

「何照れてんですか、別に褒めていないんですけれど」

「ま、まあ気を取り直して。続いては、2年3組の田制敬亜(たのり けいあ)さんからのお便りです」

「何を、どう切り替えるのかと思ったら、ラジオに戻るんですね。というか、このラジオどうやって視聴するんですか」


「僕は、同じクラスの子が好きです。でも、告白の仕方が分かりません。やっぱり男らしく行った方が良いのでしょうか。また、言葉などを教えて頂けるとありがたいです」

「無視ですか。というか、人選ミスってますよね?」

「確かに、茶わん蒸しみたいな手紙でしたね」

「茶碗蒸しみたいな手紙って何ですか⁈」

「新鮮ですよね、この表現。心温まるということです」

「だったらそれで良いでしょ…新鮮というか、斬新だよ」

「慢心していると、すぐ置いていきますよ?」

「慢心せずとも、追いついていませんよ?」

「ほう、もうすでに満身創痍だと?」

「感性の相違がひどすぎるって」

「あ、そうやってカンセイジョークにもっていっても、もう閑静ですよ?」

「持っていく気なんてさらさら無かったんだけど…」


「じゃあ、この手紙に対する答えをお願いします」

「…はあ。じゃあ、答えますけど。本当に満身創痍になってきましたけど、総力をふるって、総意になるような回答をしますね」

「解凍してくれるんですね?」

「凍らしていないんだけど。…まあ、証明するときもそうだけど、端的に結論を言えばいいんじゃないかな?」

「たとえば?」

「ええと、好きです。付き合ってください。みたいな?」

「だいたいそういうことを言って、代替案を出さないんですよね」

「ケチ付けるんだったら、いろはさん、何か言ってみてくださいよ」

「私だったら、何も言わずにすぐにチューしますよ」

「…やっぱり価値観が違いすぎる」


「かけ違いが起きてますかね?っていうところでお時間です」

「お時間なの?」

「お相手は、稀代のシルバーコレクターこと茶畑いろはと?」

「え、え?これ読むの?…GodNotesこと羽黒結でした」

「明日は、どんな話が聞けるかな?」


『何だったんですか、これ?』

『私の弟に送る、手紙だよ』

『ふうん』


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ