みつはミラクル 確認の水。
「とりあえずここまで話せばいいかな?」
「え、ここまでなんですか?
もう少し具体的に教えてくれませんか?
まあ、ここまで聞けばそれなりに話は分かりますけど、
何をすればいいのか全然わかりません。」
「えー。これくらい話せば、なんとなく。
①茉釣さんと足助君から依頼があったこと。
②依頼内容が原因究明と人命救出であること。
③人命救出のためには、水を司る者が必要であること。
④そこから、血液を調整するということ。
が三波ちゃんの仕事だっていうことが、分かりそうなものだけどね。」
「いや分かりませんよ、そんなこと。予言者じゃあるまいし。」
「水神さんなら、預言者だな。」
「そんなこと言ってる場合ではありません。馬鹿にするのも大概にしてください。皆さんはどうしていますか?」
「医者と瑞希さん、それから柚希さんは病院。何ともないか、どうかならないか、きっちりとチェックしてるって。まあ、神怪の被害者なんて久々だしね。」
「そういえば、いつから神怪の仕業って気づいたんですか?気づいてなかったら、こんなに順序良く話せませんよね?」
「気付いたって言うのとは少し違うかな。前々から知っていたっていう方が、正解には近いかも。」
「知っていた?」
「黄泉の花って覚えてる?」
「ええ。あの時色々調べましたからね。」
「それが、また咲き始めたんだよ。」
「ああ、そういうことですか。でも、」
「そう。あの花は、」
偽物。人を欺く根。人を騙す茎。
うまい話には裏があるを、体現した花。
おいしい話に乗せられて、しまいには神怪に美味しく食べられるという、その餌。
美しい花の、疑似餌。
「ああ、あと泉希さんと足助君はこれから向かうって。茉釣さんはそこで懊悩輾転としてる。」
「おうのうてんてん?」
「悩みまくってるってことだよ。」
「そう…なんですか?だったら、出てきてくださいな。」
「わ、分かったよ。」
「ここでわかってほしいことその⑤茉釣さんには子供がいた。」
「3姉妹ですものね。」
「ノンノン。」
右手を腰に置き、左手の人差し指を伸ばして横に振る。すごくうざったいです。最近の人風に言えば、マジウザいです。ウザすぎてヤバいです。草も生えません。
「子どもは一人だけだよ、ですよね、茉釣さん。」
「そ、そうだな。よく分かったなそんなとこまで。」
「ここ使えばなんとなく。察しがまだ鋭くて良かったです。」
頭を指差して、得意げに話す羽天さん。顔が天下でも取ったような感じで、凄くウザかったです。この人一つ一つの言動が、もしかするとうざったいのかもしれません。逆に神怪になって良かったかもしれない類い稀なる数少ない事案でしょう。人間社会だったら確実に苛められますよ?
「私の子供は、今の陸奥泉希だ。陸奥家にお世話になっているんだ。瑞希ちゃんや、柚希ちゃんはその陸奥家の子供だ。養子ってわけだね。」
「なるほど。」




