表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神怪だって、人間です!!  作者: サツマイモ
悪魔・燈火ヘスティア炎香編
13/140

ともしびレカンシリエーション(Second Encounter)

「なるほどねえ。」

 食べていたせんべいを机に置き、茉釣さんは重い腰を上げて一言つぶやく。


「神怪にも、いじめってあるんだな。」

「…そういや、そうですね。そんなもんなの、ヘスティア?」

「いや、その時は私のことだけしか見えなかったから何とも言えないけど。」

「…そっか。それで、そのことに関して謝りたいと。」

「はい。」

「過ちを認め、誤りを正したいと。」

「はい。」

「よく分かった。でも、どうしようか。神那カンカンに怒ってるし。まあ、あいつは可愛いし、ぷんぷんって感じかな?」


「あ、あの…何か、策はないの?」

「策?ないない。知らないよ、私ができることなんてないもん。話が聞きたかっただけだし。え、もしかして助けを求めてたの?だとしたら、申し訳ないけどそう言ってくんないと。」

「え、そうなんですか?」

「うん。え、何?薮坂までそう思ってたの?やだなあ、そんな簡単に人助けするとでも?まあ、神怪だけど。というか、そもそもその問題、ちゃんと考えてる?」

「考えてるって?」

「いやさあ、まあ謝るっていう結論は聞いたよ。動機もね。そこまでは分かった。でもさ、過程がないじゃん。家庭じゃないよ。謝るまでのプロセスを語って、それでアドバイスを求められたら答えられるけど、自分でロクに考えもせずに、人に助けを求めちゃだめだよ。お姉さん、怒っちゃうぞ、ぷんぷん。」

「何でしょうね、茉釣さんがやると、若作りにしか見えないというか。さっき自分でお母さんて言ってたじゃないですか!」

「おやおや、君は喧嘩を売る気かい?機械を使って喧嘩をする機会を窺っているのかい?」

「何ですか、機械って。俺そういうの作れないんでできませんよ。てか、喧嘩は売ってません。事実を言ったまでです。」


「薮坂も、炎香も、私も。現実と言うのは、いかに使えねーポンコツかってのがよく分かる実体験を持ったものだなあ。」

「そんなしょうもないことで、俺はともかく、ヘスティアを一緒くたに括らないでください。」

「えー。しょうもないことって言うなよ。そうやって自分の物差しで測るの、良くないぞ☆」

「自分の物差し?」

「そうだよ、自分の物差し。自分にとってはしょうもないことでも、相手にとっては超重要だったりするってこと。あーそれ、鳥獣用のパンだったのに、どうして捨てちゃうの?みたいな。」

「…?」

「まだ、分からないのか?もしかして、薮坂の脳って、鳥並みか?…はあ。例えが悪かったのか。じゃあ、こういうのは?例えば、趣味で集めていたフィギュアの数々が、ある日お母さんに全部捨てられてたとか。お母さんにとってみれば要らないものだったけど、自分にとっては大切なものだったということだよ。」

「なるほど。最初からそう言ってくれれば。」

 その一言が、自分は馬鹿であるということを確定させた。


「じゃあ、私の悩みは、しょうもないことって言うの?」

「少なくとも、私はね。しょうもないというか、どうでもいい。」

「でも、どうすれば?私には、分かんない。」

「そうやって、全て一気にしようとするからそうなるんだよ。だから言ったでしょ、過程が大事。薮坂もそうだけど、全部すっ飛ばすからそうなるの。少しずつ、考えるんだよ。」

「なるほどぉ。じゃあ、やってみる。」

「まあ、早くしないと、帰ってくるんじゃないかな。ほら。」


 茉釣さんが指差した先には、失望と絶望が入り混じる顔をした神那ちゃんがいた。

「なんで、お前がいるんだ。」

「いや、これはその、ちゃんと話がしたくて、待って、」

「問答無用。では、消滅の儀を開始します。」

「待って神那ちゃん。まだ早いって!」

「足助君は、彼女の味方をするのですか。」

「そういうわけじゃないけど。話だけでも聞いてあげよう、ね?」

「神那。やめろ。」

「茉釣さん、でも。」

「でもじゃない。もちろんデモクラシーじゃない。私の独断と偏見だ。デモンストレーションをするな。いったん落ち着け。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ