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第参拾漆話 それぞれの戦い

「でえーい! 倒されちゃったじゃないのよ! この私に泥を噛ませるなんていい度胸してるわ! いまの不意打ち野郎を潰しに行くわよ! もうあの蝿はうっちゃっときなさい」

 ミサイルの直撃を食らい、膝をつかされたベリエザスは憤懣やるかたない。ワットアネントが宥める。

「だからレーダーが警告出してたじゃないですか。ベリエザス様がお構いなしに攻撃に夢中になってるから躱せなかったんでしょ。それにさっきオートで発動した反撃がミサイルを撃ってきた艦隊の旗艦を沈めたようですよ。こちらのダメージも皆無ですし、そんなにキレることもないですよ」

「そういう問題じゃないのよ! これはプライドの問題なのよ。この私が不意打ちごときで地面に転ばされたのが大問題なのよ」

「それはもう重力とか質量の関係である程度は仕方ないかと。ミサイルを撃ってきた巡洋艦もパニクってますし、もう勝負はついたと思うんですけど」

「じゃあその巡洋艦とやらを沈めるよ。そいつは当然特定できるのよね? まあ、特定できなくても全部沈めりゃ問題ないんだけど」

「大人気ないですねえ。あれ? ちょっと待ってください。その件の艦隊のみならず、周辺に展開していた陸上、航空部隊も撤退しつつあります。ははあ。どうやら、あの白い機体が撤退を促しているようですね。防衛隊とか名乗る部隊の兵器ではこちらに通用しないことが分かったようです」

「ムカツクー。あんな辱めを受けて逃げられるとかありえないし。やっぱり標的変更よ。あのスカした白い蝿を、先に叩き落すわよ」

「秋の空のように標的が変わりますねえ。まあ、戦意を喪失した敵を掃討するのもかなり見苦しいので、賢明な判断だとは思いますけどね」

 攻め手を欠き、上空で牽制する二号機にクイーンミダラが狙いを定めた。


挿絵(By みてみん)

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