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朱雀さんの愛情表現56

「ちょっと待てなんでこうなる」と言おうと思ったらまた声が出ない


のどのところで、ウグウグ詰まって言葉にならない。


 「むりにしゃべらなくていい、リラックスして」 さわやか、偽物キッシーが言った。


何がどうしてこうなったのかわからないが逃げなければ這いずって逃げようとすると変な気


配を感じた。


挿絵(By みてみん)


これは、あいつだ、チビ鳥が押入れの上の引き戸から半笑いの目が光っている。


 しかもカメラをもっている。


(殺されたいか)口だけ動かしていったが、にやにやしたままだ。


なんという嫌な奴だろう。


 そもそもこの発端はお前だろう、どうしたらそんなに性格が悪くなるんだ


そういう教習所でもあるのか?

 

 と思ったら、あおむけにひっくり返された


 キッシーが自分をじっと見て、ほとんどまったっく抑揚のない声で言った


 「俺は、なんでお前の皮をむいてるんだ」一瞬いつものキッシーに戻った。


挿絵(By みてみん)


  (あやつられてるのか?)婆の顔が浮かんで、おれはむち打ちになるほど首を振ったが、


キッシーの眼の焦点がぼやけ、高揚感、これから楽しいことをはじめるような顔になった、ただしさっき


までのさわやかさが消え失せている。


 それから後ろにもカメラが回っているのに気付いた。


「おい、看護婦」キッシーが言った。


 (ちょっと待ってマッチョナースもいるのか)


寒気が続々走り、それから精神がまひしてきた


  誰でもそうだが楽しい時間はあっという間に飛び去り、つらい時間は長く感じる。


 俺は死なないが、この最悪な時間が退散するときまで正気をたもつのか?たもてるのか?







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