朱雀さんの愛情表現㊼ 白虎殿乱心
「じゃあ、ありがとね、疲れたでしょう、ゆっくり眠ってね」
葛の葉はおぼちゃんの頭を優しくなでで、サニタリー袋のふちをぎゅっと縛って部屋に帰ろうとした。
すると玄関のほうが何か騒がしい
なんだろうと思ってみると白虎がどたどたとかけてきた。
「葛葉殿、今戻ったんですか?」
「はあ」と答えると「とにかく来てください」
といって葛の葉の手を取って走り出した。
いきなり全速力で走ったので、葛の葉は転がって横倒しになった
「ぎゃあ、何するんです」叫んで白虎の手をひっかいてやると、多少正気に戻ったようで
「すみません」と言いながら、あろうことか自分を肩にかついで走り始めた。
「ちょっと、ぎゃああ、ちかんじゃ、レイプマンじや、テキサスで女にまで興味ををもったんじゃあ
ああ、二刀流変態じゃあああ」
と叫んだが、白虎のスピードは緩まず振動のせいで舌を噛んで口の中が血と、さっき収まった吐き気が
戻っきて白虎の背中にがはがはいろんなものを吐いた、が白虎は止まらない
「これを見てください」と降ろされたときには、既に疲労困倍で消耗しきってサニタリー袋をもって
口から、血を流しながら真っ青で、ぼさぼさの髪で床にへたりりこんだ。
「どおしたんです?」白虎がとぼけたことを聞いてくる。
(こっちは、朱雀と違って戦闘妖怪じゃないんじゃ、お前なんかのりこなせるか)
いってやりたいが、口の中が痛くてやめた
すると、目の前に見たこともないほど巨大なタイヤのようなルンバのようなものがある。
中から、ババババとかうーんううんうんとか音がする、よく見るといびつでところどころ動いている
はて、面妖な、これはなにかしら・・・・・