4/108
朱雀さんの愛情表現④
「ああ、そんなもんとっくに終わってるだろう」
「いや、ずーっと、忘れてて・・・」
「もう結婚してんだからいいだろう」
「でも、結婚式とかしてないし・・・」
「ああ、めんどくさいことさせんな、Twitterとかでやれ、めんどくっさ」
「そういう言い方はないだろう、いきなり全否定か?」
急に 朱雀が叫んだと思ったら運んでいた白虎の尻のところを力いっぱい押した
「ぎゃああああ」ナマコが顔の前に来た
「こら、やめろ」白虎の体がくるっと回り膝が俺の肩の上まで来ている
「ふふふ、さあこれを取ってやろう」
シュルシュルと布を引っ張り始めた。
「何すの、あんた自分の旦那を武器にすなよ」
「これは最強のナマコの剣、ねおきだからな じめじめしてムシムシしてるぞー」朱雀がけけけけと
妙な笑い声を出しながら言った。
「わかった、わかったから生臭ものをどけろ」
「じゃあ話を聞くかあ?あ、なんか出てる、なんだろう?」
「聞く、聞くから」
俺は久しぶりに泣きそうになった
富は命にしたがってついてくる