朱雀さんの愛情表現㉜
「うわああああ」青龍は泣きながら走っていた。
それは、記録的なスピードだったが本人は気づいていない
俺は、キダタローの姿をした悪魔なんだ
やっとレグとあの清潔なマンションでおもった暮らせると矢先、それにあのレグの冷たい眼
俺の知っているレグはいつも、人に気を使って優し気な目で周りを見ていた。
俺の眼に映るレグは美しく賢い
人の情を解し、ことなりをわきまえいつも紳士的で、それがあの動物の死骸をかぶった悪魔のモーツ
アルトを見るような取りつくしまのない冷たい目、せめてなにわのモーツアルトととして見てくれたなら
少し救われたかもしれないが俺は、何も言えなかった
公園があったのでうなだれてベンチに座った。
こうゆう時のお約束で、盗んだバイクで走らなければと思ったがそんな気力もなくうなだれていると
「君、いくら?」
と声がした。
なにいくら丼って、あれ振り向くとサラリーマンと思われるおじさんが立っている。
「どうしたの、ないてんの、おなかすいてんの?」おじさんが近寄ってくる、親切そうに、いやこれ親切
じゃない
俺は顔を上げてあたりを見た
何か知ってるかほりが充満している
大変だ、ハッテンしている、ここわ、ここは、ただの公園じゃない




