朱雀さんの愛情表現㉑
わかりづらいとこがあったら清明様の憂鬱、と青龍と天使をよんでね
挿絵だらけなのでさくっとよめますよお(=゜ω゜)ノ
扉を閉めると葛の葉は考え深げな顔になってシイタケのかたまりの前にしゃがみこんだ
青龍は屑の葉の思考が月光の潮流ように自分の内部に流れ込むのを感じる、たぶん過去
の記憶を集めているのだろう。
また、机の駒がすっと動いた、それを見てため息をついた葛の葉が言った。
「朱雀は、何を願ったんじゃ?」
「白虎にバレンタインみたいなことをやって喜ばせたかったらしい」
「バレンタインて遅すぎるじゃろう」言いながらシイタケをむしり始めた。
「あのね、婆様あそこからあの場所から離れないのは餌場だからだけじゃないの
迷ってる人間にね、3つの願いとかべたなことして遊んだりできるからなの
婆様の遊び場でもあるんじゃ」
「何でだ?俺が皮わたせばいいんじゃないのか?」
「たぶんそれだけじゃ済まん」
言いながらシイタケをむしり始めた。
「ちょっと待て、まさかそれ食べんのか?」
「ああ、白虎殿が楽しみにしておるし、つじつま合わせんといかん」
なんだかあの婆とこいつは決定的な類似点があるような気がしてきた。
「俺、帰ろうかな」と言うと
「天使さんにお前がわかるかわからんよ」と言った。
何でだ、レグは関係ないだろう」
「婆様はお前が変わったのがわかったんだろう、お前はわしや朱雀に愛につながった欲情的なものを
感じるか?」
「突然何を言う、けがらわしい、けがらわしいものをむしりながら、けがらわしいことを言うな
そんなわけないだろう
明日、世界が滅びるとしてもそんなことをするくらいなら
全力で終わったドラクエのレベルをあげてすごす」
「だが、婆様はお前が黄昏時の太陽にそまる白い薔薇の様に見えたようじゃ」
「ちょっと、まてえ」
「それから、もう一人、お前が凍てついた月のしずくが光る紫の薔薇に見える、じいさまを忘れて
なあい?」
目の前が暗くなり、机につかまりながら俺は言った。
「玄武様か?」
葛の葉は冷静な口調で言った。
「わし、前から聞きたかったんじゃけど、任侠ヘルパーってドラマがあったがお前は一体、なにヘル
パーなんじゃ」