表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/48

???

 梶原玲子は苛立っていた。


 自分が惚れたルークと名乗る魔法少女に、勇気を出して誘いをかけてみたら、なんとこの家に来ることを承諾してくれた。


 もうすぐことに及べそうだったのだ。あの子は間違いなく女の子が恋愛対象で、かつ自分に欲情していることは、長年の勘ではっきりわかった。

 そこを、ビショップと名乗る別の魔法少女に邪魔された。


 本人は否定しているが、あれは天野心春だ。間違いない。その証拠にスリーサイズが見事に一致している。玲子は裸をみただけでスリーサイズを測れる特技を身に着けているのだ。特に天野心春はかなりグラマラスな体型なので、玲子の印象にも残っていた。


「なんとしても天野さんにルーク様を取られるわけには……」


 ベットに突っ伏した玲子は、そうつぶやいた。

 だが自分には天野のような不思議な力はない。なんとかして、ルーク様の近くにいられる立場にならなければならないが、その方法がなにも思い浮かばない。


「なにかお悩みのようだな」


 ベットの隣から聞こえる声。玲子は慌てて顔を上げた。


「樋口さん……?」


 そこにいたのは、玲子のクラスについ最近やってきた転校生の樋口香織。いったいどうやってこの家に入ってきたのか。


「悩んでいるなら、力を貸そう」


 おかしい。確か樋口さんは常に敬語調の、もっとおどおどとした生徒だったはずだ。

 その瞬間、樋口さんの姿は光に包まれ収縮する。光が収まったとき、そこには見たことのないような薄い紫をした二頭身の小動物がいた。

 耳だろうか。なにやら頭の上についた黒い毛が頭の左右に垂れている。上に赤いリボンをつけているため、ツインテールのようにも見えた。しっぽの先端がハート状になっている。


「貴様はビショップを倒したいのだろう? ならば、わたしに身を任せるがいい」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ