木島君の野望
ラブな感じに仕上がったので、苦手な方はすみませんm(__)m 田中君の鼻毛を読んだあとなら、一層楽しめると思います。
俺の名前は木島卓哉、私立の小学校に通う4年生だ。
しかし今日は日曜、めんどくさい学校で、勉強しなくてもいいのだ。
ピンポ〜ン♪ インターホンが鳴った、俺は嫌な予感がした…。
しかし母親かもしれない…。俺はゆっくりと扉を開けた…。
「よっ!!小島、暇だから遊びに来たよ」
予感は的中した…。
こいつの名は田中雄太、クラスでも、NO.1のモテモテ君だ。
俺はコイツの事が嫌いじゃない。しかし、田中に関わると不運に見舞われる……。
「おじゃましまーっす」
来てしまったのは仕方がない・・・。 俺は田中を部屋に通した。
「新しいゲーム買ったからやるか?」
「マジ!?やるやる!!」
田中のテンションが一気に上がった。
ゲームを始めると田中は一言も喋らずに必死になった。
しばらくすると、田中から耳を疑う言葉が飛び出した。
「小島って好きな子いるの?」
その言葉に丁度、口に含んだカルピスを田中の顔に吹き出した。
「汚ったねー!何するんだよ!」
「っーか、突然なに言ってんだ!!」
俺はカルピスを吹いた事は、悪いと思ったが動揺させられた悔しさのあまり、逆ギレで対抗した。
「いや、俺らもなんだかんだで4年じゃん。だから、木島に気になってる子がいたら協力するよ。この前、俺の鼻毛が出てるのを必死になって、教えようとしてくれた、そのお詫びだ」
悪くない話だ…。
俺には異性として意識する女がいた。
山田典子。
しかしこの女は、学年のマドンナ…。 なかなか難しい話だが…。
「やまだ、山田典子」
「おっ、山田かぁ〜。俺にまかせろ♪」
自身満々の田中に、俺は何故か安心した。
それから三日後・・・・ 放課後の教室、俺は日直の掃除を一人でこなす。 突然、教室のドアが開いた。
「木島やったぞ!デートの約束取ってやったぞ!」
「ま、マジで!?」
うれしさのあまり、俺は田中に抱き付く。
「木島が遊びたいらしい、って言ったら[日曜日なら]って言ってたぞ!よかったなぁ」
「ありがとう田中、俺は本当にいい友達を持ったよ」
俺には田中が、神のように見えた…。
「木島…告白するならデートの最後にしろ!!」
何故デート初日なのか?まったく理解できない。 木島に理由を聞こうとした時だ。
「山田は競争率が高い、次のデートを待っている暇は無い!」
「俺に出来るのはここ迄だ、あとは任せた…」
そう言うと田中は夕日をバックに近所の駄菓子屋に行った…。
田中…ありがとう。
あれから三日が過ぎた…。
今日は日曜日、俺は今遊園地にいる。 約束の時間に山田は来た。
「ごめ〜ん。待った?」
かっ、かわいい!
「今、来たとこだよ」
実は二時間前から待っていた…。
「 じゃあ、行こうか?」
「うん」
デートは順調だ、ジエットコースターにコーヒーカップすべての乗り物に乗り終わり日が沈みだした…。
「最後に観覧車行こうよ」
俺が言うと山田の表情が曇ったように見えた…。
「…い、いいよ」
二人で観覧車に乗り込み、一番上まできた…。今だ!!!
「山田って好きな男いるの?」
「えっ!?」
明らかに動揺した!もしかしたら俺の事が!?
「実は…」
ゴクっ 俺は息を飲む。
「わたし・・・田中君が好きなの、お願い!協力して!」
……俺は何が起こったのか全く理解できなかった…。
このままゴンドラが落ちる事を願った。
気が付くと俺は、家にいた。
どうやって帰ったか? あのあと何を話たのか? ほとんど覚えていなかった……。
しばらくすると、田中から電話があった。 俺はすべてを話した。話の最後に
「山田を…よろしく」
そう言うのが精一杯だった。 その日の夜、俺は枕を涙で濡らした。
最後までありがとうございます、直紀です。今回の話はちょっとラブが入り過ぎ、しかも振られてしまう…悲しい話になってしまい反省してます。 次回は木島に幸せになってほしいと思っています。 っーか幸せになってもらわないと困る!!なんか罪悪感・・・。 って事で次回作もよろしくです。