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僕と彼女 2

 ――次の日の朝――

 僕の隣には美波さんがいた。

 昨日、美波さんに家を聞かれたので正直に僕は答えた。

 その結果、朝、学校に行こうと僕が玄関の扉を開けると美波さんが立っていた。

「おはよう!。大和君」

「おはよ……って、いつから待ってたの。というか、何でここにいるの?」

「なんでって、昨日、家の場所教えてくれたじゃん」

 と、そのとき、視線を感じた僕は後ろを振り返った。

 母親がニヤニヤしながら僕と美波さんを見ていた。

「おっ、朝から幸せいっぱいですな~や、ま、と、君」

 あきらかに母親は僕をからかっていた。

「うるさい。行ってきます」

 やや乱暴に玄関の扉を閉めると、僕は美波に言った。

「歩きながら話そう。遅刻すると困るし」

「うん。そうだね」



 僕は歩きながらさっきのことを聞いた。

「家の場所教えたからって女子が男子の家まで行く?普通」

「え~いいじゃん、別に。それに、普通じゃないかもとかは考えないの?」

「えっ……じゃあ……」

「昨日、大和君言ったじゃん。一緒にいてくれるって。だったらできるだけ一緒にいてもらおうかな~って思ったの」

「だ、だよね~」

「もしかしてなんか期待しちゃった?」

「そ、そんなわけないじゃん!」

 期待してしまったと思われたくなかったので、全力で否定をしてしまった。

「そうなんだ」

 僕が否定した後、彼女は少し残念そうな顔をしていた……ように見えた。

「朝、来たってことはもしかして昼休みも帰りも一緒?」

「そうだけど何か問題が?」

「問題が?って付き合ってるわけでもないのにいいの?」

「昨日言ってくれたことは嘘だったの?」

 彼女は、今にも泣きそうだ。

「いやいや、昨日言ったことは嘘じゃないよ」

 彼女は、いじけたように言った。

「じゃあ、いいじゃん。別に」

 さっきのは嘘泣きだったのか?表情をころころ変えるなんて、彼女にはかないそうにない。

「まあ、いいけど……いいの?ホントに?」

「私がいいって言ってるんだからいいでしょ?」

「まあ、ね」

 彼女は笑顔になった。

 

 『こんな元気な子があと少しの命だなんて信じられないな~』

 僕は朝の登校の時間でそう思った。



――その日の放課後――

昼食は結局、僕のいつも一緒にご飯を食べている友達と美波さんの昼食のメンバーとが集まって取る事になった。なんというか、実ににぎやかな時間だった。


そして、今、僕は美波さんと一緒にこの前の神社のベンチにいた。

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