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05 創造と想像

 『創造』と、『想像』は、同音異義語である。

 同じ発音であるのに、意味が違う。箸や橋、『君の心に響いたハゲでデブの中年』と『君の心に日々居たハゲでデブの中年』などなど、

 ……心に響く中年とは理解ができないが、どちらも気持ち悪いことに変わりはない。

 これらは言語として、欠陥の部類である。

 何故なら使いにくいからである。


『創造するために想像をする』

 これではどちらがどちらなのかが、分かりにくい。なので、俺はどちらかに名を付けよう。

 遠い未来の話とはなるが、俺は後にこの出来事を偉大なこの世界が爆誕した物語を編纂しないのなるだろう。

 人を創れたら遠い未来ではなくなるだろう。

 つまり、俺はその時に区別をしやすくするために『そうぞう』に名を付けるべきであろう。


 まずは、『創造』の方から名を付けよう。

 と意気込んでみるが、簡単に命名など出来ないのである。


 まず、名を付けるのに、適当であるのは論外である。

 これは俺の謂わば必殺技であるのだ。だから思い入れ深く名付けるべきだ。


 必殺技の名を付けるのなら、英語か、ドイツ語、フランス語、それかラテン語であろうか。

 それとも、他の言語であろうか。

 ……しかし、俺は純潔の日本生まれ日本育ち。

 そしてマルチリンガルという訳でもないので、他の言語を知ることもない。

 さて、どうしようか?


 簡単な英語はもちろん知っているが、『創造』は思い出せない。

 短かった記憶はあるが、それだけしか覚えていないのである。


 『想像』は確か、イマジネーションだった気がする。イマジネーションははっきりこれだけでカッコいいので『想像』はイマジネーションで良いのであろう。


 しかし、俺は太陽でさえ個性を出したのだ。

 英語は日本の義務教育でも習うので馴染みが深すぎる。

 創り上げた人がどうなるか、分からないだろうが、もし英語を知っていたら何か物足りないのだ。

 なので、先ほど挙げた言語を使いたいのが……

『全く、今の若者は翻訳……機?というやつに頼っていてダメである』


 そんな老害の声がしそうである。

 俺も翻訳に頼ってきた部分はあるが、そんはこと関係なしに、日本語と英語以外の他言語は使うこともないので覚えられなくていて当然なのだ。


 仕方ないということで、俺は語呂の良さのみで考えていこう。


 ここから俺の造語講座。

 今回は自家用の言葉が欲しい人用ですね。

「一体それはどんな人用なのですか?」

「そうですね……今回は魔法のような必殺技名を考えていきますので、魔法の詠唱文のようになるでしょう。つまり厨二病ですね」

 

 通販番組のように自問自答してみる。

 なんと今回の講座はタダでございますよ。

 ということで、


 一、慣れしたんだ言葉は使わない。


 英語はギリありだ。

 例えだと、ウォーターとか、ファイアーだ。

 こんな横文字はイメージ通り、水や火ならありだろう。


 しかし、問題がある。少し弱そうである。

 シャワーやコンロのように感じてしまう。


 水アタック、火アタックという名前だったら雑魚すぎるだろう。

 ウォーターとファイアーは一瞬で頭で変換できる。つまり、接尾でどんなに厳つくしても、水や火のイメージが出てくる。


 そして日常の水や火はとても弱い。

 そのイメージが先行して弱く感じるのだろう。


 ここまで俺も文字でまとめず口頭でこんなことを念じるように呟いているので、ちんぶんかんぷんだが、元も子もないことを言うと俺以外に誰も聞いていないのでこれで良いのだ。


 二、濁点や半濁点、そして長音を入れる。


 これらがあることで、日本語のように感じなくなる。

 ウォーターもファイアーも長音が入っている。

 それに拗音があると、より魔法という感じがする。

 長音があることで言葉が長くなるので、カッコよくなるという安易な考えの元で長音は欲しい。


 濁音、半濁点がある日本語は珍しく、慣れしたんでいないであろう。


 三、語呂のみで考える。


 ――以上だ。


 これ以上理由付けできる頭の容量がないので、これらで『そうぞう』に名を付けよう。



 それからか何日か経った。山を創って、人を創ろうとして、なんて日常の間に技名は考えていた。

 そして、『創造』の英語を思い出した、クリエイトだ。しかし、それは『想像』と同じ理由で技名に採用はされなかった。



 それから、当たりだが俺は人を創ることは叶わなかった。

 これだけ人が創らないので、俺はもしかしたら簡単な動物から創った方が良いのではと思う。

 羊や牛だと、まだその中身について知らないので、それをどうするのか……


 なんてそれはまたこれは別の話だ。

 技名は何度もの試行錯誤の上に決まりました。


 創造は『シューブエイト』

 想像は「ジャリケイト」


 厨二病らしく名付けたつもりだが、まぁまぁの出来であろう。

 きっと厨二のガキもこんなことを考えながら、漫画など小説を書いていたのだろう。


 厨二病を患った創造主は見事に技名を考えついた。それはこの世界で一人になってから、九十四日であった。

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