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1話 クビになりました。

見切り発車で書き始めました。お手柔らかにお願いいたします。

はじめまして。


私は北方の雪国、クリストーレ王国のアルヴァイン公爵家に仕えておりました。元メイドのシーズと申します。


黒髪のボブ、そばかすが目立つ顔、小柄な体から、黒い子犬と呼ばれていました。私を気に入ってくださっていたリーシャお嬢様は、私のことをからかって、チーズと呼んでいました。私の好物もチーズです。


メイドとしての評価は、可もなく不可もなくといった評価でした。どのような仕事も、抜きん出てできるわけでもなかったです。ただ、自分調べではありますが、ミスを一度もしたことがないです。


そんな私ですが、たった今、首になりました。他のメイドは、貴族の元お嬢様だったりと身よりもしっかりとした方が多いですが、私は、身寄りのいないただの移民なので、ホームレスも確定しています。


なぜ首になったのか?公爵家が決して厳しいわけではありませんし、私がとんでもないミスを犯したわけでもありません。


ただ、とんでもない魔法を得てしまったのが原因です。


今日がどうやら私の誕生日で、16歳となってしまいました。16歳の誕生日とは、この世界の掟、魔法を授かる日です。魔法は生活を豊かにするとても便利なものです。人によっては商売道具となり、その能力を、生涯使う大切なものです。魔法は信仰する神によって能力にばらつきがありますが、私はメイドの身なので、生活魔法を得意とする、女神イラメイタ様を信仰しておりました。というか、公爵家の義務でした。



メイド長が持つ、掃除が効率化される、黄金ほうきの魔法。


同期のメイドが持つ、汚れを落とす、黄金泡の魔法。


執事長が持つ、とんでもなくおいしい紅茶を作る、黄金ティーポットの魔法。


少しワクワクしていました。私も、みなさんみたいに、美しく黄金に輝く魔法を使って給仕をできると思っていたからです。


ですが、私が習得したのは、そんな魔法とはかけ離れているものでした。


「女神イラメイタ様の名のもとに。」


この言葉で、自分の今の持っている魔法を見ることができます。



女神イライメタのシーズ


魔法:「白銀の呪い」


1: 基礎の呪い  触れた場所に呪いを置く。

2:

3:

4:

5:

6:

7:


このように、魔法かも怪しい、呪いを得てしまいました。イライメタ様は何をお考えなのでしょうか。


このような魔法の取得をしたメイドがいるということが知れ渡れば、公爵家の汚点になると私は考えました。どうせ嘘をついてもバレるので、すぐにメイド長、執事長に報告しました。もちろん即刻クビです。生首になるレベルでしたが、公爵様の温情により、魔物蔓延る、隣国のレンデール国に退職金と共に、飛ばされることになりました。


今はもう屋敷を出る支度を済ませ、玄関にいます。約10年間という時を過ごした、屋敷の風景を見ると、全く実感が湧きません。ちょうど10年前、母が戦死し孤児の私を、公爵様が引き取ってくださいました。


目の前にはメイド長と、リーシャお嬢様が立っています。メイド長は、小皺が目立つが40歳とは思えない、溌剌としたお姿です。リーシャお嬢様は相変わらず、真っ赤なドレス、美しく長い金髪、気の強そうなそれでいて、彫刻のような顔をたたえていいます。


先にメイド長が口を開きました。


「あなたみたいな、扱いやすい子がいなくなるなんて悲しいわ。でも代えなんていくらでもいることも事実。さっさと公爵家や私たちのことは忘れて、自分の生きる道を見つけなさい。」


「存じております。色々と勉強になりました。来世では、またこの公爵家で務めれるよう、この生涯も、しっかりと、アルヴァイン家で給仕した身として、恥ずかしくないよう生きていきます。」


今度はリーシャお嬢様がかっと口を開きました。


「そうよ。あんたみたいなブルーチーズの代わりなんていくらでも、いくらでも、、、、、ぐすっ。うわああああん。」


リーシャお嬢様が泣き出しました。


「作戦失敗じゃないのー。これじゃチーズ、送り出せないわ。いやあ。いなくならないで。」


リーシャお嬢様が、子供のように泣き出してしまいました。メイド長も泣いてはいないようですが、目に涙が溜まっている様子です。


アルヴァイン公爵家の方々は、冷たく感じる容姿とは裏腹に、とっても温かい素敵な人たちばかりだったのです。


「みなさんのこと、とても、大好きでした。今までありがとうございました。」


そういって、玄関を開け、振り返らずに、私は馬車に乗りました。リーシャお嬢様がどうやら用意してくれた馬車のようです。ひとまず安全にに送るために、私なんかのために、リーシャ様は、馬車を用意してくださいました。

 


馬車の中で大きく温かい一粒の涙が頬をつたいました。

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