61:資料2(その他用語集)
!作者注釈!
前回と同じく『これって何だっけ?』となった時用の説明です。
大した事は書いてないので、そのまま読み飛ばしてOK。
解んなくなったら、戻ってきて読んで下さい。
▼魔剣士関係
□ 魔剣士
… 身体強化魔法で超人的な能力を発揮する、戦士系職のスタンダード。
創出から500年、現在では様々な流派が乱立してる。
以下、雑なレベル表(ロック推定)
総合Lv 20 肉体労働者・村の自警団
総合Lv 50 魔剣士以外なら武術の達人
総合Lv 70 駆け出しの冒険者
総合Lv100 中堅の冒険者
総合Lv150 熟練の冒険者
総合Lv200 帝都のエリート騎士、A級の冒険者
総合Lv250 帝国八流派の天才児
総合Lv300 帝国八流派のトップクラス
総合Lv350 マァリオ叔母の現役時代(帝都最強の1角)
□ 腕輪
… 身体強化魔法の<魔導具>。魔剣士の象徴で、装備数で段位をあらわす。
<単環許し>(初級強化)半人前
<双環許し>(下級強化)1人前
<巴環許し>(中級強化)中堅
<四環許し>(上級強化)高段位、師範代クラス
<五環許し>(特級強化)免許皆伝、師範クラス
□ 剣の種類
… 鍔の部分が<刻印廻環>になっている<魔導具>内蔵型が一般的。
柄の底を押すと魔法が起動する仕組み。以下、大体の剣の規格。
<長剣>刃渡り2m(全長2.4m)
<正剣>刃渡り1.5m(全長1.8m)
<中剣>刃渡り1m(全長1.3m)
<小剣>刃渡り40cm(全長0.6m)
<短剣>刃渡り20cm(全長0.3m)
□ 魔剣士の3すくみ
… 魔剣士(身体強化魔法)同士の試合の相性。
同格同士の試合でも、勝率7:3になるくらいの有利・不利が生じる。
『杖剣型』は『剛力型』に勝つ
『剛力型』は『疾駆型』に勝つ
『疾駆型』は『杖剣型』に勝つ
□ <帝国八流派>
… 魔剣士の主要8流派で、<御三家>+<裏・御三家>+新興2流派。
もちろん、他にも細々とした弱小流派は多数存在する。
□ <御三家>
… 帝国八流派の内、旧・王制時代からの3大流派。
<天剣流>、<封剣流>、<精剣流>。
□ <裏・御三家>
… 帝国八流派の内、帝国2等領である旧・連合国の3大流派。別名「聖都守護の剣」。
<魄剣流>、<玉剣流>、<轟剣流>。
□ <帝国4剣号>
… 帝都の闘技場で開催される武闘大会の4大タイトル。
歴史の順に、剣王・剣聖・剣魁・剣駿で、4大タイトル武闘大会での優勝は、魔剣士にとって最高の栄誉。
予選から決勝まで1年かけて開催され、4年後の防衛戦まで『剣号』を名乗れる。
スポンサーの問題で、『剣号持ち』は他の大会に出場できない。
なお、5番目の剣号『剣帝』は例外あつかいで、ルドルフ個人への終生の『名誉剣号』。
▼職業
□ 騎士
… 国や領主に仕える、職業軍人の総称。所属先にもよるが、一般的にエリート扱い。
魔剣士のみではなく、魔法使いや、魔導技工士のような技術者も含まれる。
□ <帝室親衛隊>
… 魔剣士の精鋭が集められた、騎士の超エリート部隊。
帝国内では、武官として最上位の出世先。
□ <帝室親衛隊>の調査班
… 最近、新設された対スパイ部署。そのため若手ばかり。
機関員は『帝室の密偵』とも呼ばれる。
□ 帝国騎士団 第一方面隊
… 帝都守備隊。就職先としては、危険が少なく、都会生活できる大当たり。
□ 帝国騎士団 第二方面隊
… 国境守備隊。就職先としては、危険が多く、田舎暮らしの大外れ。
なお、他国の人間と戦う事はほとんどなく、ほぼ魔物退治。
基本この世界『人の住めないやべえ場所で、どの国も領地にしたがらない』=『国境の外』という認識。
□ 帝国騎士団 第三方面隊
… 街道守備隊。就職先としては、危険は少ないが、移動の多い、中外れ。
旅行好きや、放浪癖のある者など、変わり者の隊員が多い。
流通網の維持(のための街道整備と魔物退治)部隊で、有事の際には補給物資の輸送部隊に切り替わる。
□ 帝国騎士団 第四方面隊
… 巡回遊撃隊。就職先としては、危険と移動の多い、大外れ。
魔物退治の地方巡回と、逃亡犯の捕縛や盗賊団対策など。辺境住民に感謝され、やり甲斐を感じるので、意外と希望者が多い。
10年前の『剣帝剣号授与式』で、報償の全てを返上を条件とした嘆願で新設された。
これ以後、地方の魔物被害が格段に減少し、帝国2等領地の人口増加率が大幅上昇。
□ 監査部調査室(帝国騎士団第四方面隊の極秘部局)
… 『帝室の密偵』が外国のスパイ対策なら、こちらは国内向け。
第四方面隊が巡回する際に、地方の貴族や領主を監視し、不穏分子を処罰する懲罰部隊。
時々、長年にわたり潜入している外国のスパイを見付ける事もあるが、本来は業務外。
□ 行商隊の護衛兵
… 魔剣士にとって、騎士に次ぐ人気の就職先。
給料はやや安いが、装備は支給品で、衣食住が雇用主の商人によって保証される。
□ 冒険者
… 魔物退治の傭兵で、なんでも屋。荒くれ者が多い。
土地ごとに魔物の活動時期が違うので、あちこちに出向いて依頼を受けるのが主流。
その人員流動が、都市と都市を繋ぐ街道の安全につながり、流通網を支えている。
3人1組が基本単位で、×3組+補助1人=10人がパーティ標準構成。
□ 魔法技工士
… <魔導具>の専門家。メンテナンスから改造・新作まで。
魔剣士の腕輪や剣も大半は<魔導具>なので、非戦闘員でも冒険者パーティに重宝される。
□ 宮廷魔導師
… 魔導三院という帝都の研究所に勤める魔導師の総称。
研究内容を大別すると、薬学・錬金・術式の3種類。
養成機関である魔導学院を卒業し、魔導三院に就職するのが、魔法関係エリートコース。
▼魔法関係
□ 魔法
… 基本的に、5等級(初級・下級・中級・上級・特級)。中級以上は国家資格が必要。
魔導文字を車輪状にして回転させる<法輪>で発動する。
□ <魔導具>
… 魔導文字を刻み込んだ木製車輪<刻印廻環>を使い、機巧で発動できる道具。
『カン!』と拍子木のような起動音が鳴る。
□ 魔法の自力発動
… <魔導具>が一般的なので、デメリットが大きく、マニアックな専門技術扱い。
自力発動だと『チリン!』と鈴のような起動音が鳴る。
専門家でも『同時の三重発動』以上は珍しく、魔法の達人として『三重詠唱者』『四重詠唱者』等あだ名される。
□ 杖
… 魔法使いの象徴。
魔法の術式<刻印廻環>の交換性能で、3種に分類される。
<長導杖>、術式交換が簡易で、軍用や研究者用としての補助機能付き。
<中導杖>、術式交換に手間がかかるが軽量化されていて、冒険者の魔法系職業が多用する。
<短導杖>、術式交換不可能な埋込型。代わりに小型化され、魔剣士の副武装として愛用される。
□ 幻像記録
… 魔法を利用した、動画や写真などの記録。
軍事では短距離の通信手段としても利用されている。
□ 錬金装備
… 魔物素材や金属を、魔法で特殊加工した武器・防具の事。
中堅の冒険者や、軍隊(正規の騎士団員)の主力装備。
□ 竜骸武装
… 強力な魔物を素材とした武器・防具の事。
元々は、文字通り『ドラゴン』を素材とする武装の事。
並の錬金装備とは一線を画する性能だが、極めて高価でメンテナンス費用も高額。
上位ひと握りの冒険者や、精鋭部隊のような、一部の者の専用武装。
□ <駒>
… 馬の代わりに使われる、魔法で動く機巧。一角獣の形をしていて、角の部分が『鍵』兼『バッテリー』。
□ <空飛ぶ駒>
… 空飛ぶ機巧。翼のあるイルカの形をして、額に付ける角の部分が『鍵』兼『バッテリー』。
□ <回復薬>
… ピンクっぽい水薬。味は酷い。
高価な物なら、大けがでも短時間で完治する。
□ <治療薬>
… 青っぽい水薬。<回復薬>との併用は危険。
病気や解毒用で、痛み止め効果あるが、意識がモウロウとする副作用がある。
□ <四彩の姓>
… 古代魔導の復興を目指す、無国籍の研究機関。
赤・黄・緑・青の四血族から構成され、それぞれ違ったテーマで研究している。
世界中に散らばって活動しているため、国家間の問題には不介入の契約を結んでいる。
▼魔物関係
□ 魔物
… 『魔法を使う人食いの怪物』の事。
また、生態的には『人食い』でなくても、魔物認定されている有害生物もいる。
脅威力1~5の魔物は冒険者に討伐依頼、脅威力6以上は軍隊が出動する。
□ 異常個体
… 魔物の中で、特殊な能力を持つ突然変異の事。モン▲ンで言えば『亜種』。
大抵、何かの能力が強化されているため、元の魔物より脅威力がアップする事も。
□ <風切陸鮫>
… 主人公ロックに『フカヒレ原料』としか認識されてない、可哀想な魔物。
空飛ぶホオジロ鮫級の大物で、1対1だと熟練の冒険者でも手こずる、脅威力3。
□ <毒尾蜥蜴>
… <風切陸鮫>と共に、<ラピス山地>を代表する強敵。
巨大樹を這い回る大型ワニ級の大物で、尻尾の毒トゲで獲物をマヒさせる。脅威力3。
□ <羊頭狗>
… 古代の魔導師が造り上げた、最悪の生物兵器。
単体だと脅威力3、群れだと脅威力5。
ロックとアゼリアには雑に退治されたが、並の冒険者や軍人にとっては、悪夢のような存在。
<四彩の姓>の古代魔導研究は、常にコイツを引き合いに出され、どこの国からもグチを言われ続けているくらい。
1)魔剣士以上の身体能力
2)魔法使い以上の攻撃魔法
3)鉄並に硬い外骨格で急所を防御
4)魔法のテレパシーで作戦会議して、連係攻撃してくる
5)頭脳担当のオスは人間並の知能で、ワナや囮も仕掛けるし、大魔法もつかう
6)オスは虚弱だが、常にボスに守られている
7)成体でも口が小さいので、犠牲者が長時間、生きたまま食われ続ける
8)一夫多妻の種族で、ポンポン子供作って増える
── これ造った古代魔導師、絶対性格悪い!!
▼地理関係
□ 帝国
… 優秀な魔剣士の軍団で勢力を拡大し、周辺諸国を武力併合した北大陸の大国のひとつ。
別名『東の覇王』。南方大陸にも飛び地の領土を持っている。
なお、旧王制時代からの国土は1等領地、元・周辺諸国が2等領地、南方大陸の飛び地が3等領地。
一番扱いが悪いのが『元敵国の2等領地』、いわゆる辺境で、様々な火種を抱えている。
□ <翡翠領>
… 帝国の最東北部にある2等領地で、正確には『<翡翠領>の領都』。
旧・連合国時代は、一つの小国『岩乃宮國』と呼ばれていた。
□ <ラピス山地>
… <翡翠領>から北西にある、魔物がひしめく危険地帯(危険度特A)。
最近は、剣帝一門が修行場として住み着いている事が有名。
魔物が強力な分、その素材が高価で取引されるため、命知らずな冒険者の入山が後をたたない。しかし、周辺の村落の住民は、忌み嫌って近づかない。
□ 『巨人の箱庭』
… <アルビオン山脈>の一角にある<ヴィオーラ巨大樹林>の別名。
<ラピス山地>から北上した先にある、『現世の地獄』とも呼ばれる超危険地帯(危険度SSS)。
世界終末の日<雪禍の旦>に、封印されている巨大魔物の群勢が解き放たれ、人類は滅亡すると信じられている。
□ <黒炉領>
… 帝国西方の都市。
2年半ほど前に、魔物の大侵攻に襲われ、その時に活躍した若手2人が『神童コンビ』。
□ <聖都>
… 約800年前に、癒やしの奇跡を操る神人・初代<聖女>が降臨した土地。
今では、聖教の総本山であり、初代<聖女>の兄(聖兄)『天の恵みの神』を奉る聖地。
□ <聖典>
… 初代<聖女>の教えや、歴代<聖女>のエピソードをまとめた聖教の教典。
新興宗教の常として、古代の神々を奉る元来の宗派や、特に神王国の宗教家からは邪教として忌み嫌われている。
□ <聖女>
… 初代への尊称が、宗教指導者の名称として代々引き継がれたもの。
特に言及されない場合は、当代の宗教指導者の事を指す。
□ <起源の聖女>様
… 初代<聖女>に対する、聖教内部での正式呼称。もちろん『様』までが正式呼称。
□ 神王国
… 魔物を使って、やべえ研究していた、やべえ国。
北大陸の西部有数の大国で、『帝国』とは<アートルム大砂丘>を挟んで反対側にある。
古代魔導の遺跡が多数あったり、古代神12柱を奉る聖地があったり、実は由緒ある国家。
□ 北の連邦
… 帝国の北部にある<アルビオン山脈>を挟んだ北側にある小国家群。
鉱山や海洋資源が豊富だが、豪雪地帯なので農産物は輸入に頼っている状況。
□ 南の藩王国
… 北大陸の最南端に位置し、<アートルム大砂丘>と海に囲まれた陸の孤島。
北大陸の西部と東部の交易の中枢拠点で、海上交易で栄えている。
!作者注釈!
2022/11/29 聖王国 → 神王国に変更。(聖都と紛らわしいため)




