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異世界カクゲーSPIRIT'sサイキョー伝説[↓↘→+s] ~知ってる?異世界って格ゲー無いんだぜ(絶望)……ハッ!無いなら作ればいいんじゃね(閃き)~  作者: 宮間
Round 8/勝利演出:常理の外

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211/236

211:それにつけても カネの欲しさよ(七七)


(ハァ~~……。

 なんで(・・・)、その親衛隊の隊員さん達って、『相手を見ず』にケンカとか売っちゃったのかなぁ……)



クローディアは、そう内心でぼやいた。

(なか)理不尽(りふじん)無理筋(むりすじ)な話とは解っていたが、そうぼやかずにいられない気分だ。



士官学校の1年の女子生徒・クローディアが体育会系(のうきん)だからと、別に頭の(めぐ)りが悪い訳ではない。


だから彼女たち ―― つまりアゼリア=ミラーの仲良しグループの少女たちは、武闘大会が始まる以前から、当然のようにこの(・・)人物(・・)の『正体』には気付いていた。


そして、その『普通の人』からは隔絶した『異様さ』にも。



―― 剣帝の一番弟子、ロック。



彼は少なくとも、世間の噂で聞く様な人物ではない。

無能のくせに増長して、流派の勇名を(かさ)にきて、()不相応ふそうおうの権威にしがみつく ――

 ―― そんな風に世間に悪く言われるような腐った人物とは、とても思えない。


むしろ明朗として活発で、さっぱり小気味良い男子である。

本来なら敵対してもおかしくない妹弟子(ライバル)を、本当の身内の様にかわいがる程に度量が大きく情愛も深い、好人物でさえある。



『名門流派の汚点』

『魔剣士にもなれなかった落ちこぼれ』

『稀代の女魔剣士アゼリア=ミラーにとって恥ずべき兄弟子』


そんな上辺だけの簡単な言葉で、片付けて良い人物(・・)ではない。



―― 例えば、彼・ロックの手の平の剣ダコは、拳骨(ゲンコツ)(かど)を思わせる程に硬く大きい。


いつか暴れ出しそうになった時に、女友達3人で抑えてもビクともしない、根を張った大木のような優れた体幹(たいかん)

それも少女3人とはいえ、帝国の士官学校というエリート魔剣士が、だ。


見た目こそは、大商会の令嬢じみた穏やかな容貌(ようぼう)

だが、その皮を一枚めくれば、単身で魔物に挑みかかる、荒々しい武術家の顔がのぞく。



この前なんかも、急に<副都>名産品(おみやげ)を持ってきて、

―― 「身体なまりそうだったから、ちょっと遠出して珍しい魔物を斬ってきた」

とかのた(・・)まう(・・)ような常識外の人物なのである。




あとあと友人同士で、


「リアちんのお兄さんってさ、魔物の事を釣り堀の魚くらいに思ってるよネ?」


「……さすがは、<翡翠領(グリンストン)>の<ラピス山地>育ち」


「アッハッハッ……、『未強化(なまみ)』の人ってそんなに強かったかなぁ、ってなるよね」


「ですので、リアのお兄様はぁ、史上最強の剣士なのですわぁ~、ウフフ~」


そんな話もした。



(あと、<副都>名産品(おみやげ)の干し魚は、軽くあぶってチーズ乗せて、パンで挟んでいただいた。塩気が絶妙でとても美味しかった。)





▲ ▽ ▲ ▽



―― クローディアは、そんな半分現実逃避から、意識を戻す。


サバサバ系の長身少女の耳に、またも(・・・)(ひざ)から崩れ落ちそうになるくらいの、とんでもない発言が聞こえてきたから。



「あの帝室親衛隊(白づくめ連中)から(・・)まれ(・・)なくなったら、今度は腕自慢のムキムキ冒険者みたいなのにから(・・)まれ(・・)るし……。

 ハァッ、なんかここ4~5日、朝・昼・晩と3人くらいは相手してるなぁ……」


「バ、バカでしょッ、その人たち~~ィ……っ」



クローディアは動揺のあまり、悲鳴じみたかすれ(・・・)声になる。



「うん、バカだよなぁ~。

 こんな帝国の首都の、厳重警備な施設の中で暴れるなよ」


「…………」



長身の少女は、ガックリと肩を落として小さく首を振る。

―― 違う、そうじゃない。

そういう彼女の思いは、残念ながら伝わらないようだが。



「しかも人混みの中で、【身体強化】魔法なんか使いやがった。

 一応、罰として小一時間くらい(さか)()りにしてから、衛兵(オマワリ)さんに突き出したけど」


「あ、うん……はい、そうですか……、アハハッ」



長身の少女の相づちは、呆れておざ(・・)なり(・・)な声にも聞こえる。

しかし彼女の内心は、あっさりと異常な事を言われてしまい、感情が飽和して言葉が出ないだけだ。



(うわぁ~~、やっぱり(・・・・)当たり前みたいに魔剣士に勝っちゃうよねー、このお兄さん……っ)



『剣帝流』という帝国最強の流派(・・)が異常なのか。

未強化(なまみ)の剣士・ロック』という個人(・・)が異常なのか。

あるいは、その両方(・・)なのか。


クローディアが、そんな事を考えているとは(つゆ)とも知らず。

小柄な少年は、のんびりとした口調で雑談を続ける。



「そういえば、前回のチャンピオンが今回も連覇したんだろ?

 そのくらいの魔剣士になると、やっぱり心構えも違うのかな。

 えっと、今回のタイトルだと、『剣駿(けんしゅん)』だったけ?

 あの人、闘技場に入ってくる時と、出て行く時は、深々と礼をしていくんだ。

 最初見た時は、ちょっと感心したね~」


「……それは ――」


(―― それはきっと、貴男(あなた)の姿を見て敬礼(けいれい)をしたんじゃ……?)



少女はそうは思いはしたが、口に出すのも躊躇(ためら)われた。



―― そもそも<帝国4剣号>に成り(・・)上が(・・)った(・・)武辺者(ぶへんもの)が、そうそう簡単に他人に頭を下げるはずがない。


『最強の魔剣士』という称号はそれほど重い物であり、周囲からは賞賛されるとともに、権威ある者としての風格を求められる。

あまりに醜聞(スキャンダル)(ひど)ければ称号を取り上げられた事すら、実際に過去あったらしい。


まさに、この帝国と、魔剣士の代表としての『看板』を背負った身だ。


例えば、帝室や上級貴族のような身分差(・・・)か、明ら(・・)かに(・・)格上(・・)()相手(・・)でもないと、深く頭を下げるはずもない。



(それを考えると、本当にこのお兄さん、本当に普通じゃないよねー……)



何せ、最強決定戦のトーナメント勝者(しかも2連覇!)が、『明らかに格上の相手』と認識して礼を払っている訳だ。

実質的に、魔剣士名門<帝国八流派>当主とかと同様の扱いをされている、という事だ。



「アハッ、アッハッハッ……っ」



クローディアがそう(・・)いう(・・)()に気がつけば、半泣きみたいな、自棄(やけ)っぱちみたいな、変な笑い声が出た。



ついこの前まで、



―― 「もう、お兄さん、目線が店員のお姉さんの太ももに行ってますよ?」


―― 「んんん!? な・な、なんの事かなクローディア(ディアちゃん)っ?」


―― 「エッチー……、ムッツリスケベは死すべし、慈悲はなし……」


―― 「まあまあ、リアちんのお兄さんも健全な少年だもんネ!」


―― 「もう! わたくしであれば、笑って許してさしあげてよ?」



みたいな軽口をかわしていた相手なのが、嘘みたいである。





▲ ▽ ▲ ▽



「お、居た居た、女房(カアさん)あそこだ」

「もう! クローディアったら、ここに居たのっ」



にぎやかで明るい声の中年夫婦が、小走りに駆け寄ってくる。

サバサバ系の少女クローディアは、すかさず紹介を始めた。



「あ、ロックさん、(ウチ)の両親です

 今日<帝都>に()いたばかりで、色々案内してたんだ」


「ああ、これはこれは、初めまして。

 娘さんには、当流派(ウチ)妹弟子(イモウト)が良くしていただいていますっ」



女顔の少年は、魔導三院の赤い式典用制服を着込んでいながら、武門式の礼をする。

胸に握り拳を当てて、深々と腰を折る作法。

金属製の鎧や装甲を身に付けた事を前提とする、戦闘者(ブモン)立礼(りつれい)だ。



「おやまあ、娘のお友達のご父兄(ふけい)の方ですか?」

「こちらこそ。

 ウチの娘と仲良くしていただいて、ありがとうございます」



少女の両親も、同じ武門の人間だと知れば態度が変わる。

魔導関係者の格好をしている人物に対する身構(みがま)えが消え去り、一気に気安い笑顔になった。


ロックも柔和(にゅうわ)な笑顔をして、ペコペコと頭を下げる。



「いえいえ、こちらこそ。

 一度は親御(おやご)さんにお礼を、と思っていましたので、お会いできて光栄です」


「まあまあ、ご丁寧にありがとうございます」

「本当に、よいお友達に恵まれたようで。

 なにせ、一番上で手がかからない子でしたので、男臭い道場で自由にさせていたら、ご覧のとおり男勝りに育ってしまい」

「ねえ、本当に。わたし、同年の女の子の友達ができるか心配で ――」



そんな両親からの評価という、年頃の娘としては居心地の悪い話題が始まった。

短髪長身の少女は、無言で一歩後退して距離を取る。



「そんな、明るく社交的でステキなお嬢さんですよ。

 おかげで、妹弟子(ウチの子)が孤立せずにすんで ――」



そしてクローディアは、社交辞令で大人の話相手をする、友人の兄貴分ロックを見ながら、



(本当にロックさんって、全然(えら)ぶらないよねぇ~。

 腰の低さは、どちらかというと、商会の人間みたい……)



感心と呆れが、半々くらいの感想を抱いていた。



―― 庶民や文官からは『威張(いば)っている』と勘違いされがちな武門であるが、その高圧な態度にも理由がある。


無学な人間は、腰の低い人間を()めてかかるから、その防止のためだ。

貴族がきらびやかに着飾るのと同じ事だ。

見た目から『この人物は偉いのだ』と示すのは、無用なトラブルの回避になる。


それに、衛兵や騎士として治安維持の職務(しごと)()く以上は、『強く見える』というのは必須条件だ。

番犬は『怖ろしい』と思われてこそ意味がある。


逆を言えば、『偉くない』『強くない』と知れば、いくらでも非道をしてくる性根の悪い(やから)なんて、世の中には()いて捨てる程に居る。


クローディアの故郷にも、そんな無法者は多く見かけた。

それに、彼女の実家である魔剣士道場が治安維持の公的機関(ヤクショ)に関わりが深いから、門下生からもよくヤクザ者の話を聞かされていた。



―― クローディアがそんな事を考えている内に、知人男性と両親の社交辞令は終わったらしい。


いつの間にか隣に来ていた父親が、彼女の肩をつかみ、揺らしてくる。



「―― なあクローディア、話を聞いているのか?」

「もう、この子ったら、ぼんやりしちゃって」


「あ、ハッハッ、ごめん。

 父さん、母さん、何?」


「お前が急にいなくなるから、父さんたちトイレから出て、しばらく迷ってしまったぞ?」

「もう、二人して田舎者(おのぼり)丸出しで、恥ずかしかったわぁ~」


「ここ闘技場(コロシアム)って、ずいぶんと広いからねー。 アッハッハッ」



家族でそんな話をしながら、闘技場(コロシアム)を後にする。

そして、敷地を出るのをまって、娘は両親に切り出した。



「ところで、さ。

 父さんは、『片目の狂犬』って聞いた事ある……?」


「お前なんだ、(やぶ)から(ぼう)に……。

 ここ<帝都>だから良いが、ウチの故郷じゃあんまり、滅多(めった)と言う名前じゃないぞ?」



クローディアの父親は、途端に目を細める。

街中で犯罪者を見付けて取り締まろうとする衛兵のような、剣呑(けんのん)な雰囲気だ。


約1年ぶりに娘と再開して、ついでの<帝都>観光という、そんな浮ついていた空気が引き締まった。





▲ ▽ ▲ ▽



「あれでしょ、郷里(クニ)のどこかの流派の魔剣士で。

 しかも、他の道場の人を大ケガさせて、破門になった人」


「まったく、どこで聞いたんだが……」



娘・クローディアがそう言うと、父親は困ったと顔をしかめる。

そして、観念したように、詳細を話し始めた。


おそらく、あまり娘の耳に入れたくない(たぐ)いの話で、今まであえて教えてなかったのだろう。



「それだけじゃないぞ、裏社会の抗争に加担したから忌み嫌われてる。

 お前の幼い頃だから覚えてないだろうが、色街が血に染まる、ひどい有様(ありさま)だった。

 元々は魔剣士のくせに、人を殺す事なんて何とも思ってないような(やから)だ。

 見かけても、絶対にかかわるんじゃない ――」


「―― アハハッ、ごめん無理。

 もう関わっちゃった」



クローディアは、振り返り、困った笑い顔で片手を上げる。

ごめん、という手振り(ジェスチャー)だ。



「ハァ!? お前、どこで、そんな ――」


「―― あのね、聞いて父さん。

 なんかね、本人、『片目の狂犬』さん?

 今、改心して、まっとうな商人の護衛隊のとりまとめとかやってるみたいでね?」


「改心~~んん!?

 アレが!? あの『片目の狂犬』が!?

 特級昇格の目前でトチ狂って決闘狂いになった、あの『血まみれの ――」


「―― あの、だから聞いてよ、父さん。

 ちゃんとした帝都の大商会に就職して、ちゃんとやってるみたいなんだよ」


「就職!

 商会をゆすってる、の間違いだろうが!!

 そんな、ちゃんとまともにやる訳ねーだろーが、アレがぁあ!

 お前、クローディア、見たんかお前、アレがまともにやってるわけ ――」


「―― いや、だから見たし、会ったんだって、ここ<帝都>で。

 黒いスーツでピシッとして、繁華街の衛兵というか守衛というか、そんな事をしている、取りまとめ役の黒服の。

 自称『片目の狂犬』さん、って人に、アハハ……」



娘・クローディアの話は、よほど信じがたい物だったのだろう。

父親は、ほとんど重罪人を(にら)()けるような、厳しい眼光。



「…………何の冗談だ?」


「で、その人に頼まれたんだよ。

 迷惑かけた故郷に()びてケジメつけたいから、仲介(ちゅうかい)というか、仲裁(ちゅうさい)というか、ウチの道場に(あいだ)に入ってくれないかって。

 表社会(カタギ)に戻る(すじ)を通すために、迷惑かけた故郷の道場とかに『手打(てう)ち』のお金とか持って行って、過去の清算(せいさん)したい、って。

 なんか、ウチの道場というか、父さん個人の事も知ってる口ぶりだったし……」


「…………これは、アレか?

 オレぇァ、帝都の宿屋でなんかおかしな夢でもみてんのか?」



父親は、ついに自分の(ほお)をつねり始めてしまう。

すると、横で黙って聞いてた母親が口を挟んだ。



「ねえ、クローディア(ディアちゃん)

 人違いとかじゃないの?」


「でも、そこの大商会の会頭さん? ―― みたいなスゴイ偉い人にも『是非に』ってお願いされてさ。

 アハハ……」


「まあ、そうなの……。

 それじゃあ、人違いじゃなさそうね」



母親と入れ替わりで、また父親が話し始める。



「……100歩(ゆず)ってだ。

 クローディアが言ってる事が本当だとして、なんでアレがいまさら改心とか……」


「なんか、元々はここ<帝都>の、かなり危ない組織に居たらしんだけど……。

 なんだっけ、たしか『赤猫会(あかねこかい)』?

 それで、辞めたくても辞めれない時に、組織が壊滅させられたんだって。

 本人も、いっしょにボコボコにされたとか……」


「ほぉ……、帝都の衛兵も、なかなかやるじゃねーか。

 ククッ、背丈(タッパ)優面(やさおもて)だけの青二才(あおにさい)だけじゃねーってか……っ?」



クローディアの故郷は、田舎の小都市だけに、領主騎士が衛兵の仕事まで兼任させられている。

そんな『荒事全般を担当させられている』父親は、思わず仕事用の顔が ―― つまり、ヤクザ者を相手にする時の悪相(あくそう)が ―― チラリとがのぞいた。



「……アハハッ、そうじゃないんだけどなぁー」


「ん、違うのか?」


「うん、その『片目の狂犬』さんをボコボコにしたの、さっきの人だよ?」


「さっき、って……どの『さっき』だ?」


「いや、だから。さっき挨拶(あいさつ)してた、ロックさん」



少女が告げると、先に母親の方がピンときたようだ。



「あら、さっきの感じの良い係員さん?

 魔導師の赤い制服着てた?」


「おいおい……、そりゃアレだろ?

 さっきの人って、お前の例の(・・)友達(・・)の流派の兄弟子(ニイさん)って、つまり、その、アレだ ――」


「―― あ、そうよね。

 あの人(・・・)って、さっきクローディア(ディアちゃん)が『そう(・・)』だって言ってたわよね……?」



両親は、困惑の声を上げると、顔を見合わせた。




(いま)(とき)めく、帝国最強魔剣士『剣帝』ルドルフ=ノヴモートの後継者・アゼリア=ミラー ――

 ―― その兄弟子(・・・)なんて、(ただ)一人(ひとり)しか居ない。


帝国の魔剣士界隈において、最も忌むべき存在。

(もと)・後継者、『剣帝の一番弟子』。


そして、つい先日『最強流派の門弟として一切の不足なし』と知らしめた、『最強の剣士』。




―― クローディアは、『その最新情報をまだ知らない』両親の驚く顔を、のぞき込む。



「ロックさんってね、リアちゃん ――

  ―― 封剣流の秘蔵っ子(アゼリア=ミラー)に『稽古(けいこ)』がつけられる位の剣の(・・)腕前(・・)なんだって」


「……は……?」

「……え、何、言って……?」


「あの『御三家(ごさんけ)の黄金世代』を相手に、だよ?

 しかも、『未強化(なまみ)』の剣士が。

 アッハッハッ、信じられる?」


「…………」

「…………」



両親は目と口を大きく開いたまま、石の様に固まってしまう。

驚きが連続したあまり、声もでなくなってしまったのだろう。


サバサバ系少女クローディアは、いたずらが成功した子どもの様に微笑(ほほえ)んだ。


!作者注釈!


以上で、第二部(学園&帝都編)が終了です。


第三部(神王国編)の準備がまだまだ不十分なので、ちょっと掲載再開に時間がかかるかもしれません。

応援してくれる皆様には申し訳ありませんが、しばらくお待ちください。

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― 新着の感想 ―
更新お疲れ様です。 どうでもいい話ですが、『それにつけても』と聞くと真っ先にカールを思い浮かべるのは自分だけですかね? >『剣駿』が頭を下げた 多分真相はクローディアちゃんの予測が100%には届かな…
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